自転車

疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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うひょー、究極の肩すかしの(週刊 自転車ツーキニスト340)

2008/09/04

 
 
 
 
 
 
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        うひょー、究極の肩すかしの340号

■恒例の乗鞍ヒルクライム!

 先週末の日曜日。全国の「坂バカ」たちが長野県と岐阜県の県境近くに集結した。
 恒例の「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」通称「乗鞍ヒルクライムレース」ですね。もう23回目。20km強のコースをただひたすら登るだけ、というこの奇妙なレースに、全国から参加希望者が殺到し、参加権がプラチナチケットになるのは、ちょっと自転車に詳しい人なら、もう誰もがご存じの通り。
 いやー、私ヒキタ、今年も出て参りました。
 局地的な「ゲリラ豪雨」が危惧され、開催そのものが危ぶまれた今回だったんだけど、なんの、大会当日は雨も降らず、風もなく、登り切るとガスも晴れて、太陽が照りつける、というサイコーのコンディションとなった。
 そういうコンディションにも助けられて、私は「17分のタイム短縮」を果たしましたぞ。
 だが、そのタイム短縮は、もともとが2時間8分という去年のトンデモない惨敗タイムと較べての話ではあって、あまり威張れた話じゃない。
 それから、今回に関しては数々の「合法ドーピング」に助けられたなぁ。
 個人的「合法ドーピング」の内容については、次の通り……。

●元全日本チャンピオン森幸春氏によるダンシング講座
●エンゾ早川氏による数々のフォーム矯正
●マビック「悪魔のホイール」(前後18万円!)マクシス「ヒルクライム専用タイヤ」(前後2万4000円)使用(もちろん借り物)
●ヒルクライム特化のフロントトリプル自転車「ジャイアントFCRアドバンスト1」

 わははは、これだけのサポートを得れば、17分短縮なんて「それだけやって、その程度?」てなものであろう。特にマシンの価格でいうなら、なんせ会場で見てても、私のそれは「上位20位に絶対入賞!」というシロモノであったから。
 ところがリアルな結果タイムとしては、およそ4000人の参加者の中(女性もMTBも全部含む)、真ん中よりちょっと下、というところだ。とほほほ、私としては「ようやくスタートラインに立った」というのが、事実に近いところであろう。
 今回は残念なことに、高千穂遥氏、ドロン女史、のぐちやすお氏(世界一周の人ですね)は不参加だった。特にドロン女史については、私の今回の目標だっただけに、うひょひょひょ残念。
 ……、ま、ドロンが参加してたら「またも惨敗!」「二連敗!」だったわけだが。

 しかし、それにしても今回は参加者全員のレベルが高かったと思うなぁ。みーんな軽々とあの激坂を登っていくのだ。
 ただ、今回に関しては、私だって前半はよかったんだよ。レースの前半10km程度までは「え? 何でこの俺が?」と思うほど、ばんばん踏めて、ぐいぐい登っていける。抜かれるより、抜かす方が断然多かった。ところが、後半の落ち込みがひどい。動くはずの足が動かない。不思議なのは心拍数も上がらないことだ。
 その理由は……、やはりあった!
 このあたり詳しくは「BiCYLE CLUB」誌にて。乗鞍ヒルクライム詳細レポートを掲載予定であります。

 それにしてもな。
 これが終わると「夏は終わった」という感じだね。もう9月。秋はやってきてるよ。

■突然の辞任で

 ところで、誰もが驚いた先日の福田総理、電撃辞任の話だ。
 またか、というか、何というか、誰もが情けない思いを抱きつつ……、というワケなんだけど、今メルマガで、もうそれは言うまい。新聞各紙(読売さえも!)が嘆いているとおりだ。
 残念なのは、その福田内閣での、谷垣禎一国土交通相のこと。
 以前もこのメルマガで「短命内閣だったら(たぶん短命)、もったいないなぁ」と書いたばかりだが、ここまで短命とは予想すらしなかった。短命どころか1ヶ月だ。とほほ……。自転車政策の輝かしい未来はどうなる。
 実は、今週、谷垣大臣と私の「自転車対談」がセッティングされていたのだ。
 ところが、この事態を受け、当然のように、対談は延期(という名前の中止)。
 まあね、谷垣氏だって「次(まあ、ないとは思うが)」候補の中にいるのだから、この状況の中、仕方がない。
 それにしても残念だよなぁ。
 谷垣氏が次期内閣で国交相に再任する可能性はあるんだろうか。
 ないとは言わないが、あるとも言えない。というより「次」または「次の次」なんてことを狙うならば、国交相よりも谷垣氏が就きたい役職は別にあるのだろう。

