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エクセル嫌いのための「趣味のエクセル」

数字ぎっしりの表計算ソフト、大事だとわかっていても、敬遠してしまう。そんなエクセルへの敵討ち。エクセルをおもちゃに遊んでしまいましょう。メルマガを見ながら、エクセルにひとつずつ入力していると、意外に可愛いやつになってくるかも。

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「趣味のエクセル」 no.98 2012/4/25 えっちょ流「エクセルの基礎知識」(1)

2012/04/25

         OOO 今日のお遊び OOO

****** えっちょ流「エクセルの基礎知識」(1) ********

★ 前回までにやったこと 

((( カレンダーで遊ぶ )))
(((  スタートリック  )))
((( 暑中見舞にひと工夫 )))「スピードくじ」を作る
((( 暑中見舞にひと工夫 )))気配り案内状を作ってみる
((( 暑中見舞にひと工夫 )))はがき裏表を作成する
((( グラフ機能を使って絵を描く )))グラフで作る幾何学模様
((( グラフ機能を使って絵を描く )))「帆船」を描く
((( ブロックくずしを作る )))一時休止です。しばらくお待ち下さい。
((( ナンバープレースを解く )))
((( 3択トレーナー ショートカットキー・マスター )))
((( 万華鏡もどき )))
((( ユーザー定義の書式を拡げる ))) 選挙啓発ポスター
((( セイムセットを解く )))
((( フエル・カレンダー )))
((( 「日報」作りを楽しむ )))
((( カレンダーの写真を自動変更 )))
((( 漢字ナンクロツール )))
1 漢字ナンクロとは
2 ツールのねらい
(1)盤面の中から、指定された番号の入っているます目をみつけ場所を表示
  する。
(2)その番号の場所に推理する漢字を表示してみる。
(3)推理が正しいと判断した時、その場所に正しい漢字を書き込む。
(4)いったん正しいとしたが、疑問が出た場合、その場所を見つけて表示 
  し、書き直しできるようにする。
3 ツールを動かす
(1)回答シートで問題を解いてみる
(2)回答手順をたどる
4 各シートの説明
(1)「基本データ」シート
(2)「問題」シート、「問題データ」シート
(3)「回答表示」シート
(4)「チェック表」シート
  A 漢字の重複の監視と警告
5 「回答シート」を作成する
6 「問題データ」を転記する、に失敗

  はじめての方は申し訳ありませんが、バックナンバーを見てたどってみて
 ください。
                        ───→ http://homepage3.nifty.com/hcho/

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****** えっちょ流「エクセルの基礎知識」(1) ********


 ずいぶん休んでしまいました。
 前回のお遊び「漢字ナンクロ」ツールの終わりの惨めさに元気がなくなっ
た、と言うのも一つですが、知恵が枯渇して、新しい遊びのアイデアが全く浮
かばない、というのが本当のところです。

 「困ったときは基本にもどれ」といわれます。こんな時にはエクセルを基礎
から振り返って、正攻法でエクセルに取り組んでみるのも必要ではないかと思
いました。

 時期は4月、新しい職場でエクセルに困っておられる人もあるかもしれませ
ん。そんな方の参考にでもなれば幸いです。



A 「ワークシート」と「セル」


「エクセル」は「表」を取り扱うソフトです。「表」を取り扱うというのはま
ず「表を作成する」こと、そして「表」に書き込まれたデータから必要な結果
を引き出してその「表」または別の「表」に表示する「表計算」を行うことで
す。

「表計算」ソフトとしての「エクセル」は、歴史的には後発の部類に入りま
す。「エクセル」以前に表計算ソフトの主流にあったのは「ロータス123」
で、この段階ですでに「表計算」ソフトの機能はほぼ完成されていました。

そのあとを襲った「エクセル」が主流になりえたには3つの要素が考えられま
す。

一つはワープロ、表計算ソフト、プレゼンテーションツールを一つにまとめた
「オフィスソフト」としてビジネスの場面で便利な一体ツールとしたことで
す。

第2は、基本OSである「Windows」とセットして、「Windows」の進化に応じ
て他のソフトメーカーよりも早くバージョンアップし、機能進化をリードした
ことです。

