小説

FT恋愛群像劇【1日5分!空き時間に読む小説】

『敵も味方もどこにいて、何をしてるか判らない』だけどその状況は幸せだと彼は言った…。



地殻変動により変貌してしまった日本を支配する、中王の圧政に立ち向かうべく、暗躍する者達の思惑が交差する。



圧制下で暗躍する小国の王子とその護衛部隊の成長を描くFT恋愛群像劇。



仕事の合間に!勉強のお供に!他人の世界に触れてみよう!がテーマの軽く読める連載小説。

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switch【1日5分!空き時間に読む小説】vol.105

2007/12/31


━ 1日5分!空き時間に読む小説 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      スイッチ(モラトリアムを選ぶと言うこと)
      【 ジャンル:ファンタジー系恋愛小説 】
          http://shosetsu.uijin.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.105 2007年12月31日
発行者:作倉エリナ



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 現在のストーリーは・・・

  続・序章 第五話 続・穴二つ 005/010です。
  
     ストーリーの再確認はこちら(メルマガがかなり先行中)
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 まえがき
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 はじめましての方、お手にとっていただきありがとうございます。
 以前からお読みいただいている方、本当に本当にありがとうございます。
 
 本年最後の発行になります。
 終わりよければ全て良し、とは昔の人は良いこと言うなあ。

                             作倉エリナ

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  スイッチ(モラトリアムを選ぶと言うこと) 続・序章
      第五話 続・穴二つ

                          P.005 / P.010

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(前回までのあらすじ)

 何らかのショックにより、現代から500年ほど未来の変貌してしまった時代
 にタイムリスリップしてしまった相原は、王子ミハマの言葉を受け、元の時
 代に帰りたいと願い、出来ることのために、動き始める。
 中王の軍人であるはずのティアスが、オワリ国に現れ、怪我人として収容さ
 れる。暗躍するテッキを後見に持つ彼女に、王子ミハマが興味を持った。

 テツとティアスの仲を疑い、その確証が取れぬままアイハラは悩む。そんな
 中、ティアスの正体がミハマ達にばれるが、ミハマは彼女に「力になれると
 思う」と手を組むことを提案する。
 しかし、アイハラはテッキの言葉を受け、護衛部隊をに不信感を抱き始めて
 いた。

(↓以下本文)


第五話 続・穴二つ

05

 夜になったというのに、相変わらず空は、ただただ薄暗かった。飲み込まれ
そうで気持ちが悪かった。気持ち悪いと判っているのに、一人で部屋にいるこ
とが耐えられなくなって、ベランダに出た。
 ベランダから外に出たら、今日みたいな目に遭う可能性はある。そう言った
のはサワダだった。イズミはそれを見ながら、また彼を笑った。仏頂面のくせ
に親切なサワダと、笑顔のくせに人を突き放すイズミ。随分慣れてきたけど、
いや、慣れてきたからこそ、彼らの秘めているものを感じ取れるようになって
きた。
 最初のころより、彼らを信用してるし、疑ってもいる。
 このバッジが何を意味するのか、オレは何も知らない。あいつらは悪いヤツ
らじゃないのも知ってるけど、オレが彼らにとって荷物にはなっても、利益を
もたらす存在じゃないのも判ってる。だからこその距離感だと言うことも。だ
けど、あんな言われかたをしたら、気になるだろう。
 オレに知られたくないこともたくさんあるだろう。オレだってあいつらの中
に入っていけるとも思えないし、行こうとも思わない。だけど、分厚い壁を感
じてるのも確かだし、それが怖いのも確かだ。

 ティアスは、どうだろう。彼女だけは、オレを受け入れてくれてる気がした
けれど。だけど、触れることも適わないのに?

 中庭の様子なんてほとんど分からないことは承知で、下を覗き込んだ。高く
て足がすくみそうになっていたのは、最初だけだった。こんなコトはどうでも
良いことなんだ、今のオレには。
 一瞬、あの中庭の広場に人影が見えた気がした。不愉快で、吐き気がして、
悔しくて震えているのに、オレは部屋を飛び出してエレベーターに乗っていた。
この目で見ないと、現場を押さえないといけない気がしていた。
 2階の窓から、二人いることを確認して中庭に向かった。出られるかどうか
は判らなかった。だけど、通用口に立つ警備員にバッジを見せたら、案外あっ
さり通してくれた。

 絶対、あれはサワダとティアスだった。だけど、違っていたら?オレはそれ
を望んでいるんじゃないのか?だから、確証が欲しいのか?

