芸術

バウハウス・コスモロジー

近代デザインの基礎をつくった「バウハウス」について、ドイツ留学・研究滞在経験のある発行者がわかりやすく解説していきます。いっしょにバウハウスの宇宙を旅してみませんか。

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[バウハウス・コスモロジー No.105]

2011/11/26

●□□□(バウハウス・ナウ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

やはり人は、希望を捨てないで前進するしかないですね。困難な状況にあっ
ても、一歩一歩の努力と創造的な飛躍で乗り越えていくしかないです。

ようやく、DIC川村記念美術館で開催中の展覧会「視覚の実験室 モホイ=ナ
ジ/イン・モーション」に行くことができましたので、この機会にここで取
り上げたいと思います。

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モホイ=ナジ・ラースロー回顧展
──────────────────────────────────
○ 視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モーション
──────────────────────────────────
2011年9月17日〜12月11日
DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)

※「ラズロ・モホリ=ナギ」や「ラスロ・モホリ=ナジ」など、日本語での
表記は様々ですが、それはハンガリー語(マジャル語)・独語・英語での発
音の違いに起因しています。この展覧会では、おそらく監修者である埼玉大
学教授、井口壽乃さんによって「モホイ=ナジ・ラースロー」(ハンガリー
では日本と同じ「姓・名」の順)という表記が採用されたのでしょう。

話が逸れますが、井口壽乃さんがハンガリーでの研究滞在中に、私はドイツ
滞在中で、井口さんが何かの機会にドイツにも来るとのことで、一度、ベル
リンでお会いしたことがあります。双方とも研究を始めたばかりの頃のこと
です。今や、井口さんはモホイ=ナジ研究、ハンガリー前衛芸術研究の第一
人者となりました。

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この展覧会は、神奈川県立近代美術館葉山(4月16日〜7月10日)、そ
の後、京都国立近代美術館(7月20日〜9月4日)を経ての巡回展の最後
となっていますので、ご興味のある方は、ぜひこの機会を逃さないようにし
てください。DIC川村記念美術館での最終日は12月11日です。

東京駅発着の高速バスもありますよ:
http://kawamura-museum.dic.co.jp/access/index.html
私はこれを使いました。帰りのバスは東京駅に近づくにつれ少し混んで予定
時間より遅れましたので、余裕をもって計画してください。それ以外は快適
でした。

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モホイ=ナジ・ラースローについての私の捉え方は以前の通りです。

「バウハウス・コスモロジー」No.61より:

バウハウスが「芸術と技術‐新しい統一」をテーマに、産業との連携を推進
していくことを新理念とした1923年、ラスロ・モホリ=ナジがバウハウ
スに招聘されました。前衛芸術家としてのモホリ=ナジは、バウハウスの理
念を実現するべく、芸術と当時の技術(テクノロジー)とを融合させ、写真
や映画などの映像表現を造形活動と教育実践に取り込みました。そして、そ
の成果は、「ニュー・ヴィジョン」や「ヴィジョン・イン・モーション」の
提唱につながっています。このことは、今日の映像メディア表現に関わる教
育・研究にとっては先駆的なものといえるでしょう。

○△□

今回、展覧会をみて、タイトル「視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モー
ション」は、本展のカタログやポスターなどのデザイン・コンセプトを手掛
けた建築家/デザイナー、矢萩喜從郎氏のアイデアだそうですが、まさに、
「ヴィジョン・イン・モーション」のモホイ=ナジを「イン・モーション」
で(すなわち、運動の中で)体験したというのが私の率直な感想です。

一番象徴的なのが「ライト・スペース・モデュレータ」でしょう。故障のた
め、動いていませんでしたが、私はすでにベルリンで見ていました。

これは機械仕掛けの動く作品(キネティック・アート)ですが、素材には金
属、ガラス、木材が使用され、照明の反射・透過・遮蔽など、光と影の効果
までが計算されていました。今日的なメディアアートの原型をここにみるこ
とができるのです。