3番目には「表計算機能」に加えて「見栄えのよい表」を作成するための「書
式」機能を強化したこと、「マクロ」言語に「ヴィジュアルBASIC」を採
用し、オリジナルのソフト作成を可能にしたこと、各オフィスソフト間での
データの相互利用を可能にしたことなどによりプログラミングを好む層を取り
込んだことです。


今回はまず、「エクセル」の基本要素である「ワークシート」と「セル」につ
いてまとめて見ます。

ワークシートとは、エクセルを起ち上げたとき表示される縦横に直線が引かれ
た画面のことです。
この画面上でエクセルを操作します。

「ワークシート」は「表」を作成するための「型」を表しています。私達は普
通「表」を下書きするとき、とりあえず紙の上に縦横に何本かの線を引いて表
の枠をこしらえます。

「新規」のワークシートはそのイメージをコンピューター上に表現したもので
す。

ワークシート上の縦横の線に囲まれた小さな四角をセルといいます。エクセル
操作は、基本的にこのセルに様々なデータを書き込むことで行います。

ですから「エクセル」の基礎単位はセルだといえますが、セル一つでは「表」
を構成することは出来ませんから、複数のセルを包含するワークシートを基本
単位として操作することになります。

ちょうど私達の身体が数兆の細胞(セル)で構成され、本質的には生命活動が
そこで行われていても、細胞一つでは人体と呼べないのと同じことです。

「エクセル」で作成した表をデータとして保存する単位を「ブック」と言いま
す。WINDOWSではデータを保存したものを「ファイル」呼びますから、ブック
とファイルは同じ内容となります。

1つのブックの中にはワークシートを複数持つことができます。最近の「エク
セル」では、新規のワークシートを開くと「Sheet1」から「Sheet
3」まで、3枚のワークシートが用意されていますが、以前は8枚用意されて
いました。

ワークシートは必要に応じていくらでも追加できます。今私が使っているもの
では22枚が最大ですが、限度がいくらなのかはわかりません。ただあまり多
すぎると動きが悪くなるので、適当に分割するほうがよい場合があります。

このように「エクセル」は、「ブック」→「ワークシート」→「セル」と言う
風に細かくなっていきます。



B「列(COLUMN)」と「行(ROW)」


ワークシート上で、一番上の一つのセルから下の方につながるセルの並びを
「列」と呼びます。一番左にある一つのセルから右の方向につながるセルの並
びを「行」と呼びます。

一つのセルは、横向きに見れば行の一部であり、縦向きに見れば列の一部で
す。

ワークシートの一番上に左から2番目のところから右の方に「A」、「B]、
「C]・・・と文字が打ってあります。これを「列番号」といいます。「列」
は1列が一単位で、一列ごとに名前がつけられているということです。

同じように左端の列には上から2つ目のところから下の方に「1」、「2」、
「3」・・・と数字が入っています。これが「行番号」で、列と同じように、
行も1行が一単位で行ごとに番号がつけられているということです。

この行番号と列番号を組み合わせて、ワークシート上の全てのセルに名前がつ
きます。「セル番号」という言葉はありませんが、一つ一つのセルは「A1」
とか「B25」と言うように表現して区別することができます。

こんなに沢山あるセルをどうして一つずつ区別する必要があるのかと言うと、
まずは「表計算」に必要だからです。

表計算では、セルとセルとの関係を式として表します。

例えば

セルA1に入っているデータ250と、セルB1に入っているデータ5を加え
て、その答え255をセルC1に表示する

と言う場合

セルA1 に 250、セルB1 に 5を入れますが、
セルC1 には 255 を入れるのではなく、「=A1+B1」という式を
書き込みます。

このようにすれば、A1のデータを変えた時C1のデータは書き直さなくても
自動的に変わってくれます。大量の数字を扱う表計算ではこうした機能が必須
で、そのためにもどのセルを対象にしているのかがはっきりわかるように、セ
ルに名前をつけて区別する必要があるのです。

このようにセルC1がA1、B1のデータを利用することを「参照」と言いま
す。参照は同じワークシートのセルばかりでなく、他のワークシートや他の
ブックのセルに対しても行うことが可能です。

  *セルに名前をつけて区別するもう一つの理由は、コンピューターの記憶
  の仕方の特性によります。コンピューターは絵や表をそのままの形で記憶
  することはできません。画面上の絵や表は、コンピューターが記憶した情
  報を絵や表の形に画面で表示しているだけです。