「夜中は魔物が出るぞ?」

 広場へ向かうオレを止めたのは、ニイジマだった。風が強く吹いて、木々を
揺らす。その揺れで、彼の姿を一瞬見失ったと思ったら、オレの横に立ってい
た。

「……お前こそ。ここをどこだと思ってるんだよ。お前は客人じゃないだろ?」

 早く行かないと、いなくなっちゃうかもしれないだろうが。

「いや。明日辺りにでも、カナさんの部下としてこようかと思ってたんだが。
オレ、こういう隠密的なこと苦手なんだよな、本来」
「出てきたしな」
「言うなよ、もう。さんざん怒られたし。そもそも、こういう仕事はコウタ向
きなんだよ」
「つーか、部下としてって、そんな簡単なもんか?予定になかったのに。何と
か言う別の人が来るんだろ?」
「西ニホン管理部のカツラ少尉相当官だよ。ほとんど研修生扱いだし、カナさ
んなら何とかするだろ」
 
 なんとかってなあ。そう言う問題か?

「てか、なんでこんな所にいるんだよ。部下として来るのは明日以降だろ?急
にいろいろ変わりすぎたら、またここの城の人たちが振り回されるし?」
「姫の護衛だよ。夜中に出歩くからさ。こないだもいたよ?」

 そうなんだ。立派に隠密してる気がするけど。

「……ティアスは?」
「何、姫に用だった?あっちの広場にいるぞ。一緒に行く?」

 邪魔しに来たのかと思ったら、そう言うわけでもないのかな。

「いや。用があるわけじゃないけど……。あの子、一人?」
「一人だけど」

 見間違えか……もしかして一緒にいたのはニイジマってオチとか?
 いや、それはないか。今日はそうかもしれないけど、昨夜は明らかにサワダ
だった。

「イズミ中佐とかに、見つかるだろ?こんな風に出歩いてたら」
「いや、もう開き直るしかないだろうよ。今まであの人がいたから見つからな
いようにって思うとホントに動きづらかったけど、もうばれてんなら、逆に気
が楽だ。さっきなんか屋上で挨拶までしたっつーの」
「なんか、イズミの顔が思い浮かぶ……あいつホント、そう言うときは超笑顔
で人の悪いこと言いそう」
「だよなあ。食えないよな。ただ……」

 ちらっと、空を見上げた。その先には木が揺れているだけだったのだが。

「ただ?」
「『敵か味方か判らないから、仕方ないですよね』なんつってたけどな。まあ、
その通りだと思うよ。今の状態では、オレもそうすることしかできないし」
「ティアスは、味方にしたがってたんだから、そう言えば良かったのに」
「いや、どうだろうな。必要ないし、必要なら姫が言うし。イズミ中佐自体は
気にしてそうだけど、あそこの王子はそんなこと気にしてなさそうだったから
な。『敵か味方か判らない』っつーのは、王子の受け売りだって言ってたから
な」

 他に誰もいない中庭を、ニイジマと二人で進む。
 ニイジマがイズミに抱いた感想と、オレが彼に抱いた感想は、似て非なるも
のだった。オレは、あのイズミの考え方が不思議で、酷くミハマに依存してい
るようにしか見えなかった。だけど、ニイジマはそんなことは当たり前のこと
として受け取っているように見えた。立場の違いなんだろうか。

 広場のベンチに、ティアスは一人で座っていた。隣に誰か座っていたような
スペースを空けて。

「ユウト、どうしたのこんな夜中に?」
「あ、うん……。隣、座って良い?」

 彼女は一瞬戸惑った表情を見せたが、すぐに笑顔を見せてくれ、頷いた。だ
けど、彼女に触れられる距離までは近付かせてもらえなかった。ニイジマもい
るし仕方ないかと思ったけど。

