芸術

バウハウス・コスモロジー

近代デザインの基礎をつくった「バウハウス」について、ドイツ留学・研究滞在経験のある発行者がわかりやすく解説していきます。いっしょにバウハウスの宇宙を旅してみませんか。

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[バウハウス・コスモロジー No.29]

2001/12/18

◆ Design: Art & Technology            - 不定期発行 - 
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○△□ バウハウス・コスモロジー (((bauhaus cosmology)))  No.29

                     発行者:ドクトル・ケンタ
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●□□□(バウハウス・レトロ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

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○バウハウスの影響力はどこから生じたのか?- イッテンの見解
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未だにバウハウスが美術・デザインや教育の領域で取り上げられていること
は、その近代以降の影響力の大きさを証明しています。バウハウスには人々
をひきつける魅力があるわけなのですが、それは一体何かということは吟味
すべきでしょう。

それはバウハウスの「理念」なのか、それとも「様式」なのか。あるいは、
まったく別のものなのか。

○△□

歴史的にバウハウスの成果が世界的な広がりを見せたことについては、様々
な要因が考えられると思います。ここでは、ヨハネス・イッテン先生(!)
に答えていただくことにしましょう。

問い:「どのようにしてバウハウスの多大な影響力は生じたのでしょう。」

イッテン先生:

「第一次世界大戦後という時期でしたので、世間は動揺し、混乱し、方向性
を見失って、不安定な状況になり、新しいプログラムをもつ学校の設立を待
ち望んでいました。

ヴァイマールのバウハウスは、学校としては前代未聞で、比類のないもので
した。なぜなら、そこにいる芸術教師たちは、当時の前衛芸術の指導者的な
人物だったからです。教育カリキュラムの構築について、グロピウスはそれ
ぞれの教師に任せていました。バウハウスは新時代の創造(モダン・デザイ
ン)の中心地として有名になって、世界中から進歩的な思想をもった才能あ
る学生が訪れることになります。そして、彼らは教育課程と造形活動の成り
立ちに重要な役割を果たします。この学生たちの多くは、後に自らに適した
職業を選び、その業績を通じて一般的にバウハウスの名声が高まっていくこ
とになったわけです。

バウハウスは、美術、建築、デザイン、技術、社会学の領域においてゲシュ
タルトゥング(造形)を課題とする活動の中心地でした。このことは、世界
中の多くの前衛芸術家と技術者の時事問題でもあったのです。

バウハウスでは、まず最初に芸術的表現とゲシュタルトゥングの手段が多角
的、体系的に学ばれました。私の予備課程における目標は、創造的人間の育
成であり、この新理論は世界的に有名となりました。

バウハウスのヴァイマール時代は、偏った全く間違ったやり方で軽視され、
無意味であるかのように表現されていることがあります。しかし、次の事実
は重要です。ファイニンガー、マルクス、イッテン、クレー、ムッヘ、シュ
レンマー、シュライヤー、カンディンスキー、モホイはヴァイマールの芸術
教師陣に所属していたということ。また、ブロイアー、シェーパー、シュミ
ット、シュテルツル、バイヤー、アルバースは予備課程の第二・第三学期の
間、ヴァイマール・バウハウスの学生であったということ。

最初のバウハウス建築(アム・ホルンの実験住宅)は、1923年、ヴァイ
マールでムッヘによって建設され、バウハウスの工房によって整備されまし
た。」

○△□

バウハウスの工業生産における成果は、そのデッサウ期に隆盛を迎えます。
したがって、バウハウスの影響力の原点をそこに見る人もいるでしょう。

しかし、バウハウスの様相がその時期によって異なるので、イッテンのいう
ように、ヴァイマール期のバウハウスを見直すなど、それぞれの時期のおけ
るバウハウスの多様性を確認していく必要があるでしょう。

バウハウスのもっていた力について、三代目の学長ミース・ファン・デル・
ローエは「ひとつの理念」であると表現しました。これは有名な言葉で、ミ
ースには敬意を表したいと思いますが、時代の流れとともに実はバウハウス
の「理念」自体も変容していることを考慮しなければなりません。

私が思うのは、運動体としてのバウハウスの有した思想的・方法論的な多様
性の総体、その「ダイナミズム」です。これこそがバウハウスの中核にある
のではないかと。つまり、バウハウスの理念は、絶えず変容を繰り返すダイ
ナミズムに見いだすことができると思うのです。

イッテンの重視するヴァイマール期、一般的に重視されているデッサウ期、
これらの様相の違いに、私は多様に変化したバウハウスの軌跡を見てその力
強さを感じずにはいられません。

●□□□(バウハウス・カフェ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 

私の Flashアニメーション「Moonlight Chaser 2」がスクリーン・セーバー
になって再登場!

世界各国100万人のクリエーターが集う祭典
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○「Artdex Design Contest 2001」:http://www.creatorsbridge.com/
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「Moonlight Chaser 2」:12月10日よりPlanets Galleryに展示中
 ※IDの「DrKENTA」で検索できます!

閲覧&投票(12月15日〜21日):
http://www.creatorsbridge.com/contest/index.html

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平和と非暴力の世紀を創る音楽祭
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○「PeaceTune」:http://www.peacetune.org/
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私は「サポーター」となりました。
下記は最初のイベントです。(私は参加できませんが・・・。)

タイトル:"PeaceTune" 1st Action
サブタイトル:〜PeaceのためのNon-Violence・・そのための音楽の力〜
テーマ:Non-Violence for TOMORROW
開催日:2001年12月19日(水)
会 場:渋谷"WOMB":http://www.womb.co.jp

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デジタル作品の公募
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○「デジタルコンテンツグランプリ東北2001」
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作品募集締切 2002年1月15日 グランプリ賞金100万円!

私は「顧問」となってしまいました。微力ながら頑張りたいと・・・。

「東北地域の産・学・官の連携により、今後のデジタルコンテンツ産業をリ
ードするような人材・クリエーターの発掘とコンテンツ産業の育成並びに、
東北地域からの情報発信」を目的としています。

審査委員長は河原敏文さん、レギュラー審査委員にモンキー・パンチさん、
ゲスト審査委員に宮崎光弘さん、ひびのこづえさん、となってます!

参考:http://www.navis.co.jp/todas/digital/

それでは、よいお年を!


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