   よく知られているように絵や写真は「画素」と呼ばれる点に分解され、
  それぞれの点についての情報(主に色と明るさ)とそれぞれの点の並び方
  の情報として記憶されています。絵や写真を取り扱うソフトは、その情報
  を元の絵や写真に復元してモニター画面に表示させる機能を最低条件にし
  ています。

   それと同じように、表計算ソフトは表の要素をセル単位に分解し、セル
  ごとに情報を記憶しています。それを元の表に復元するにはセルの位置に
  関する確かな情報が必須になります。列番号と行番号を組み合わせてセル
  の座標を表示することでそれを解決しています。



◎ ちょっと実験

「エクセル」を起動すると表示されているワークシートは「SHEET1」
で、セルA1が選択された状態なのが普通です。
その状態で「ctrl」キーを押しながら「↓」を押してみて下さい。

選択しているセルが「A65536」(「エクセル2007」の場合)に変わ
ります。ここから「↓」を押してもこれより下には行きません。エクセルの表
は1行から65536行まで下に伸ばせるということです。

「ctrl」キーを押しながら「↑」を押すと元のA1に戻ります。

今度は「ctrl」キーを押しながら「→」を押すと「IV1」まで飛びます。こ
れもこれより右には行かないようになっています。列「IV」とは一体何列目
なのか調べてみます。

そのままの状態で「ツール」→「オプション」→「全般」と開いていきます。
(「エクセル2010」では「表示」タブを開くと出てくると思います)

「R1C1参照形式を使用する」という項目のチェックボックスをクリックし
てONにし、「OK」を押すと列番号が数字に変わります。

「R1C1」と言うのはR(ROW=行)、C(COLUMN=列)のどちら
も数字で表現するという意味です。

一番右端の「IV」であったところは「256」となっています。つまり「エ
クセル」の表は、1から256までの256列使えることになります。

「エクセル」では、表は「256×65536」の大きさまで広げることが
「理論上」可能だということです。こんな大きな表は私たちが見るには大きす
ぎますが、データストック用に使う場合はかなり有効です。

同じ手順で先ほどの「R1C1参照形式を使用する」のチェックボックスの
チェックをはずして「A」・・・の形式に戻します。

もう一度「ctrl」キーを押しながら「←」を押してA1に戻ります。


「ctrl」キーを押しながら「→」を押すような操作を「ショートカット」と言
い、そのような役割を与えられたキーをショートカットキーと言います。

表計算ソフトがまだWINDOWSより前のOS上で走っていた頃の名残ですが、い
ちいちマウス操作をするより早いので、上級者は好んで使用しています。

<重要語句>
(1)ブック、ワークシート、セル
(2)「列番号」、「行番号」
(3)R1C1形式
(4)ショートカット、ショートカットキー
----------------------------------------------------------------------
┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌┌─┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐┐
┌┌───────────────────────────────┐┐
 │     「趣味のエクセル」REVIVAL(68)      │
└└───────────────────────────────┘┘
└└└└└└└└└└└└└└└└└─┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
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         OOO 今回のお遊び OOO

********** セイムセットを解く(2) ***********

1 入力フォームを作る

 a 「セイムセット」の問題を表にするには、1行目に各アイテムの名前
  を、1列目にグループの番号を書き込むのですが、すべてのアイテムを見
  つけるには、グループをいくつか調べなければなりません。問題文にはア
  イテムの数は書いてありますが、それが何かは書いていませんので、出て
  きた順番に書き入れてやることになります。アイテムの数も8種類のこと
  もあれば12種類のこともあり、1グループのアイテム数も6つのことも
  あれば8つのこともあり、問題によって一定していません。グループの数
  も8つであったり12のこともあるという具合ですから、はじめから表の
  形を決めてしまうわけにいきません。

 b そこでどんな場合にも対応できるように入力フォームと出力フォーム
  (解析表)を分けてみることにしました。出来上がり図は、「作品集」新
  館に掲載した「セイムセットを解く」のワークシート「same set」にある
  ものです。

 c セルY1:AA14が入力エリアになります。実際にデータを入力するのは

   セルY3    グループ番号
   セルZ3:Z14  アイテムの名前を登録
   セルAA3:AA14 アイテムの有無を記入

  の三つのエリアです。

  (1)グループ番号は、出題がそれぞれのグループに番号をつけて行われ
    ますからその番号を使います。

  (2)アイテムの名前は、そのグループにあるアイテムを順番に登録して
    いきます。最初のグループは全部登録しなければなりませんが、2番
    目のグループからは、新しく出てきたアイテムだけを登録すればいい
    ようになっています。

