自転車

疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

全て表示する >

ブロンプトンで晩秋を往く(週刊 自転車ツーキニスト372)

2009/11/03

 
 
 
 
 
 
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
┃ ┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛ ┃
┗━━┛                          ┗━━┛
          ブロンプトンで晩秋を往く372号

■寒くなると、熱燗に、お湯割りに……

 寒くなったね。まだ11月に入ったばかりなのに、都心の空も、もう冬色だ。
 木枯らし第一号が吹こうとする中、このところの私は、毎日「ブロンプトン」に乗っている。
 ブロンプトンといえば、言わずと知れた、イギリス製の折りたたみ自転車(フォールディングバイク)の雄。折りたたむと驚異的に小さくなる、あのブロンプトンだ。
 いいねぇ、これ。
 前々からいいなとは思っていたが、自分で乗ってみると、あらためて、いい。
 都心にピッタリ。そればかりか、先週末などは、このブロンプトンで米原から大津まで走ってきた。平均時速24キロ程度だと、何のストレスもない。

 もちろんロードバイク並みの速さを求めるならば「ちょっとコレは」と思ってしまうけど、通勤レベルならば何の痛痒も感じない。ママチャリの3倍はスムーズだし、へなちょこなクロスバイクだったら、平気で追い抜ける。緩い前傾姿勢とスムーズなホイール周りがそのスピードを保証する。
 しかも、ホイールが小さいから、GO&STOPがものすごく樂。小刻みな走行パターンに合っている。すなわち小回りがきく。
 しかし、何よりいいのが、フォールディングだと、会社帰りに「熱燗一杯」といけるところだ。

 なに、話は簡単なのだ。往きは自転車でスピーディに。で、帰りに「おやおや酔っぱらっちゃったよ」となったら、さっと折りたたんで、電車で帰ればいい。大きさは海外旅行のスーツケースより若干小さいくらい。上から黒い輪行袋(ブロンプトン用は「カバー」に近いものだ)を掛けると、誰にも自転車だと分からない。
 小さな車輪が付いているから、ゴロゴロと引っ張っていけるところもいいね。

 タイトルの「ブロンプトンで晩秋を往く」というのは、実は「往く」がミソでありまして、要するにフォールディングだと「復路」について、あまり考える必要がない。会社の帰りに「家路とまったく別方向に道草食いに行っちゃうよ」としても、疲れたら折りたたんで電車に乗ればいいのだ。さらに言うなら、雨が降っても折りたたんで電車に乗っちゃえばいい。甚だしきは「寒いから電車に乗っちゃうよ」だってアリだ。

 そうこう考えると、実はフォールディングバイクは、都心の通勤に最も向いているのではないか、とすら思ってしまう。昨今のフォールディングは重量にしても、精度にしても、折りたたみ構造にしても、格段に進歩しているからね。
 このブロンプトン、実はNPO自活研(自転車活用推進研究会)の小林成基理事長がご愛用で、常に地方講演先に引っ張っていく。その気持ちがよく分かる。折りたたんだ自転車は小さくなって可愛らしくて、まるで丸まったペットだ。ちなみに彼のブロンプトンは暗赤色で、私のは暗緑色。

■というわけで文藝春秋「Number」

 というわけで、12月か1月から「フォールディングバイクで往く東京ディープスポット」てな感じの連載をスタートすることになった(←おや、ここで種明かし)。
 媒体は文藝春秋のスポーツグラフィック「Number(ウェブ版)」。「Number」とは言っても、私のことだから、まったくスポーツスポーツしない。編集部からも「スポーツしないでいいですからね、いえ、むしろ、スポーツしないで下さいね」と言われたことでもあるし。
 帰りを気にせず、ひたすら自転車を漕いでいく。その先に色々な発見がある(たぶん)。いや、あるのかないのか、なければ、適当に居酒屋に入って、焼酎のお湯割りでも飲んで帰ってくるぞ、という企画(だと私は思っている)。

 ま、毎回飲んで帰ってくるワケじゃないんだけど……、あ、そうそう、そういうわけで、首都圏にお住まいの方、東京都内またはその周辺に「これは!」と思う居酒屋をご存じの方は、私にお教え下さい。
「安くて美味い、味わい深い」というのがコンセプトであります。おまけに個性的であれば大歓迎です。どちらかというと和系が好ましい。でも、洋系もありです。ただし、オヤジが居丈高なのはご勘弁であります。
 いずれにせよ、なんだか私の自転車人生にもうひとつ翼が加わったような気がしているのだ。いやー、2009年の冬。フォールディングバイクの冬。ヒキタ42歳(もうすぐ43歳になるけど)の冬。

 そうそう、前述・小林理事長のブロンプトンは、フロント内装2段、リア内装8段とした、超改造版のブロンプトンであります。特注品の転がしタイヤが付いていて、ハブダイナモで前後のライトも光る。総額50万円程度になるそうな。
 ここまでくるとスゲーと言わざるを得んが、それはそれで、車体がトンデモなく重くなるんで、注意。
 私もそういうチョコマカ改造が好きな人間ではありますが、重くなるのは勘弁なんで、ちょっと誘惑に駆られつつも、指をくわえて沈思黙考中であります。

-----------------------

【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「ニッポン居酒屋放浪記 立志篇」太田和彦著 新潮文庫

 ということで、読む本まで、こんな本になってしまうわけだ。
 グラフィックデザイナー・太田和彦氏が、全国の居酒屋を放浪し、うまい酒とうまい肴を、巡り巡って飲み食い倒すという本。いや、酒の描写もさることながら、房総のセグロイワシも、鳥取のラッキョーも、小倉のフグも、読んでてよだれが出る。いや羨ましい。実に羨ましい。羨ましい……のもさることながら、うーむ、太田さん、うまいなぁ。本業のライター顔負けだ。
 この本はタイトルから想像されるような「飲み屋うんちく本」ではない。むしろ居酒屋を媒介とした、一種の紀行文学であり、上質のエッセイだ。
 街が描かれ、人生が描かれ、居酒屋という空間の“空気”が描かれる。その文章の味わいは、若い者には分かるめえ、の、一級品だと思う。本書は、この「立志篇」に続いて「疾風篇」「望郷篇」とシリーズになっていくのだが、そのロングランの理由がよく分かる。
 こういうオヤジの静かな酒はいい。昔の言い方でいうと「違いの分かるオヤジ」だろう。私のように「量を食えればいい」「飲んで酔えばいい」というのと全然違ってる。
 太田さん、たぶん女性にモテると思うよ。

-----------------------

【ヒキタ最新刊】
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書 大好評発売中!
【好評既刊本】
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951

【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
 
 
 
 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2000-09-15  
最終発行日:  
発行周期:週に1回以上刊  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 職人気取り2009/11/05

    疋田さんマジで勘弁してくださいよ・・・

    ロードを買ったばかりなのに、こんなこと書かれたら折りたたみ車が欲しくなっちゃうじゃないですか〜!

  • 名無しさん2009/11/03

    自転車について もっと語って欲しい。