家電・パソコン

5分でわかるデジタル家電のABC

デジタル家電の開発・設計を担当している現役エンジニアが語る電気の世界。携帯電話、デジカメ、薄型テレビなど、デジタル家電の基本から最先端技術まで、何でもありのデジタルワールドへようこそ。メルマ!ガ オブ・ザ・イヤー 2008受賞。【相互紹介歓迎】

メルマガ情報

創刊日:2007-02-04  
最終発行日:2017-08-26  
発行周期:隔週刊  
Score!: 100 点   

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマ!ガ オブ・ザ・イヤー 2005 受賞メルマガ

このメルマガは最新記事のみ公開されています。

5分でわかるデジタル家電のABC Vol.191

2017/08/26

5分でわかるデジタル家電のABC Vol.191
【高い周波数・・・5Gの謎3】
発行:2017.08.26 11:00
配信数:まぐまぐ:916部 melma!:468部
--------------------------------------------------------------
【目次】
1.報道
2.周波数
3.通信速度
4.5Gの周波数
5.まとめ
6.次回予告
7.編集後記
--------------------------------------------------------------
【重要なお知らせ】

万一メルマガが届かない場合は、
お手数ですが再登録をして頂きます様お願いいたします。
--------------------------------------------------------------
【このメールマガジンの登場人物】

X君:
大学生。法律の勉強をしているらしい。
2週間に1回ぐらいの割合で、【私】の家に遊びに来る。
忙しい時は、遊びに来なくなるので注意。

私:
電機メーカで、デジタル家電の研究開発に従事している。
--------------------------------------------------------------
【1.5G】

X君
「【5G】絡みの話として、
高い周波数の携帯電話が開発されている
という話がありましたが、高い周波数の何が問題なのでしょうか?」


「まずは、確認だけれど、
【5G】は【第五世代】の携帯電話通信システムのことだよね?
今はあまり表面に出てきていないけれど、
この後、数年もすれば、報道も増えると予測する。
今、開発中の無線装置としては、【トレンド】だからね」

X君
「はい。そういう話でしたね。
韓国の平昌冬季五輪や、日本の東京五輪に向けて、
準備が着々と進められていると・・・」


「そうさ。
こうして、【新たな開発アイテム】を作っていかないと、
企業は、いや、日本の通信産業は、衰退してしまうからね。
次から次へと、新しい開発が進められているのだ。
そして、それについて行くことができない企業や人は、
淘汰される運命にあるのかもしれない」

X君
「何とも言えませんね・・・
希望がないというか。何のために生きているのか」


「うん。
だから【5G】は、技術でもあるが、
関連する何十万何百万の人の生活も掛かっている
新しいものでもあるよね」

--------------------------------------------------------------
【2.高い周波数】

X君
「5Gは、高い周波数と言う話がありましたが・・・」


「例えば28GHz帯がある。
これ、総務省関係のサイトを見れば書いてあるが、
これからの5G通信で使われる周波数帯の一つだ」

X君
「で、それが何か?」


「【プラチナバンド】で知られる帯域は、700MHz付近をいう。
この周波数は、建物などの障害物の裏側にも回り込み、
電波が届きやすいことで知られている」

X君
「はあ、それが【プラチナバンド】でしたか」


「その他、日本では1.9GHzや2.1GHzが使われる」

X君
「なるほど」


「で、これ、強調しておきたいのだが、
例えばその3つの周波数。どれも回路が異なる。
つまり、受信回路や、送信回路の周波数特性ね。

皆さんお持ちの端末では、基本的に複数の周波数に対応している。
【マルチバンド】とか【デュアルバンド】とか呼ばれるものだね。

詳しいことは、各自お持ちの、仕様書などに書かれている」

--------------------------------------------------------------
【3.28GHz】


「送受信回路が、
この小さな端末に入っているのだけでも驚きであるなら

複数周波数の送受信回路が入っているというのはもっと驚きだ。

調べてみればわかる。
周波数特性が、いかに厄介なものであるかということが」

X君
「その周波数ですが、今まで高くても2GHzだったものが、
28GHzですか。訳が分かりません」


「イメージとしては、【光】だな。
可視光線とイメージしてもらうと、分かりやすいのでは?」

X君
「【可視光線】とは、また唐突な」


「真っ暗な夜の闇で、一つの電灯が点いているとする。
近くに行けば明るいが、例えば、500メートルも離れると、
それなりに暗くなっていく。

そして、遮る建物でもあれば、その建物の裏側は暗くなる」

X君
「辺り一面を何とかして明るくするのですね?」


「そう。基本的に真っすぐ(直線)にしか進まない光で、
建物の裏側も含めて、明るくする方法が必要だ。
だったら、それを建物の裏にも立てればよいし、
近くに複数立てれば、弱い光でも明るさを満たせるようになる」

X君
「それが、28GHzの電波という訳ですね!」

--------------------------------------------------------------
【4.28GHzの周波数】

X君にも言いましたが、次世代の通信規格【5G】は、
LTE後の新たなトレンドになりつつあります。

ある意味、【救世主】とも言えます。
【5G】で何ができるのか?
そういう議論も続けられています。

その【5G】ですが、
無線の周波数は、28GHzを含めて使用が検討されています。

その28GHzですが、直進性のある電波で、
光をイメージして頂くと、特性が分かりやすいかもしれません。

光は真っすぐに進み、建物などがあると遮られます。

それに反して【プラチナバンド】などの周波数の電波では、
建物の裏側にも回り込む習性があります。

本当は【プラチナバンド】を使いたいですが、
この周波数で、広い帯域を確保するのは困難です。

大きな声では言えませんが、いわゆる既得権益で、
もう既に、使っている事業者が存在するのと、
周波数の特性上、【プラチナバンド】の帯域自体が狭い
というのが、理由です。

--------------------------------------------------------------
【5.まとめ】

1)【5G】では、既存の周波数と、高い周波数を
組み合わせる方法が検討されているが、
高い周波数は28GHzが有望な候補の一つである。

2)その28GHzは、700MHzなどの【プラチナバンド】と比べて、
光に近い性質を持ち、建物の裏側などに回り込みにくい特徴がある。

3)また、700MHzでは、広い帯域を確保しづらいが、
28GHz付近では、広い帯域を確保しやすいという状況にある。

--------------------------------------------------------------
【6.今後の予定】
その後は、こんな感じでいきたいと思います。(予定は未定です)

光通信、無線LAN、携帯電話端末端末(赤外線通信)
国際通話サービス・・・
--------------------------------------------------------------
【7.編集後記】

東芝が、大変なことになっている。
昨年は、シャープが大変なことになっていた。

電機業界は、苦しい、苦しい日々が続いている。
技術が進歩しても、進歩しても、苦しさから逃れられない。

何のために働いているのか?
そういう思いが、脳裏を過る。

--------------------------------------------------------------
もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ)
(melma!と「まぐまぐ」ではIDが異なりますのでご注意ください)

http://www.mag2.com/wmag/osusume/form
【5分でわかるデジタル家電のABC】ID:0000209216
--------------------------------------------------------------
【5分でわかるデジタル家電のABC】
メールマガジン配信解除・配信先の変更は、こちらからお願いします。
http://archive.mag2.com/0000209216/index.html
--------------------------------------------------------------

最新のコメント