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今週はちょっと視聴率の話の(週刊 自転車ツーキニスト235)

発行日:4/9






【週刊 自転車ツーキニスト】"Weekly Bicycle Tourkinist"
 今週はちょっと視聴率の話の235号

■ツバメが飛んでる

 東京南砂の商店街で、ツバメが飛んでる姿を見た。まだ若いツバメ。見た目も小さい。軒先を物色中という感じで、これから巣を作ろうという風情だった。
 春がきたなぁ。桜はもう散っちゃったし、今が一番いい季節なんだが、これから天気が変わりやすくなってくる。出かける前には天気予報のチェックを忘れずに。
 ちなみに明日(10日)は「曇りのち雨」ですからね(首都圏)。首都圏在住の方はお気をつけて。

 ……とか思っていると、この季節には「春の交通安全週間」というのがあるんだよね。
 街角に、交通安全標語が書かれたテントが立ち始める。テントの中には、大抵、胸元に花を付けた初老の男性が座っている。で、我々を呼び止めてこう言うわけだ。「これこれ、自転車は歩道を走りなさい」と。
 むか。
「いいですか、道交法ではね……」と、私が言い始めると、彼らは決まってこう遮る。
「いいから、いいから。今の時期だけでも、守ってくれよ」と。
 彼らの正体は? と問われれば、多くの場合、警察OBである。
 私は敬老の精神が旺盛なので、もう、彼ら一人一人に対して、あまりキツいことは言わないことにしているんだが、こういうのは、二重の意味でダメだと思う。
 一つ目は、道路交通法を理解していない、という単純な意味において。
 そしてもう一つが「今、私の目の前でさえやっていれば、後はお目こぼしなんだから」と匂わせるかのような「その場しのぎ」という意味において。
 ピーナッツ風に言うと、果てしなく "Sigh……" ということになろう。

 しかしね。
 当局は、本当にこういう「春の交通安全週間」なんてものが機能していると思っているのだろうか。それなりの予算をつけてのキャンペーンである筈なのだ。それよりなにより恒常的に駐車車両を取り締まってくれた方が、はるかにありがたいんだがね。
 私が住んでいる江東区南砂と都心の間には、ほとんど平行して「永代通り」と「葛西橋通り」という二つの幹線があるのだが、前者における違法駐車の多いこと多いこと。
 三車線あるもので、一番端っこは、常に駐車車輌でギッシリだ。タクシーやトラックなどは、平気で二重駐車をしている。自転車にとって危険極まりない。だがいっこうにあらたまる気配すらない。「交通安全週間」の今ですらそうなんだから。
 だからこそ私は通常、葛西橋通りの方を走るんだが、そっちはそっちで例のテントから「きみきみ自転車は歩道を……」だ。
 春の憂鬱は天候がコロコロ変わることだけじゃないよ。
 警察も、もう少し何とか考えていただきたいもんじゃて。

*あ、そうそう。6月施行の一連の道交法改正(違法駐車対策関連)と、話題の「自転車にも赤切符」話については「月刊ファンライド6月号」にて書くつもりであります。

■「2005年度通年ゴールデンタイム2位!」

 さて、と、まあ、話は変わって、TBS放送センターの前に、現在、特大の垂れ幕が掲げてあるわけだ。
 もちろん視聴率の話ですね。ただし、弊社、確かにG帯は2位なんだが、そこまで威張れたもんでもない。
 現在のテレビ各局の視聴率状況というのは、フジテレビの完全なる一人勝ちであって、全日、ゴールデン、プライムの3つの時間帯で、ダントツの1位。それを他の3局が団子状態で追う、という展開なのだ。その団子状態たるや、差がコンマいくつのモノホンの団子で、たとえば、G帯はTBSが2位だが、全日は日テレが2位、さらにはP帯だとテレ朝が2位、と……、えい、分かりやすく表にしよう。

【全日】6:00-24:00
1.フジテレビ  2.日テレ 3.TBS 4.テレ朝  5.テレ東

【ゴールデン】19:00-22:00
1.フジテレビ  2.TBS 3.テレ朝 4.日テレ  5.テレ東

【プライム】19:00-23:00
1.フジテレビ  2.テレ朝 3.日テレ 4.TBS  5.テレ東

 というのが今。1位と5位は不動だが、2位から4位までを3局で見事に分け合ってる。
 だからして、いやもう年度末、ラストスパートの接戦と、3局のなりふり構わぬ特番攻勢(細木数子センセイ2夜連続特番とか)は、おそらくハタ目で見ていると、いささかアキレるほどだったと思う。失礼いたしました。
 なんてね。
 しかし、現在の私はそういうことを言ってられないのだよ。
 お昼番組「きょう発プラス」(月から金10:50-12:50)のプロデューサーになってもう3ヶ月以上になるのだが、どうにもお昼の視聴者が分からない。どのネタに反応し、どういう作りに興味を持つかが今ひとつ見えてこない。
 実のところ、私はこれまで「視聴率」というもので悩んできた経験があまりない。
 というのは「ニュース23」や「ブロードキャスター」などと夜の報道情報番組を渡り歩いている中では、大まかなところ「自分が面白いと思うものは、視聴者も面白いと思ってくれる」という傾向があったからだ。結果として、苦労して汗をかいて作ったものは視聴率も高かった。自信のあるVTRは数字がとれたし、そうでないものは、それなりにしかならなかった。ある意味幸せな時間帯であったのだ。
 ところが、今は違う。気合い入れて作ったものが案外ダメで、ほとんど再放送じゃんコレ、なんてのが結構良かったりする。「かとうかずこの離婚会見」なんていうドーデモいいVTRを、ほとんどノー編集でダラダラ流していたら、それが最高視聴率を記録したりする。
 何がとれるのかさっぱり分からない。おまけに天気によっても数字がまったく違う。困ったものなのだ。
 だが困った困ったとばかりも言っていられないワケで、たとえば冒頭の「全日視聴率」だ。この昼帯で(2時間もある!)もしも「タモリ」「みのもんた」と互角の勝負をしていたならば、弊社は日テレを抜いて2位になっていたんだし。
 まあまだしばらく苦労は続くとは思うんだが、何とかね、今の1.5倍程度の視聴率に、とは思っているのよ。いやもう、視聴者の動向が読めない中で、こういうことを申し述べているんだが。
 というわけで「ヒキタ、本業も一応やっているんだよ」という話でした。すまん♪