 谷垣氏は、つい先日、日経新聞の「国交相として力を入れたい政策は何か?」という質問に対して、いの一番にこうこたえていた。
「コンパクトシティを進める上で、都市交通の中に自転車を取り入れていくことが必要だ。自転車の走れる空間を整備すること、これは特に地方では中心市街地の活性化にも繋がる」と。
 この人はさすがに「自転車」というものの機能がよく分かっている。
 その彼が国交相のポストに就いた。「こ、これは! チ、チャンスだ!」と私は思った。彼の「自転車大臣」ぶりに期待した自転車乗りも少なくないはずだ。
 それなのに、だ。
 くーっ、今回の総理辞任は、まさに痛恨である。
 福田さん、ほんと、ロクでもないタイミングで、ロクでもないことをやらかしてくれたもんだよ。こと自転車行政に対してというだけでも……。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「姫の告白」姫井由美子著 双葉社

 何だか今回のメルマガは、政治がらみ二題となるようなんだけど、例の新党「改革クラブ」旗揚げと称する茶番劇の後、あまりに脳内「?」「?」状態だったもので、読んでみた。茶番のヒロイン「民主党辞めます、辞めません」の姫井参院議員の著書だ。
 ふーむ、これは……、特殊な意味において、面白かった、というか、なんというのか……、すごい本だなぁ。
 文章の稚拙、内容の希薄、という本として致命的な二大欠陥があるものの、その欠陥に目をつぶるなら、そこに誰もが発見するのは、目のくらむような「自己愛」の大炸裂だ。
 ここまで開けっぴろげな自己愛の解放というのは、通常のいわゆる「アイドル本」でもあまり見たことがない。
 全202ページ。大変文字が大きく、余白の多い本書だが、内容はというならば、姫井氏自身の「結婚」「出産」「司法書士の試験」「出馬」などについて、非常に陶酔感たっぷりに、ありがちな「体験談」をこれでもかと綴ったもの。なんと言えばいいか、高校の「文芸部」みたいなところにたむろしている、あまりおつむのよろしくない女子高生たちの陶酔っぷりと言ったら、理解してもらえるだろうか。そういう意味でかわいげがあると言えないこともない。
 読めばすぐに分かる特徴が二つ。
 この人は基本的に、自分以外の人にあまり興味がない人、つまり周囲が見えない人なのだろうな、ということ。そしてもう一つが、この人は、基本的にあまりアタマの回転があまりよくない人なのだな、ということだ。それを思うと、あの「辞めるのをやめます」会見の真相がよく分かってくる。
「新党が自民党に近い党なんてことは知りませんでした……」という部分に「そんなバカな、土壇場になって言うに事欠いて何を……、やはり民主党の恫喝が?」などと思った人は多かったと思う。だが、彼女にとって、あれはおそらく正直な本心そのものなのだ。
 彼女は、本当に何も考えず、ただ単純に「あら、そうだったの? じゃあ、やーめた」と翻意したに過ぎない。私は本書を読んで確信した。彼女は「政治家としてはちょっと」なのではなく「普通の社会人としてもちょっと……」というレベルの人なのだ。
 本書の最後は次のような文で終わる。

女として、妻として、母として、政治家として……。これからも夢に向かい、胸を張って堂々と歩いていきます。それこそが“姫井の本懐”なのですから。

 いやまあ、シメの言葉としての、この輝くような「月並みぶり」はひとまず置いておこう。また自らの「本懐」とやらを何に据えようと、それも個々人の勝手ではある。
 だが、4つめの「政治家として」だけは、そろそろよしにしていただきたいものだと思うのは、私だけではあるまい。

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最新刊「疋田智のロードバイクで歴史旅」(!)出版社)
   「自転車をめぐる冒険」(東京書籍・ドロンジョーヌ恩田と共著)
*現在、全国各書店で大好評発売中。よろしく♪

「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞社
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞社
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
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【自転車通勤で行こう】
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創刊日:2000-09-15  
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