  (3)アイテムの有無については、左側のアイテムがそのグループにあれ
    ば数字の1を記入します。ない場合はそのまま「Enter」キーを押し
    て、下に行きます。

 d ボタンが二つあります。一つは「新しく始める」、もう一つは「データ
  を表に転記」としています。

  (1)ボタン「新しく始める」は、新しいセイムセットの問題を開始する
    際に、前の問題で登録しているアイテムの名前や、アイテムがありな
    しの情報をクリアするもので、次のマクロを実行します。

Sub データクリア()

    Range(Cells(3, 26), Cells(21, 27)).Select 'Z3:AA21(入力セル)
    Selection.ClearContents'データをクリアする
    
    Range(Cells(1, 5), Cells(20, 23)).Select 'E1:W20(解析表)
    Selection.ClearContents'クリアする
    
    Cells(3, 25).Value = 1'グループの数字を1にする

    Cells(3, 26).Select'アイテム入力欄の先頭を選択

End Sub

    入力セルが19行、解析表も19列20行とかなり広く取っていま
   す。これはアイテムの数が19、グループの数が20あっても対応でき
   るようにスペースを確保しています。

  (2)ボタン「データを表に転記」は、登録されたアイテムを出力エリア
    である解析表の1行目の列Eから順番に右の方へ書き込み、それぞれ
    のアイテムが、その番号のグループにあるかないかを、番号が書かれ
    ている行の列Eから順に右の方に書き込んで行きます。
     実行するマクロは次のものです。


Sub データ転記()
    rtop = 3'読み込むデータの一番上の行番号
    ritemc = 26'読み込むアイテムを書き込んである列番号(列Z)
    rmarkc = 27'アイテムのありなしのデータが書き込んである列の番号
    witemr = 1'解析表にアイテムを書き込む時の行番号
    witemc = 5'解析表にアイテムを書き込む時の最初の列番号
    setnb = Cells(3, 25)'グループの番号を書き込んだ入力エリアのセル番
            '地

    For i = 1 To 19'入力欄のでーたを読み込む
        item(i) = Cells(rtop + i - 1, ritemc)'アイテムの名前
        bn(i) = Cells(rtop + i - 1, rmarkc)'有り無しの情報
        wbn(i) = bn(i) * 2 ^ (i - 1)’アイテムを数値化する
    Next i
    
    For i = 1 To 19'読み込んだ情報を書き込む
        Cells(witemr, witemc + i - 1).Value = item(i)'アイテム名を書
                           'き込む
        Cells(setnb + 1, witemc + i - 1).Value = wbn(i)'アイテムの数
       '値をアイテム名とグループ番号の交わったセルに書き込む
        Cells(rtop + i - 1, rmarkc).Value = ""'有り無しの情報を入力エ
                       'リアから消す
    Next i
    
  Cells(3, 25).Value = setnb + 1'グループ番号を次の番号にする
    Cells(3, 27).Select'最初のアイテムのありなしを記入するセルを選択
    
End Sub

     実は、マクロプログラム全体では、これら二つのマクロの外側
    に、データを読込む際に使うitem()、bn()、wbn()という三つの配
    列変数を定義しています。したがって、VBAを記載してあるモジ
    ュールに書かれているプログラムは次のようになっています。

'−−−−−ここから

Dim item(19) As String
Dim bn(19) As Integer
Dim wbn(19) As Integer



Sub データクリア()
'
' データクリア Macro
' マクロ記録日 : 2005/11/13  ユーザー名 : えっちょ
'
    Range(Cells(3, 26), Cells(21, 27)).Select 'Z3:AA21
    Selection.ClearContents
    
    Range(Cells(1, 5), Cells(20, 23)).Select 'E1:W20
    Selection.ClearContents
    
    Cells(3, 25).Value = 1

    Cells(3, 26).Select
End Sub

Sub データ転記()
    rtop = 3
    ritemc = 26
    rmarkc = 27
    witemr = 1
    witemc = 5
    setnb = Cells(3, 25)

    For i = 1 To 19
        item(i) = Cells(rtop + i - 1, ritemc)
        bn(i) = Cells(rtop + i - 1, rmarkc)
        wbn(i) = bn(i) * 2 ^ (i - 1)
    Next i
    