さらに、この立体作品は、平面作品から映像作品にまでイメージ展開のバリ
エーションが繰り広げられています。この動的な表現媒体の飛躍にも注目し
てほしいところです。

最後に、展覧会では音声ガイド利用(500円)がオススメです。余裕があ
れば、レストランで一休みするのもいいでしょう。

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Facebookでは、「モホイ=ナジ学」のページが用意されています!
http://www.facebook.com/moholy.nagy.laszlo

下記のビデオも閲覧できます:
 
井口壽乃(埼玉大学教授/本展監修者)
「『モホイ=ナジ/イン・モーション』展を語る」

矢萩喜從郎(建築家/デザイナー)
「表現者、モホイ=ナジの魅力とは」

山本政幸(多摩美術大学准教授)
「タイポグラフィとモホイ=ナジ」

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関連情報:

DIC川村記念美術館開催中の展覧会:
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html

チラシ:
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/images/moholy/naji.pdf

リリース:
http://kawamura-museum.dic.co.jp/release/pdf/110810.pdf

モホイ=ナジ・ラースロー略年譜:
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/images/moholy/history.pdf


●□□□(バウハウス・カフェ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

私の近況報告です。

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□ 自作曲がリリースされます!

 コンピレーションCDのタイトルは「VVV(トリプルブイ)#3」。
 Virtual、Voicing、Victorsで「ボカロを使って勝利を掴む」!

 レーベル:MA MUSIC ENTERTAINMENT 

 発売予定日は2011年12月24日です。

 △「Amazon」での予約注文(初回限定盤ピクチャーレーベル仕様):
 http://p.tl/Tmp6

 私の曲は3曲目。

 △「スノードーム〜夢のかけらはキラキラの無限大」:
 http://www.youtube.com/watch?v=u8BjvtDU4Ec

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□ 映像作品を発表しました!

 平泉国際交流展「アートでつなぐ」(岩手大学アートフォーラム)
 (2011年9月)

 △「mini-mini Rave @ GANDAI 」記録映像: 
 http://www.youtube.com/watch?v=YRYASHJmF0k

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□ 私のポストカード作品は英国から米国に渡り展示されています!

 △「POSTCARDS FROM JAPAN - We are still here - 」展:

 セント・ジョンズ教会(スコットランド・エジンバラ市)大礼拝堂
 (2011年8月6-29日)
 
 日本協会(ニューヨーク)
 (2011年10月7日-11月27日)

 震災復興をテーマとしたポストカード「Sprouts (MOE MOE)」:
 http://kenta.edu.iwate-u.ac.jp/drkenta/images/japan.jpg

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□ 私の絵画作品が英国で展示されました!

 △「TOHOKU-SCOTLAND」展:

 エジンバラ芸術大学スカルプチャー・コート(メインギャラリー)
 (2011年10月18日-25日)

 この絵は一本の麻紐でできています。
 この麻紐の両端は結ばれ、一つの輪になっています。

 「WA - MOE (Spring)」・「WA - MOE (Autumn)」:
 http://kenta.edu.iwate-u.ac.jp/drkenta/images/wa-moe.jpg
 http://kenta.edu.iwate-u.ac.jp/drkenta/images/wa-moe2.jpg

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□ Flash AS3.0による簡単なプログラミング

 クリック、またはブラウザの「再読み込み」によって、毎度、異なる円の
 重なりが生じます。もう二度と同じイメージを見ることはないでしょう。

 △「ランダム・サークルズ」: 
 http://kenta.edu.iwate-u.ac.jp/randomcircles.html

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□ 共著論文がジャーナルに掲載されました!

 レーザーを使ったインタラクティブ映像メディア表現についてです。

 論文タイトル:
 Spiroraslaser: an interactive visual art system using hybrid raster?
 laser projection (Osama Halabi, Kenta Motomura, Norishige Chiba)

 △ International Journal of Arts and Technology: 
 http://www.inderscience.com/browse/index.php?journalID=264&year=2011&vol=4&issue=4

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□自作音楽を中心にした国内外との情報交流:

 △MYSPACE MUSICアーティストのページ:
 http://www.myspace.com/drkenta
 (Trance / Techno / Electronica )

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創刊日:2000-09-04  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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