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先週の展覧会

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染色と版画カラフルとモノトーン技法の可能性

2008/07/22

絵画のようで絵画ではない技法の可能性を感じる展覧会が同時期にあった

京橋 ギャラリーb.トウキョウ 大竹夏紀展(7/21〜26)

非常にカラフルな色調の花に囲まれた少女と言った作品だが、四角な
画面の作品は2点だけで、残りの作品は画像を切り抜いた作品。入り
口から見えた作品は四角な作品だったので綺麗な絵と思ったが、絹地
にロウケツ染めの染色作品で、切り抜いた作品は幾つかのパーツに分
かれておりそれをピンで留めて展示していた。染の特徴なのか淡いが
鮮やかな色調が非常に美しく、すばらしくアイキャッチのある作品で
その点がまず評価できる。少女も長い黒髪と唇に特徴がある日本人形
のような感じでなかなか良かった。全体に初個展で大きな作品が多かっ
たが、会場の正面の壁にあった花の流れの中を少女が泳いでいるよう
な4mぐらいある大作が良かった。大きな作品で力を発揮できると言
うのは、現代美術としては必要なことなのでその点でも今後が楽しみ
な作家。大作以外は裸婦と言う感じではなかったので買わなかったが
今後良い作品が出れば、ほしい作家と言える。

銀座 ギャラリー銀座フォレスト 高松和樹展(7/21〜26)

大竹とは違いモノトーンの作品で、グレースケールで遠近を表してい
るといった作品。作品はセーラー服の少女が色々なポーズをとってい
ると言ったものだが、顔などの細部は描かれず一番近い部分が白に、
一番遠い部分としての背景が黒にと言った感じで、等高線のようなグ
レーの色層で絵が描かれている。描かれているのだが、基本の画像は
ジグレー版画でエディションも9になっている。一応版画なのだが手
彩色といえる後作業のほうが多く版画を基にした複製画といった感じ
の作品。特に背景の黒が、ベルベットのような細かい凹凸のある構造
で非常にマットな純黒と言った感じの深い黒で、実物を見ると非常に
特徴があり魅力的な作品だった。版画と言うことで値段も安いので、
裸婦も入っている群像作品とスカートが風で捲れていると言った感じ
の作品を買うことにした。しばらく版画は買っていなかったが今後も
期待できる面白い作家と思う。

先週ではなく、今週の展覧会だが、カラフルな染色の大竹とモノトー
ンの版画の高松と現代的な少女を描くそれぞれ特徴のある若い作家に
それぞれの技法のアートにおける可能性を見た。ビデオやCGの様に
技法的に新しいものが現代美術を代表しがちだが、旧来の技法にも時
代を取り入れる要素はありそれによって、日本画(膠画)であれ油絵
であれ、版画であれ染色であれ、現代美術として美術の中に新しい価
値を付け加えることが出来ると思える。

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創刊日:2000-09-07  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
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