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今週、いちばん癒せる映画!

毎週金曜日発行。「今週、いちばん癒せる映画」を選んで紹介します。発行者はいくつかの雑誌で映画評や自己啓発の記事を執筆しています。

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今週、いちばん癒せる映画! vol.54 「光州5.18」(5月10日公開)

2008/05/10

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「この映画は癒される!」という視点に絞って1本を紹介するマガジンです。


 不定期配信になってしまい申し訳なく思っていますが、
少しずつ続けていきたいと思っています。

 5月10日公開の映画として紹介するのは、「光州5.18」です。
「ハンティング・パーティ」も気になっているのですが、私は見られていません。


 「光州5.18」、私は見に行こうかどうしようか、迷っていました。
韓国の現代の歴史を扱った映画はあまりに重くて受け止めるのが大変なものが多く、ときどき、身に行くのがわざと自分の傷口を広げるための「自虐」であるような気がしてしまうのです。

 しかしどうしても気になって試写最終日に行ったら、満員で入れませんでした。ずっとこんな状態が続いていたそうです。厚生年金ホールでの一般試写に混じって見せてもらいました。

 一般試写はお客さんの入りがよくなく、帰り道、観客の女性が一緒に連れてきた友達に、「こんな映画だと思わなかった。ごめんね、重くて疲れたでしょ」、といってるのが聞こえました。そんな映画だったんですが…。

オフィシャル・サイト

http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/kousyu_518/


 映画が見たかったのは「光州事件」という、名前は聞いたことがあるけどどういう事件かよくわかっていなくて、知りたかった、というのがあります。
 1980年5月18日(ソウル・オリンピックのわずか8年前)、韓国の中でも民主化を求める動きの激しかった光州の大学生と、のちに市民を巻き込んだ活動家たちに向かって、軍が
発砲し、多数の死者を出したという事件です。
 この事件は韓国内ではマスコミ統制下で報道がされず、外国人記者たちによって、ようやくその事件が報道されました。

 軍隊が銃を向けるのは、「侵略してくる外国」ではなく、その国の国民であることの方が圧倒的に多いといいます。 そのことを再認識させられる映画でした。

 さて、私は、この映画を見てあまりの痛さにおいおい泣いていたんですが、泣いているうちに、全然違う個人的体験が掘り起こされていることに気がつきました。

 主人公で、のちに最愛の弟を銃撃で失うことになるタクシー運転手のミヌは、美しい看護師シネに恋しています。不器用な彼は、病院にタクシーを乗りつけて「毎日送る」といってみたり、ストーカーのように彼女のことを追い回します。

 それはこの映画の中で微笑ましいエピソードとして描かれているのですが、私は突然、学生の時に交際していた男が、(まあ私に惚れているかららしいのですが)、それこそ息が詰まるほど追いかけまわしてきて、封鎖されてしまったように付き合ってしまったことを思い出し、いたたまれなくなりました。もっと違う恋をするはずだったのに!

 でもなー。違うよね。私は【自分で】あきらめたんだよね。封鎖するような男を、【自分で】呼び込んだんだよね。自分で変えることができることが、たくさんあったんだよね。映画を観終わった後は、そんなカタルシス(浄化)がありました。


 物語というのは、自分の過去の物語(=データ)と結びついて強烈な感情を再体験させるものなんだけど、その、湧き上がってきた再体験をどうするか? 許して流してあげられるか、そうでないかによって、自分と世界のありようは変わってきます。

 最近、私は、自分の周辺と心の中の掃除、整理整頓を続けていけば、世界の戦争は確実に止められるという確信に達しています。それとこれとは、つながっているからです。世界中の戦争は、私たちの中の整理されていない混沌が、押し流されて、強い負のエネルギーを作り出した結果にすぎません。

 映画は映画であり、さまざまなメッセージを投げかけてきますが、見る人はあくまで見る人です。いろいろな感情を呼び覚まされることでしょう。その感情を、ひとつひとつ浄化していくために映画は存在する。最近、そんな仮説が私の中に生まれつつあります。


 最後に、この映画のタイアップ・ソングとして使われている工藤慎太郎さんの「メッセージ」という曲、今まであまりタイアップ・ソング、ってよかったと思ったことがないんですが、これは良かったです(本編よりトレーラーのバックとして秀逸)。一般試写に行けたおかげで、ライブでも拝聴することができました。


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創刊日:2006-12-01  
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