格闘技

武術の世界へようこそ!

空手、中国拳法、日本古武道、古武術etc..珍しい裏話から誰でもできるテクニック、真面目な技術論からトリビアまで、武道・武術の様々な話題を、米国D.A社との提携と独自の情報源からお送りします!

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◆ 武術の世界へようこそ! ◆── 8本目!! 4/22/2006─

2006/04/22

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┃ ◆ 武術の世界へようこそ! ◆── 8本目!! 4/22/2006─

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当「武術の世界へようこそ!」では、米国の武術・武道関連出版社である
Dragon Associates社との提携により、武術・武道に関する様々な話題をお届
けします!

★Dragon Associates社ホームページ
(英語)http://www.dragon-tsunami.org/dtorg/Pages/Home.htm

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││柔術と空手 
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│                    マスター・ハリー・クック
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ハリー・クック氏(Master Harry Cook 本名:Henry Wilson Cook)はイギ
リス在住の空手家です。1977年から1990年まで東京や京都で英語学校の校長
としても働かれていました。現在は主に沖縄や日本の伝統武術を研究する
Seijinkai Karate-do Associationで主席師範を務められています。また、武道
や護身術に関するテレビ番組の技術顧問やコメンテーターとしても活躍されて
います。

本稿はDragon Associates社のホームページで公開されているものを、許可を
戴いて日本語に翻訳させてもらったものです。
http://www.dragon-tsunami.org/Dtimes/Pages/article28.htm

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│ その1
└─

1920年代に、沖縄空手が船越義珍や、本部朝基、摩文仁賢和ら空手指導者に
よって日本本土に紹介されたことはよく知られています。一方で、当時の柔術
の道場では空手独特と思われている技術がよく稽古されていたことは、あまり
知られていないでしょう。

例えば、現代空手に見られるいくつかの蹴り技は、19世紀には柔術の師範達に
よっても教えられていました。E.J.ハリソンによれば、彼は日本での武道修行中
に、前蹴りの一種を教わったといいます。

ハリソンは、「最初の柔術師範である、横浜のTenshin Shinyo-ryu師範から戴
いた当て身の図には、この場所(水月・みぞおちのこと)こそが流派の奥義だ
と記されていた(Ryoshinsai Hagiwara according to The Fighting Spirit of 
Japan 1913 p 15)。この場所を蹴るときには、つま先を反らせて出来る球形
の部分で蹴りこめと書いてあった。」と言っています(2. The Manual of 
Judo E.J. Harrison W. Foulsham & Co. Ltd, London 1953 p 157)。

「この型ははだしで戦うという前提の上に成り立つ。指の先ではなく指を反ら
せて丸くなった部分で蹴るのである。この蹴り技はすばやくよどみのない動き
を特徴としていて、繰り出した足は稲妻のように素早く引っ込めなければなら
ない。一連の型の動きを繰り返し練習することで足の裏は十分に硬くなり、人
間だけでなく木や石という無機物さえも、こちらが比較的ダメージを受けずに
蹴る事ができるようになる。」

「萩原先生は、よく彼の家に隣接した小さな道場の柱を蹴っては家中をゆらし
たとおっしゃっていた。つま先だけを使った蹴りでは、決してそんな衝撃は与
えられない。同様に、それだけ強い力で急所を蹴られた人間ならば、完全に戦
意を失うだろう(3. Wrestling E.J. Harrison W. Foulsham & Co. Ltd, 
London 1960 p 78)」

近代以降に発展したと考えられている技についても、意外にそうではないこと
が伝えられています。例えば後ろ回し蹴りは、20世紀初頭にイギリスに伝え
られています。正確に伝えられたかどうかはともかくですが、少なくとも実演
がなされています。

柔術のプロモーター(興行者)であり、自身も格闘家であったウィリアム・バ
ンカイアーが”てんしんしんどう流(Tenshin Shindo Ryu)”の”うえにしさだか
ず(Sadakazu Uyenishi)に対し、パンチに対する守りの技の模範演技を頼ん
だのです。

バンカイアーの著書によれば、「”うえにし”は私の正面にボクサーのような構え
で立った。私は、彼の顔めがけて左ストレートを繰り出した。その瞬間、バレ
エのピルエットのように彼は弧を描いて回転した。彼が回りきった時彼の右足
は中空にあり、力のかぎりで足を返し、次の瞬間、私に完璧な一撃が入った
(Ju-Jitsu: What it Really Is William Bankier London 1905 pp 126-7)。」

柔術では、手の打撃技や打撃箇所も教えられていました。”やべやえきち(Yae 
Kichi Yabe)”は、手刀の鍛え方について述べています。「空中に紐で吊った
り、放り投げた棒を打つことによって手刀の技術を高めることが出来る。そし
て手の縁も硬くすることができる(A Course of Instruction in Jiu-Jitsu Yae 
Kichi Yabe Clark, Dudley & Co. 1904 p 588)」 

W.H.ガルードは1914年に「日本人はいつも手の縁で打ってくる。彼らは手の
縁を硬くするために、棒や木片で鍛えていた(The Complete Jujitsuan W. H. 
Garrud Methuen & Co. Ltd., London 1919 p 34)。」と述べています

。ウィリアム・バンカイアーは今日私たちが手刀、またはナイフ・ハンドと呼
ぶ技についても触れています。曰く、「この独特な技法を習得した者の、手刀
による強打については、あまり知られていない。この技は、比類のない一撃必
勝の打撃技である。頚動脈が通う首筋へたたき下ろす一撃は、この打ち方に熟
達する人ならばどんなに強い相手でも打ち倒す事ができる。」

」この打撃法は、その昔侍や兵士によって使われていた技だった。しかし、現
在ではほとんど見られなくなり、稽古もされていない。この種の技を学んだ日
本人は、巨大な石を素手で壊す事ができることで有名である。破壊力のある技
を持つ彼らは、手の側面や掌底を石のような硬さにまで鍛えており、非常に強
く、それによって相手を死にいたらしめたという話も多数ある(Ju-Jitsu: 
What it Really Is William Bankier London 1905 pp 147-150)。」(続く)

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創刊日:2006-03-17  
最終発行日:  
発行周期:隔週刊  
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