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先週の展覧会

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先週の展覧会No0619

2006/05/23


京橋 ギャラリー椿 小林健二展(5/10〜27)

平面系の作品の久しぶりの展覧会。平面といってもキャンバスに描
いただけの作品は数点で、他は金属や木や樹脂でレリーフ状に盛り
上がっており絵画といった感じの作品ではない。不思議な文字など
が描かれた作品などもあり、何処かの古代遺跡から発掘された作品
といった印象の作品。鉱石ラジオなどのBOX的な作品がこの所多
かった小林だが、物語を感じさせる充実した作品群で改めて力を感
じる良い展覧会だった。

ギャラリー手 松山 賢展(5/15〜6/3)

オッパイアートの作家だが、最近は漫画的な少女の作品などが多い
100号の作品2点を注文で再制作したということでその作品を中
心にした展覧会。注文で作品を描くというのは、絵師と言われた時
代は普通のことだったが、作家ということになってからは作家の勝
手に描いたものを、見て気に入れば買うというスタイルになって久
しい。最近色々なものを注文生産するというのが話題になっている
が、絵の世界でもそうなるのか面白いところと思える。注文という
ことは作る側と、作ってもらう側に価値のある種の合意が成り立っ
ていないといけないと思うが、近代のアートというものはそう言っ
た合意を否定したところから始まっているように思うが、その辺も
面白いところといえる

ギャラリーb.トウキョウ 伊勢裕人展(5/15〜27)

抽象的な油彩だが、画面の部分的な塗りが流動性の低い絵の具をこ
ぼした様になっており、それが盛り上がりしわが寄っているので、
干した洗濯物のように見えるのが面白い作品。

銀座 柴田悦子画廊 松谷千夏子展(5/15〜25)

人物と花の日本画と人物のドローイング。人物の日本画は下絵を描
いてから描いているというが、線描が主体の余白の多い淡彩の作品
で水墨的な作品。花は琳派的な塗りの美しい作品。ドローイングは
線描の人物の服の部分が単色で塗られた作品で、服の部分に金箔が
張られた作品が金箔のヒビ割れなどに味があって面白かった

フタバ画廊 榮水亜樹展(5/15〜21)

白い紙に白い細かい点で網目のようなものを描いた作品と、紙粘土
で作ったやはり細かいドットのある円いオブジェなどの作品。紙に
銀色の細かい柵のような物を描いた作品もあったが、白や銀なので
一見良く見えないのだが、繊細で工芸的な感じを受ける作品でよい
作品だった。

ギャラリーアートもりもと 寒河江智果展(5/18〜27)

イラスト的なフラットな塗りの日本画で、今回は蝶と花をテーマに
少女を描いている。ハガキ位のサイズの作品がたくさんあり気にな
る花と少女の組み合わせが見つかるのではないかと思う。最近の日
本画では珍しい鮮やかで濁りの無い色彩が美しく良い作家と思う

ギャラリーNike 高橋和正・中島健太展(5/20〜6/3)

細密写実の油彩で高橋は静物を、中島は少女を描いていた。二人と
も上手い作家だが、画題がどうも古典的過ぎるように思う。細密写
実と言えども現代性は必要で現代の現実感が無くては、上手いだけ
の絵に終わってしまう。イージーな手法と言えるが携帯電話やゲー
ム機のある静物を描けなければ現代で写実をやっている意味が無い
と思う

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創刊日:2000-09-07  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
Score!: 95 点   

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  • 2006/09/18

    正直言って写実系についての知識が足りないようなので、もう少し良く見て勉強すべきでしょう。