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■第860話 尾張藩の場合(後編の追加)(明治維新、最後の殿様)

発行日:2/9

■第860話 尾張藩の場合(後編の追加)(明治維新、最後の殿様)

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 徳川幕府には初代・家康から最後の将軍・慶喜まで15人の将軍が出まし
た。

 家康と二代・秀忠は、幕府創設の前に生まれています。

 他の13人の中では、八代・吉宗だけが、他の将軍と違う生まれ方をして
います。

 その『生まれ方』とは、生誕地が江戸でなく、領国の和歌山なのです。

 慶喜は御三家でありながら将軍職とは縁遠いはずの水戸藩出身ですが、そ
れでも、江戸の水戸藩の屋敷で生まれています。

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(前回から続く)


  明治元年(1968年)1月の鳥羽伏見の戦いの後、徳川慶勝は新政府の
代表となり、幕府から二条城、大坂城を受け取りました。

 この時点で慶勝は明確に幕府と決別したと言えるでしょう。

 尾張藩内で新政府支持派と幕府支持派の対立が激しくなったとの報告を受
けて、1月14日、名古屋に帰国しました。

 帰国した当日に幕府支持派14名を逮捕し、処刑しました。

 これを『青葉松事件』と呼びます。

 その日のうちに逮捕命令が出ていることから、何らかの密命を新政府から
下されたと思われますが、真相は現在も不明です。

 かつての『御三家筆頭』としては、まことに非情な処分でした。

 しかし、幕府と決別し、新政府に忠実であることを示して、尾張藩を存続
させるためにはやむを得ない処置であったとの見方もあります。


  これ以降の尾張藩は、中部地方の諸藩から新政府への『誓約書』の受付窓
口になりました。

 戊辰戦争では新政府軍の主力として、中山道や東北地方で戦いました。


 1875年(明治8年)、藩主・義宜の病死により、慶勝が二度目の藩主
に就任しました。

 1878年(明治11年)から始まった旧尾張藩士による北海道八雲町の
開拓を指導しました。

 1880年(明治13年)、家督を養子の義礼に譲って隠居しました。

 3年後の1883年(明治16年)に死去、享年60でした。


 1918年(大正7年)、北海道開道50年記念式典において、北海道拓
殖功労者として道庁長官より表彰されました。
 
 1934年(昭和9年)、北海道八雲町の八雲神社に合祀されました。


 『最後の殿様』は、『新天地』の神として祀られたのです。


(完了)

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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第860話)(2012年02月10日号)

・ このマガジンは『melma!』から発行されています。
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。

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