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疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

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東知事誕生のもう一つの理由……(かな?)の(週刊 自転車ツーキニスト290)

2007/01/22


 
 
 
 
 
 
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     東知事誕生のもう一つの理由……(かな?)の290号

■そのまんま東氏、当選かぁ

 いやまあ、何となくそんな予感はあったものの、ホントに当選してしまいましたねぇ、お笑いタレント「そのまんま東」氏、こと、東国原英夫氏。
 宮崎にタレント新知事誕生だ。
 いや、ビックリ。
 九州の中でも突出した保守王国で、自民系しかも元役人しか絶対に通らない、と見られていた、あの宮崎県で、あの東氏だよ。
 保守分裂だの、官製談合批判だの、色々の分析は新聞やニュースに出てる如くなんだろうが、同じ宮崎県出身者として言わせていただくと、今回の当選にはもう一つの理由があると思うのだ。

 それは、全国に広がる「同一地方内の一極集中」への批判ではないか。

■宮崎市と宮崎市以外

 宮崎県の県庁所在地・宮崎市は、人口わずか35万人程度とはいえ、宮崎の中では突出して大きい街だ。町村合併なども相次ぎ、このところ、加速度的に一極集中を強めてきた。
 一方、東氏の出身地である都城市は、宮崎県ナンバー2の街。
 ただ、ナンバー2とは言うものの、牧畜以外にこれといった産業に乏しく、地盤沈下は年々進むばかり。そこに市民は苛立ちを募らせていた。これは都城市に限らず、ナンバー3、延岡市もそうだし、ナンバー4、日南市もそうだ。
 宮崎県全般が地盤沈下する中、唯一のマシな街が、宮崎市であるという構図。必然的にそこに人も金も一極集中する。
 その状況の中で行われた県知事選が、今回の「保守分裂選挙」だったわけだ。
 元林野庁長官の川村氏(保守系無所属)の地盤が、宮崎市。
 元経産省課長の持永氏(自公推薦)の地盤が、都城市だった。

 保守2候補の形勢は、早々に決定づいた。
 宮崎市が地盤で元林野庁長官の川村氏が有利。

 ということになる中、都城市をはじめとする宮崎市以外の市民は、早々に持永氏を見切った。浮動層はもちろんのこと、保守層も、だ。
「持永氏に投票しても、どうせ川村氏になるとじゃ。じゃったら、都城出身の東氏の方がいいごつある。宮崎ばっか栄えちょっても、しんきなーが(宮崎弁)」
 何でもかんでも宮崎市。そこに県民はNOを唱えた。ここに東氏圧勝の、もう一つのカギが潜んでいるような気がするのだ。
 もちろん、県政上のしがらみのなさ、演説の巧さ、東氏の意外な真面目ぶり、加えて、元役人知事にはもう飽き飽きとの県民感情、などもモノを言ったと思う。
 だが、そのベースに、宮崎市一極集中への批判もあったと、私ヒキタは思うのだよ。

 これと同じことは全国でもいえると思う。
「地方」というもの自体が、年々じり貧になる中、全国各地で、県庁所在地だけへの一極集中が進んでいる。その中で「オレらの町はどうなる」「田舎の切り捨てか」との怨嗟の声は、今の日本中に満ち満ちている。

 統一地方選はこれからだ。
 次に出る方々、このあたりは、結構ヒントになるかもしれませんぜ。

■東氏、お手並み拝見

 それにしても、東氏だ。
 私など、最初に「出馬」との話を聞いたときには「談合知事の次は、淫行知事かよ」と、多少、苦々しい思いでいたんだけど、どうも選挙戦が展開するにつれ、あれま、東氏、意外に真っ当じゃない、こりゃぁ思ったよりマシかもしれないぞ、マニフェストもそれなりの出来じゃない、との思いも生まれてきた。
 多くの県民にとってもそうだったのではないか。
 こうなると、最初のマイナスイメージは、むしろ、プラスに作用する。元々、悪い人だと思われてた人が、ちょっとでもイイコトをしてみせれば「実はいい人じゃない」と、思われたりするように。

