格闘技

武術の世界へようこそ!

空手、中国拳法、日本古武道、古武術etc..珍しい裏話から誰でもできるテクニック、真面目な技術論からトリビアまで、武道・武術の様々な話題を、米国D.A社との提携と独自の情報源からお送りします!

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◆ 武術の世界へようこそ! ◆── 6本目!! 4/8/2006─

2006/04/08

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┃ ◆ 武術の世界へようこそ! ◆── 6本目!! 4/8/2006─

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当「武術の世界へようこそ!」では、米国の武術・武道関連出版社である
Dragon Associates社との提携により、武術・武道に関する様々な話題をお届
けします!

★Dragon Associates社ホームページ
(英語)http://www.dragon-tsunami.org/dtorg/Pages/Home.htm

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│┌────────────────────
││現代において武器術の稽古をする理由 
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│                    プロフェッサー・マキューリオ
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 ジェフ・マキューリオ先生(Prof.Jeff McCurio)は、アイルランド在住の武
術研究家です。世界各地の様々な武術を研究・指導されています。この度ご好
意によってその研究内容を日本語で紹介させて頂くことになりました。

★マキューリオ先生のホームページ(現在改装中)http://
www.mccuriosystem.com

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│ その1
└─

武道を始める理由として、護身のためと答える人は多いでしょう。そしてほと
んどの人達は、拳法や空手、合気道やテコンドーなどと言った、素手の徒手武
道から入ります。剣道や薙刀・杖道等、武器を伴う型稽古がある武道を、護身
のためと言って始める人は少ないでしょう。2m近い薙刀や木刀を通常携行する
ことはあまりありませんから。それならなぜ、今でも武器術の稽古はあるので
しょう?

良い先生達ならばもっと良い答えを知っているかも知れませんけれど、私は
昔、合気道の真の価値とは、実際の戦闘での実用性よりも、隙の無い立ち振る
舞いを身につけることで、犯罪者を寄せ付けないことであるとも思っていまし
た。犯罪研究によれば、犯罪者は外見的に弱かったり、大人しそうな人々を良
く襲うと言われているからです。実際のところは、どの武道にしても、危機に
於いて役に立てるためには相当な修練が必要ですが。

銃剣道、小具足、杖道、薙刀などの武器術を数年稽古した後で、私はあること
に思い至りました。私はそれまで様々な素手の武道を学んできましたが、今ひ
とつ実用性を感じることが出来ず、物足りなく思っていました。しかしその理
由は、自分の選んだ武道や稽古の仕方が悪いのではなくて、素手の武道の稽古
では、その教える内容を理解するための方法論が私には合っていなかったので
はないかということでした。理由はたくさんあるので割愛しますが、要するに
素手の武道での稽古では、私が実際に護身のために求めている技術は身に付き
がたかったということに気がついたのです。そしてその思いは今でも変わりま
せん。

例を挙げれば、合気道の稽古で学んだこととは、(”小よく大を制せるのだ”と仰
る先生達には申し訳ないのですが)同じ体格ならば筋力が強い方が優位だとい
うことでした。もちろん、合気道の稽古の究極の目標とは、強引に筋力に頼る
のではなく、リラックして、正しいタイミング、位置、角度、そして力具合を
会得することだとは分かっていました。しかし、どうも私個人の物事の学習ス
タイルには合わなかったようです。

ところで、女性は合気道が教える内容を習得するのに男性に比べて無理が無い
よう見えます。男性は、もともと持っている自己イメージとして力に頼りがち
だからかもしれませんが、女性にはその傾向が少ないからでしょうか。だから
と言って容易に大男を制することができるかと言えば、同じようなレベルなら
ばやっぱり素手の体術では体格がものを言うように思えます。

私もあまり大柄な方ではないので(正直に言えば小さい方なので)、頭では分
かっていても、実際問題として体格差のせいでなかなか思うように技を決めら
れないのにはフラストレーションが溜まりました。こちらを突き飛ばすほどの
本気の突きが来たら、よほど上手でなければなかなか大きな相手を捌くことな
どできません。自分が惨めに思うことがよくありました。

そのような筋力の差がもたらすフラストレーションは、時に容易にあきらめを
生んで、真に実用的な技術に到達するための微妙なコツを覆い隠し、”やらせ”演
武に走ってしまう傾向があると思います。様々な武道を経験しましたが、私が
学んだ内容の一部は、自分より下手もしくは小さな相手のみに有効な、派手で
美しい動きでした。私は、自分の身体感覚でしか語ることが出来ず極めて主観
的ながらも、しかしながらそれがゆえに様々な現実の状況に応用することので
きる感覚の世界への出会いはなかなかありませんでした。しかし、武器術の修
行が私に気付かせてくれたのはその世界でした。

もう少し詳しくお話ししましょう。武器は、筋力の多寡によるハンディキャッ
プを容易に解消してくれます。武器の使用時には、手の長さや身長体重による
差がかなり減少します。小さい人間でも、武器を伴えば大きな人間とかなり対
等に渡り合うことができます。杖を使って相手に致命的な一撃を与えるのに、
大した力は要りません。重要なのは戦術と技術であり、私は筋力の呪縛から解
き放たれたように感じました。

もちろん、脱力の意味、観察眼、間合い、先の取り方、位取り、タイミング、
バランス、目付けそして意志力といった内容は、私が通っていた合気道の道場
でも語られていました。しかし、私は真の意味を捉えることが出来ずに、予定
調和的でパターン化された動作の応酬しか学んでいませんでした。「戦術と技
術」については、武器術の稽古の方が、私にとっては実感しやすく、また分析
及び理解も容易でした。武器の素早く的確な操作に必要な修練は、私にとっ
て、前述の「戦術と技術」の理解を非常に早めてくれました。(つづく)


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創刊日:2006-03-17  
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