自転車

疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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不景気な年の瀬の(週刊 自転車ツーキニスト345)

2008/12/11

 
 
 
 
 
 
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┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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           不景気な年の瀬の345号

■いい天気だね

 昨日今日と首都圏はほんとに自転車日和。なんだか春みたいだ。自転車通勤するにしても、ちょっと早い時間に出ると、気分は“自転車散歩”となる。坂は多いけど港区内はめぐるところが多くて楽しいよ。
 最近(私としては)早起きでね。6時に起きる(私としては早起き)。で、ベランダの草花に水をやって、ちょっと早めに家を出て、朝の東京をぶらぶらと自転車でめぐり、適当に汗をかいたところで会社に着く。いやまあ、42歳ヒキタ、実におやじな日常、おやじなウィークデイだ。しかしその“おやじライフスタイル”が非常にハッピーなのだね。
 車道逆走自転車がなければ、もっとハッピーなんだが、いやまあ、こればかりはじっくりと年月をかけて正していくしかないのだろう。

■何年ぶりに会うんだろうか

 先日、大学時代の同級生たちと、ふと思い出したように(10年以上ぶり?)小さな同窓会のようなものを開いた。
 集まったのは4人。私を含めテレビ屋が2人、大手広告屋が1人、大手出版屋が1人。自分で言ってて思うが、いやまあ、バブル丸出しのメンツだなぁ。我々は89年入社だから、みんなバブルの入り口に入社試験を受けたってわけだよ。
 つくづく奇妙な時代だったなと思う。私にとってはAD時代に「タクシーが停めにくかった」というだけだったような気もするんだが、あの頃、みんながどこか浮かれてた。
 あれから20年。
 みんなそれなりにオジさんになり、オバさんになった。が、あまり変わっちゃいないといえば変わっちゃいない。しゃべり方だって見た目だってあの頃のまま。実は私だってそれほど変わっちゃいないのだ。頭髪以外はね。
 プロデューサーになったり、自転車ツーキニストになったり(笑)、なんとか部長になったり、メジャー誌の副編集長になったり、子供が生まれたり、旦那が脱サラしたり、離婚したり、再婚したり、と、皆それぞれにいろいろあった。20歳前後のあの頃、駒場小劇場での徹夜の日々は、もうはるか彼方だ。
 しかしね、私を含めて、話題が昨今の仕事のことになると、出てくる話はみんな不景気な話ばかりなんだな。今回の不況は全世界的な構造的リセッションだから、これはもう仕方のない話なんだけど、ことにマスコミ業界は不況直撃業界の一つだから。ここでは書けないような「え、おまえのところも!?」「そこまできてるのか!?」な話ばかり。いやまあ不景気だ。
 それにしても不思議なのは、不景気話って、決して“面白くない話題”じゃないってことだ。それどころか、けっこう盛り上がる。病院の入院病棟で一番盛り上がるのが「不幸な病気自慢」だ、というのに、どこか似てるのかもしれない。しかし、病気自慢にも言えることだけど、当たり前ながら話している内容自体は、むろん楽しい話題じゃない。むしろ「シャレにならん」話。深刻だ。そうやって笑って話していたあの人のベッドが、ある日ふと見るとあいていた、なんてことなんだから。
 毎日毎日ニュースで報じられる不況、失業、首切り、ソニーやトヨタやキヤノンのショック、派遣切りどころか正社員も、なんて話、もはや人ごとではない。

■1929年

 今回の不景気、何かに似ている。バブル崩壊時の話じゃない。歴史をひもとけば、最も似ているのが1929年の金融恐慌だろう。
 今さら振り返ってみても、驚くほど似てるぞ。
 世界同時金融パニック(同じ)、激増する失業者(同じ)、「大学は出たけれど」(同じ)、企業の倒産ラッシュ(同じ)、地方の疲弊(同じ)、若い世代の右傾化(同じ)、政府要人へのテロ(同じ)、政党への信頼失墜(同じ)……、と、あれま、ほとんどすべてが同じだ。
 あの時、日本はエネルギーを大陸に振り向け、戦争への道を一直線に突き進んでいったわけだが、今回はどうなるのだろうか。私としては、今の情勢を鑑みるに「だから戦争に」なんてことにはなり得ないとは思うけど、それだからこそ、この先どうなるのかが見当もつかん。
「戦争以外」のある種のクラッシュというものは、いったいどんな形をとるものになるのかね。
 とまあ、そんなことを考えてしまわざるを得ないほど、今回の不況は底なし沼へと向かっている。このままでは終わらないのではないか、と、私などは思ってしまう。
 杞憂に終わればいいんだけどさ。

■それにしても「自転車の安全鉄則」

 とか、そんなことを言いつつ、それにしても好調なのは、拙書「自転車の安全鉄則」(朝日新書)のことだ。
 まだそこまで目立ちはしないものの、各方面で絶賛されて、私としてもヒジョーに嬉しい。売れ行きも落ちない。ホントにありがとうございます。
 さらに、その前作「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」(大泉書店)は、早くも増刷に入った。これまた嬉しい限りで、この不況の中、自転車業界だけは絶好調なのだ。特に初心者向けのもの。
 ま、自転車が絶好調ということ自体が、不況の表れなのかもしれないんだけど。じゃが、考えてみれば、これは同時に、世界経済が「そろそろ拡大ばかりを追い求めることを考え直せ」というところに来ている、ということの表れかもしれないんだけどね。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「情報革命バブルの崩壊」山本一郎著 文春新書

 情報というものの低価格、それが空気のように満ちている、という前提が、ここ数年の金融バブルに支えられているに過ぎなかったということを、様々な方面から論じ、喝破した好著。IT業界(というべきか?)がITバブルの崩壊以降、ずっとハイパー自転車操業に陥っていった様子がよく分かる。
 私には面白かったけれど、著者の山本氏が山本氏だけに、ネット住民たちはまたもガタガタ言い出すのではないかとちょっと心配(笑)。

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「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」!)出版社
「自転車をめぐる冒険」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」!)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951

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創刊日:2000-09-15  
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