 しかも、東氏の場合「談合は必要悪」などの発言も(後に謝罪)、今から思えば、プラスに作用したとすら思う。
 保守王国、そして補助金王国(……溜息)の宮崎では、下手に田中康夫氏のような人に出張ってもらって、これまでの利権ネットワークが混乱してもらっても困るし、補助金やら何やらが、もらえなくなるようだと、もっと困る、との思いがある(それが正しいとは言いませんよ)。
 だが、東氏なら、テキトーに妥協もするのではないか、宮崎の現状を分かっているのではないか、彼なら清濁併せ飲むだろう、もともと自分の欲望に素直な人だからね、何しろ淫……、などの憶測が、保守層にヒットしたとも言える。
 いずれにせよ、彼はそれなりにうまくやるのでは、という気がしてきた。
 数年後、彼は「そのまんま? 何のことですか?」といわんばかりの、バリバリの保守派・東国原知事となっている可能性すらある。

 ま、お手並み拝見ではある。
 真面目な話、頑張って欲しいと思うのよ。何といっても私の故郷なんですから。

■第二東京弁護士会のシンポジウム

 わはは、満席の大盛況でした。
 今回のシンポジウムに当たっては、第二東京弁護士会では、警察庁側からも出席者をお招きしたそうだが、警察庁はこれを拒否。なるだけ欠席裁判のような形にならないように、ならないように、としながらも、会は異様な盛り上がりを見せた。
 ただ、同会の古川弁護士は、出席できない代わりに、ということなのか、直接、警察庁からコメントを引き出している。
 メディアの取材にはまったく応じないのに、私には納得できない話ではあるのだが、詳細に関しては、うふふふ、長くなるんで、また次号。
 というか、明日にでも。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「シュガーな俺」平山瑞穂著 世界文化社

 前回のメルマガ<恐怖の「糖尿病」の289号>の後に、読者のある方から「なら、この本がオススメですよ」とのメールを受け取って(ありがとうございます)、ならば、とばかり読んでみた。
 面白かった。
「世界初の糖尿病小説」との触れ込みなんだが、確かに、初心者(?)が、糖尿病を知るには最適の本ではあるまいか。
 内容は著者の実体験である。
 痩せ形で、糖尿病なんてまったく関係ないと思っていた33歳の主人公が、ある日、血糖値300の「2型糖尿患者」と認定され、入院する。そういえば身体がだるかったし、やたらに喉が渇いてた……、もう少し早く病院にきていれば……と、悔やむ主人公。だが、彼は徹底した自己管理を自らに求め、糖尿病から立ち直っていく。ところが、運命は過酷だった……!
 というのが全体の流れだが、正直言って、小説としての盛り上がりには幾分欠ける。だが、実体験に基づいた様々な知識や、入院患者の群像などが、やたらにリアルで、一気に読ませてしまう。真面目に言って、エンターテインメントとしてもかなり面白い。
 故中島らも氏の「今夜すべてのバーで」(これは"アル中小説")に共通するテイストがあって、それは「自分自身がこの病気にかかっている」というある種の諦念と、それを客観的に見ることができるまでにいたった「克己」なのであろう。「病気小説」というのは、1ジャンルとしてアリなのかもしれないな、と思ったことであったよ。
 本作品は「糖尿病なんて関係ない」と思っている人は手にする気すら起きない、という種類のものであろう。私だって、一瞬とはいえ「なに? 俺が糖尿病?」と思わなければ、まったく興味の埒外ジャンルだった。
 だが、実は、糖尿病にかかっていない人にむしろオススメだ。
 ラストがかなり捻ったハッピーエンド(?)になっているのも、ちょっと爽やか。

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951

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