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私とチビとおにいちゃん

ファンタジー小説

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創刊日:2006-12-09  
最終発行日:2006-12-25  
発行周期:不定期  
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2000/01/01

    私とチビとおにいちゃん�

「チビ〜!またコーラの中で泳いでるんだって、おまえはええかげんにせえよ。
ひとのコーラをなんやと思ってんのや。」
「あの〜飲み物やと思っているそうですが。」
「そ・そうやがな。それも私の! 人の飲み物の中で泳いでもええと・・・って、飲み物やって分かっとんのやったらなんで泳ぐねん。」
「彼は泳いでない飲んでいると申しておりますが。」
「あのなぁ・・・どこぞの世界に身体全体を飲み物の中に浸けて飲む人がいますか。」
「それは対象物と自分の大きさのアンバランスによる事故であり私の責任ではないと・・・」
「じゃかっしい! 事故やとぬかしよるんかい。毎度毎度ひとがコーラを飲む度(たんび)に事故に遭うと。ほぉ〜そうか、チビ よ〜覚(おぼ)えときや! 今度からぜ〜ったいコーラ頼まへんからなジンジャエールにしてやるから。」
「かんにんやでごめんして、と申しております。」
「せや、最初っから、そうゆう風に素直にならんとな人間は・・・でチビ、お前人間なんか?」

なんて毎日毎日そら飽きが来る位漫才していたのは、チビが来てから五〜六年の間だったかなぁ。
今ではちっとも帰って来てないんじゃないの? 「かなぁ」とか「じゃないの?」って言う言い方なのは、私にはチビの姿も声も見えないし聴こえないからなんです。そう、もう皆さんもお気付きだとは思いますが、先ほどから「いるそうですが」「申しております」なんて他人事のように話している奴、(こいつがチビを作った張本人なのであります。)「おにいちゃん」を通してしか私はチビと話をする事が出来ません。そうそう、題名の中のチビとおにいちゃんが出て来た所でメイン・キャストの紹介を。
私 織田(おりた)亜美(あみ) 四十一歳独身 京都生まれの京都育ち 某司法書士事務所勤務、
おにいちゃんこと河原(かわはら)誠(まこと) 四十七歳
 公衆浴場経営 六人の子持ち当然既婚者、
そしてチビ 年齢不詳 身長十二センチ 無職 一応人間の形はしているものの何だか分からない生き物、
いや、はたして生き物なのかどうかも判らないんだけど、とてつもなく憎ったらしいくせに何故かしらかわいい奴なのである。とにかくこの三人の出会ってから今日までの約十年間の私の苦労話だと思って聴いてくれると・・・苦労しているのはお前じゃない私だ・・・いいや僕だ!・・・と、なんともまとまりの無い話になりそうで、かなり不安ですが最後までお付き合いくださいませ。
(序文、完)

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