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疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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冬の上野動物園の(週刊 自転車ツーキニスト382)

2010/02/04

 
 
 
 
 
 
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             冬の上野動物園の382号

■雪だ雪だ

 東京都心、久しぶりの雪だった。
 九州者の私は、雪が降ると意味もなく嬉しくなって、喜び庭駆け回ってしまうのだが、私の自宅には庭などないのであった。わんわん。
 先日の夜もテレビニュースの渋谷中継なんかを見つつ、おー、降ってるなぁ、積もるかな? 積もるかな? わくわく、と思っていたら、いやー、積もらんかった。路の脇にちょっとだけ白い部分が残るだけ。なんだ、残念。
 でも、早朝、自転車で会社に行く際(私は会社に行くのが非常に早いのです)、やはり路上には、雪混じりの水分が多量に残ってた。
 そこは雪だもの、雨と違って粘着性が高い。雨上がりならぬ雪上がりは、路面の湿りが格段に違う。で、困ったことなのは、この路面水分がかなり黒い(汚い)ことなのだ。

 なんだかんだ言っても、雨は「路面を洗い流す」という機能を持っていて、まとまった雨の後は、路面の水分は透明っぽいことが多い。ところが、雪の場合は、路上に残る氷混じりの水どもが、路面の汚れを抱え込み、我々自転車を「ぐふふふふ、来い来い、こっち来い」と手ぐすね引いて待っているのだ。
 そこをクロスバイクの700Cが突き抜けていく。
 で、会社に着いたら、やはりカバン(メッセンジャーバッグのようなものです)とケツに、黒い水玉模様がポツポツとついていた。ふーむ、あまりいいモノではないな、雪上がり。
 おまけに寒いし。ぶるぶる。ついでにいうと、今日も寒いね、首都圏。

■冬の上野動物園

 ということで(何が、ということ?)、先週末の日曜日、1歳半の我が子とともに上野動物園に行ってきた。カミさんは休日出勤中。出版社に勤めているんで、忙しいときは滅法忙しい。で、私と息子の二人っきりで動物園となったわけだ。
 やはり本能なのだろうか、子供っていうのは、動物に反応するなぁ。
 フクロウに「うーっ」と指をさし、ゴリラに「おーっ」と目を見開き、フラミンゴの鳴き声に合わせて「でっでっでっでっ」とリズムをつけて歌う。
 なかでも反応がヴィヴィッドだったのが、ヤギとヒツジだった。ま、これは当然といえば当然で、そこは「ふれあい広場」という、仕切られた場所の中、子供が自由にヤギとヒツジに触れられるというコーナーなのだね。
 息子はふわふわのヤギやヒツジにさわり、彼らが塩を舐める(岩塩のようなモノが置いてあるのだ)様子をじーっと興味深そうに見つめ、彼らが動くたびにまとわりついた。ヒツジたちはおとなしく触れられるままになっている。

 周囲は、我々のような子供連ればかりだ。みな子供たちは動物が好きだね。やはり本能かな。ということは、心の奥底では「美味しそう」とか思ってるのだろうか。見ている限り、必ずしもそういうわけでもないのだろうが、なんだか不思議だな。
 冬であろうと、動物園にはこうして親子連れが集まる。オフシーズンだからか、キリンやクマ、ライオンなどは小屋の中に入ってしまってたけれど、それでも大満足であった。
 動物園はいいね。私にとってはかなり久しぶりの動物園だが、色々なことを思い出す。まったりと地味に楽しい。驚いたのは今でも入場料600円という安さである。しかも子供は無料だ。