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

「自転車で痩せた人」高千穂遙著 生活者新書・NHK出版

 高千穂先生の最新刊は「クラッシャー・ジョウ」「ダーティ・ペア」などのSF作品ではなく……、うわ、自転車だ。それも自転車ダイエット話。
 何と言っても口上がスゴい。
「体重84キロ、体脂肪率24パーセントの肥満体形に陥り、高脂血症、高血圧を医師に宣告された高千穂遙が、わずか2年で24キロの減量に成功し、体脂肪率を10パーセント以下にした、その秘訣をすべて公開する」だからね。
 数値的にも「見た目」的にも、説得力がありすぎる。

 この本のいいところは「何はともあれ自転車は楽しい」ということが、誰が読んでも、よーく分かるところだ。これだけ圧倒的なダイエットなのにも関わらず、「苦労して」「我慢して」という側面がゼロに等しい。ひたすら自転車の楽しさにのめり込んでいく作者の姿が、清々しくも心地よい。
 さらにいえば、自転車プロパガンダ的に(つまりヒキタ的に)イイなと思うんだが、本作品は「ママチャリでもOK」というようなオタメゴカシをまったく言わない。
 最終的に「TREK 5500(アームストロングモデル)」にたどりつくまでのプロセスが、過不足なく表現され、その「本格」こそが、真の喜びに結びつく、ということが結果として証明されていく。

 さすがは小説家というべきか、読みやすい。気がつけば最終ページだ。一気に読める。
 また、ヒキタ的に「タマラン(嬉)!」なのが、随所に私の名前が出てくるところだ。ちょっと出過ぎ感すらあるぐらいで、いやもう、先生、こちらこそありがとうございます。
 さあ、目指すは100万部だ!(←超大ゲサ)
 まあそうは言わなくても、この本が「クラッシャー・ジョウ」シリーズの10分の1でも売れてくれれば、自転車ブームはいよいよ本物になるとみた。

「イタリア自転車工房物語」砂田弓弦著 八重洲出版

 今回は2冊。それも双方、自転車がらみ。
 こっちは一目で分かる労作だ。自転車フォトグラファー(&ライター)砂田弓弦氏が、これまで撮りだめてきたイタリアの自転車工房ルポを一挙大放出である。
 49の工房が美しい写真とともに詳細に語られていく。自転車というものが徹底的に手作りであるということがよく分かる。自転車という存在そのものが好きで、イタリアンバイクのオーナーなら、この本は十分に楽しめると思う。税抜き2400円と、多少お高いんではあるがね。

 さて、そういう中身の問題とは別に、私がこの本を読んでいて、ちょっとビックリしたのはそれぞれの工房の従業員数だった。
 たとえば「GIOS」という日本でも有名なメーカーがあるでしょ(英会話じゃないよ)。青いフレームしか作らないロードバイクメーカー。あそこの従業員数が、なんとたったの13人。零細企業なのだ。その零細企業が年間2000本のフレームを作ってる。
 ちょっと驚かないだろうか。だが、それ以外だって似たようなもので、デローザが10人(!)、チネリが13人、コルナゴが50人。あのピナレロにしても僅か60人にすぎないのだ。
 諸君、信じられるか? あの自転車王国イタリアの、それぞれのブランドは、たったこれだけの人数でフレームを作っているのだよ。たったこれだけの人数で、あんなにたくさんの自転車を日本に輸出しているのだ!

 ……って、いやー、こりゃ「実はほとんどが台湾製」というのもまんざら嘘に思えない、というか、事実、というか、この状況では当然だな。
 しかしながら、イタリア国内だって甘くない。砂田氏は冒頭とラストでこう言う。
「ここ数年で、イタリアの自転車業界は大きく変化しました。家内制手工業で自転車を作っていた人たちがたくさんいたのですが、悲しいかな、どんどん姿を消しているのです」「淘汰の波と言いましたが、その大きさはもはや津波クラスです」
 ふーむ、そうなんだろうなぁ。
 しかしな、職人さんというのは、みんないい顔をしてるね。ほとんどの人が自転車を作ることで、ひたすら人生を費やしてきた。腕に自信がある。コレだけは負けないという何かがある。工房がたとえ潰れても、必ず次がある。そういう人生は幸せだよ。

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E7%96%8B%E7%94%B0%20%E6%99%BA/249-6371737-5693951

【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
 
 
 
 
 

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