「あの後、サワダ議員に何か言われた?」
「え?あの後って?会ってないよ。すぐに部屋に戻ったし」

 誰とも会いたくなかったって言うか。何も考えたくなくて、そのまま寝ちゃっ
たんだよな。なんかここにいると、時間の感覚が狂うし。

「そうなんだ。目を付けられてたみたいだから、何か言われてないかと思って、
ちょっと心配してたのよ。シンが間に入っていたみたいだけど」

 良かった。やっぱりティアスは、オレのことを心配していてくれたんだ。立
ち去ったと思ったけど、どこかでニイジマかセリ少佐が見ていてくれたんだ。

「気をつけてね。あの人のこと、全面的に信用するのは、なしだから」
「……ナイフ、向けてたから?あれって、オレが思うに、ティアスとあの人っ
て……」

 裏で手を組んでたって考える方が妥当だろう。それはおそらく、あの魔物の
襲撃に関することか、ティアスの正体に関すること。
 彼女はそのオレの心を読みとったかのように、大きく溜息をついた後、少し
だけオレに近付いて囁いた。

「今日の襲撃は、仕組まれたものよ。あの人と、私の手でね」
「なんで?」
「それが、オトナシの意志だからよ。判る?猫がネズミを嬲るように、様子を
伺っている」

 最後にとって食ってしまおうと言うことか。

「なんでそんなことに、彼も君も、加担をする羽目に?」
「私は、ヤツの言うことを聞かざるをえない状況なのよ。私は捕らわれてる」
「無理矢理協力させられてるってこと?中王に?何でそんなこと」
「……国を、墓にすると脅されてる。それと引き替えに私はあそこにいる」
「それで、姫って……。だけど、それって」

 少しおかしくないか?脅されてるって言っても、他にも方法があったんじゃ
ないのか?それに、彼女の周りにいるのは、皆中央でそれなりの地位について
る軍人ばかりだ。

「正確には、もう半分握られてるんだけどね」
「握られてる?よく判らないよ。この国を墓にしようとすることと、ティアス
の国は違うってこと?」
「そうね。少し違うかもね。中央と、この国と、私の国との関係のせいかな。
私の国は、ニホンにはないの。人がもういなくなったと言われている大陸にあ
るのよ。北の話は聞いたでしょう?中央が北を封鎖してるのは、ここから人が
外に出ていかないようにするため。だけど、あの先には国も人も存在している」

 彼女の悲しい瞳が、強い意志に光る。淡々と、抑揚もなく話をしてくれてい
るけれど、彼女の背負っているものが重いのは充分すぎるくらい伝わった。

「なんでオレにその話をしてくれたの?」
「どうしてかな?」
「……オレが、サワダ議員に目を付けられたからだろ?」

 彼女は黙って微笑んだ。うそがつけない彼女に、オレは胸をなで下ろした。

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 次号は・・・

  スイッチ(モラトリアムを選ぶと言うこと)続・序章 第五話(全七話)

                         P.006 / P.010

      vol.106 は2007年1月7日発行です。お楽しみに!

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 現在このお話と対になる学園ものシリーズを携帯でお送りしています。
 そちらもぜひご覧ください。
 http://mini.mag2.com/pc/m/M0056277.html
 mobile wing of fragment http://shosetsu.uijin.com/


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 あとがき
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 本年最後の発行は、無事に終わりました。良かった良かった。

 以下、年末年始のお知らせです。
 今年度の配信は今号で終わりです。ありがとうございました。
 年始は2008/1/7の発行になります。
 去年同様、年賀状も送ってみたりします。
 何とか正月休みは取れそうなので、その間に遅れを取り戻せればと思ってい
 ます。

 では前回に引き続き、近況報告+お詫びでございます。

 私事で大変恐縮ですが、今現在、実は転職活動中でばたばたしてます。(spits
 の更新が停滞しているのもそのため)時間の流れが多少ゆっくりになってし
 まいますが、今しばらくの間、ご理解いただければ幸いです。

 以下も是非、ご覧くださいませ。
 「小説家になろう」
 天に向かって唾を吐け! http://ncode.syosetu.com/n7361a/
 switch【モラトリアムを選ぶと言うこと】http://ncode.syosetu.com/n2034b/

 今号も、お読みいただきありがとうございました。
 また次号もおつきあいください。
                          作倉エリナ

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 ■配信元       作倉エリナ
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創刊日:2007-01-07  
最終発行日:  
発行周期:毎週月曜定期  
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