 考えてみれば、親子が親子として、家族が家族として、一緒に暮らす期間というのは、思ってるよりもはるかに短い。長い人生の数分の一、15年から20年というわずかな期間だ。
 だが、子供にとっては、その15年から20年の間に、それから先の人生を培うすべてを知ることになる。私にしても、誰にとっても、おそらく「すべての原点」はその期間の中にある。
 私は15歳の時に下宿生活を始め、親元から離れてしまったのだけど、間違いなく幸福な少年時代を過ごすことができたと思う。両親は色々なものを与えてくれた。それと同じものをこの子にも与えたいと思う。
 この子はまだ私のことを「パパは?」と聞かれて「うーっ(この人)」と指さすことしかできない。だが、これから様々なことを知っていくし、体験していく。私についてだって色んなことを認識するだろう。
「なぜウチのパパは、他のパパと違って、こんなに『オヤジ』なんだろう? なぜハゲているのだろう?」と悩む日だってきっとくる。その時、私はいかに対応すべきか。今から悩みどころなのだが(@_@;)、いつかはやってくるその日。なるたけすぐに来ませんように、と、心のどこかで祈っている。
 現在の地味な幸福を噛みしめつつ、しっとりと楽しい、親子二人の動物園の一日。冬の動物園は、少しずつ少しずつ時が過ぎていく。

■文藝春秋「ナンバー」Web連載

 色々サーバーの移転などがありまして、随分遅れましたが、3月から文藝春秋の「ナンバー」ウェブ連載を始めます。タイトルは「自転車ツーキニストのTOKYOルート24」。
 我は如何にして小径自転車にハマりしか……、ということで、ブロンプトンおよびBD-1で、首都圏さまざまな場所をめぐります。めぐりまくります。イメージしているのは自転車版「ブラタモリ」。近くなりましたら、また告知しますんで、是非ひとつよろしく♪

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「節約夫の超ドケチ伝説」すぎうらゆう著 主婦の友社

 がははははは、笑った、笑った。
 イラストレーターのすぎうらゆう氏が綴った、ドケチ夫・のぶちー氏(電機メーカー勤務・35歳?)のドケチエピソード集(漫画)である。妻のすぎうら氏本人は自らを「無駄遣い妻」と称するが、なんの、本書を読む限り、彼女はいたってノーマルだ。夫ののぶちー氏が、ひたすら異常なだけ。
 シャワーを無駄にしないために、すぎうら氏が浴びるシャワーの下で、自分も髪を洗ったりとか(必殺二段浴び!)、1回鼻をかんだティッシュを乾かしてもう一回使うとか(ティッシュは一日一枚!)、馬鹿馬鹿しいドケチエピソードばかりで、すぎうら氏は、さぞやウザいことだろう。いやまあ同情に堪えん。
 しかし、その節約術で、1年に200万円の貯金ができるという。そのお金で海外旅行に行ったりする。
 ウザいけど家計は助かる、家計は助かるけどウザい。すぎうら氏にしても、痛し痒し熱し冷たし恥ずかし楽しというところなのだろう。

 で、この本には描かれていないんだけど、実は私だけは知っている(なぜ?)事実がある。
 こののぶちー氏が、かくもドケチな節約生活を生きるのは、いわば遺伝である。のぶちーパパ&ママは、のぶちー家のすぐ近くで、のぶちー氏を上回る超々ドケチ生活を実践している。そのドケチ生活のすさまじさは「のぶちーはまだまだ甘い!ワシは200万円どころか、年間400万円を節約できる!」レベルだという。
 一例をあげるなら割り箸だ。のぶちーパパにとっては、割り箸は洗って再利用するのは当たり前。いやもうエコというか、超倹約というか、新しいライフスタイルがここにある、かもしれない。ないかもしれん。

 この不況の中、恐らくこの本は売れる。パート2も可能だろう。
 パート2のテーマは「超ドケチ夫も黙る、超々ドケチ舅のチョー節約術」というのはどうだろうか。
 すぎうら氏にとって、ますますウザいことだけは間違いないだろうけれど。

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【ヒキタ最新刊】
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書 大好評発売中!
【好評既刊本】
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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創刊日:2000-09-15  
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