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疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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放置自転車は減ったのに?の(週刊 自転車ツーキニスト481)

2012/09/13

 
 
 
 
 
 
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       放置自転車は減ったのに? の481号

■“生ライブ”が気になって仕方ない

 テレビ屋としての話。
 スタジオのフリップ、字幕スーパーのチェックなどをする際に「AKBあっちゃん、最後の生ライブ!(たとえば、ということね)」なんて書いてあったりする。プロデューサーのヒキタは「“生ライブ”たぁ、何のことだ!」とADを叱責するわけだ。
 若いADは大抵きょとんとしてるから、私はいちいち説明することになる。
「あのな、ライブってのは、本来、ライブ・コンサートの略称なの。録画のコンサートじゃなくて、生のコンサートという意味。な、生中継の字幕スーパーにも“LIVE”と出るだろ。それと同じ意味よ。
 ライブコンサートを、略称として“ライブ”というだけなら分かるけど、“生ライブ”になると、これはもう生生だろ。なんで、そんなに生なんだ(笑)? いったい“何”の生なのよ(笑)?」
 そこではじめて「あーなるほど」ということになる。
 ただ、ちょっと気のきいたADは、そこで言うのだ。
「でも、ヒキタさん“コンサート”って、何というか、クラシックとかの演奏会なんかのことじゃないんですか? ちゃんとしたスカートを履いて聴きに行く、というイメージ。“ライブ”というのとは、ちょっと違いますよ」
 なるほど、まんざらワカランではないぞ。
 ロックをはじめとしたポピュラーミュージックが“ライブ”で、トラディショナルなのが“コンサート”ね。そのイメージは確かにある。なんとなく自分の中でも呼び名を区別しているような気がする。

 確かに言葉というものは生き物であって、長い歴史の中で変わっていくものだ。
 たとえば「こだわり」、たとえば「姑息」、たとえば「とても」。これらは現在主流の意味と、本来意味することが、あれま、まったく違っていたりする。または別の意味が付け加わっていたりする。
 ところが、そういう「明治時代(たとえばね)には誤用!」とされた使い方が、現在では、後に派生した意味で広辞苑に載っていたりするわけだ。
 ふーむ“ライブ”もそういう例のひとつになるんだろうか。……たぶんなるんだろうね。
 でもな、私にはまだ違和感があるぞ。耳に馴染んでないぞ。
 とりあえず、生ライブだけはやめてくれ。生ライブは。
(あと、ついでに言うと、男が使う「ステキ」にも、違和感があるのだ〜。おやじなのだ〜、おれは〜)

■ところで「自転車問題の解決に向けて」

 ひきつづき、ちょっとおかしな、東京都の自転車ナンバープレート&デポジットの話。
 今回の話のきっかけとなっているのが、東京都自転車対策懇談会(いわゆる有識者懇談会)の提出した「自転車問題の解決に向けて」(いわゆる提言書)というレポートなんだが、7ページあたりからはじまる「放置自転車 → ナンバープレート」の話に注目してみよう。
 これまたよく分からない。
 というより「なぜ今?」という根拠が希薄。いやいや、ほとんど根拠レスにみえる。

【“提言書”はこちらからダウンロードできます】
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/koutuu/07_jitensha-teigen.html

 この懇談会は、いちおう現状を「(放置の)台数は減少傾向にあるが、未だ問題の解決に至っていない」などとボカして書いているが、同じ対策本部が取り仕切った委員会資料には「この10年で4分の1に減った」というグラフが堂々掲載されているのだ(平成24年2月報告書19ページ)。

【“報告書”はここからダウンロードできます】
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/koutuu/07_jitensha_2.html

 10年間で4分の1にまで減ったのですぞ。
 これはもう普通に考えると、まさに画期的な成果であって、関係者による地道な努力、すなわち、駐輪場の整備(各駅の地下駐輪場は大きかった!)や、駅ビル・民間駐輪場などとの連携のおかげだ。パチパチ。
 通常の考え方なら、これは「このまますすめていけばいい」という事案だろう。
 ところが、提言書の中では、「減少傾向にはあるが、未だ問題の解決には至っていない(4分の1になったのが“傾向”とは!)」と、なぜだか、チョー過小に評価し、だからナンバープレートを! と、チョー強引に、ナンバープレートに結びつけてるってわけ。

 いったいなぜ?
 この話、実はもっともっと不可解な部分があって、その奥に透けて見えるのは、何としても! どうしても! 何があっても! 石にかじりついても! ナンバープレートに結びつけたいっっ!!! という、関係者の鋼鉄の意志なのだ。
 まだ憶測に過ぎないかもしれないが、なんだか「まずナンバープレート制ありき」という香りがプンプン漂ってくる。では、もし、そうだとすると、なぜ話は「ありき」からスタートするのだろうか。
 
 この話はまた後日。
 どうしたって無理のあるナンバープレートを(本メルマガ前々号参照)、東京都の一部局だけが強力に推し進めている。じつに不思議なのだ。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「痺れる」沼田まほかる著 光文社文庫

 話題の沼田まほかるの短編集。私ヒキタとしては、本書が初めてのまほかる体験だった。
 読んでまいった。怖いというか、薄気味悪いというか、気分が悪いというか、読んでてこんなに不愉快になる短編集は初めてだ。ところが、読んでいて不愉快なのに、やめられない。評判になるのは当然である。なんだこの「TAKO」の結末は。「ヤモリ」の救いのなさは。全編に通じる後味の悪さは。
 淡々とした筆致で、ウエットでいやーな話をジワジワと書き綴る、この、たまらんテイスト……!
 本気でイヤなのよ。本気で。でも、イヤなのに読んじゃうのだ。
 好みは分かれると思う。私は嫌い。でも……、ぎえー、気づいたら、デビュー作にして第5回ホラーサスペンス大賞受賞作「九月が永遠に続けば」買っちまったじゃねか(@∀@;)。
 おれ、読まないからね、これ。

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【ヒキタ最新刊】
大好評発売中!
「自転車はここを走る!」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト
http://www.amazon.co.jp/dp/4777922618/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1330299258&sr=1-1

【好評既刊本】
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書 大好評発売中!
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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【自転車通勤で行こう】
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