    For i = 1 To 19
        Cells(witemr, witemc + i - 1).Value = item(i)
        Cells(setnb + 1, witemc + i - 1).Value = wbn(i)
        Cells(rtop + i - 1, rmarkc).Value = ""
    Next i
    
    Cells(3, 25).Value = setnb + 1
    Cells(3, 27).Select
    
End Sub

'−−−−−ここまで
 
 e 入力エリアのそばに結果を表示する欄があります。これの本体は
  セルAK2:AK9のところにあります。
   表示内容は出力エリアの結果と関係がありますので後回しにします。

 f 結果表示欄の上にスピンボタンがあります。これは、セットNoを手動で
  変更するためのもので、入力結果を後で修正する時に使います。

   スピンボタンは次の手順で貼り付けます。

  (1)メニューバーの「表示」→「ツールバー」→「フォーム」とクリッ
    クして「フォーム」のツールバーを表示します。

  (2)ツールバーの中のスピンボタンのアイコンをクリックします。(ア
    イコンの上にマウスポインターを持っていくとアイコンの名前が表示
    されますから、「スピンボタン」と表示されるものを見つけてくださ
    い。)
     クリックするとマウスポインターが小さな「+」の形に変ります。

  (3)マウスポインターをセルY3のところにもって行き、斜め下にドラッ
    グすると白い長方形が描かれます。その白い長方形がスピンボタンが
    表示される領域ですから、適当な形にして指を離します。

  (4)離すとスピンボタンが選択された状態で表示されますので、メニュ
    ーバーの「書式」→「コントロール」を押して「コントロールの書式
    設定」画面を出します。(マウスポインターをスピンボタンの上に乗
    せて右クリックして出たメニューから選ぶ方法もありますが、うまく
    でない場合があります。)

  (5)「コントロール」と書かれたタブをクリックして次のように設定し
    ます。

     最小値     1
     最大値    19
     変化の増分   1
     リンクするセル Y3

     設定したら「OK」を押します。 

 今回はここまでとします。次回は出力フォームを作っていきます。


===================================

編集後記:最後までおつきあい下さりありがとうございます。

高校2年生の時の友人たちと神戸有馬温泉で「古希記念同窓会」をやりまし
た。

男4人女5人のグループで卒業してからもしばらく集まっていましたが、女性
たちが結婚し、男性陣も別の付き合いが忙しくなって消滅していました。

同級生の一人が直木賞を取ったのを機会に学年の同窓会を母校で持つように
なっていたらしいのですが、仕事でしょっちゅう近くまで行っていたにもかか
わらず、名簿上「住所不明」になっていた私はそれを知らずにいました。

クラブの後輩の提案でクラブの同窓会を呼びかけたときそのことを知り、昨年
の春初めて学年同窓会に顔を出したのですが、もう年だからと言うことでその
集まりはそのときが最終回でした。

ありがたいことにその場にかつてのグループメンバーの多くが来ており、50
年ぶりに仲良しグループの交流が復活したわけです。

有馬の会合はMM君の世話で実現できたのですが、旧メンバーの中では男一人
がなお住所不明、女性一人が用事で来られないとのことで、代わりに同じクラ
スだった男性1人、女性1人が入ってくれて、人数だけはそろっていました。

宴会が始まるとMM君がおもむろに桐の箱から銀杯を取り出して酒を注いでい
ます。

10年ほど前に総理大臣からもらったものだと言う。仕事上の功労かと聞くと
引揚者の遺族にくれたのだとのこと、そんなもの、大事に飾っとくもんだろう
というと、これでいいんだといって、注いだ酒をぐびぐび飲んでいます。

彼の家は満州からの引揚者で、当時は4、5歳ごろ、子ども心にもひどい体験
だったと語ります。一家7人で引き揚げてきたのだが途中で一人欠け、二人欠
けして、内地へ戻って来た時には2人になっていたと言う。

「映画や小説で描かれているような、あんな生易しいものではない。伝染病に
かかったものが出たらどうするかわかるか」と聞く。そのまま置いて行くか命
を絶つかだろうとは思いましたが答えられませんでした。

「家族もろとも火をかけて焼き殺すんだよ。そしてその肉を食ってわしらは生
き延びた」と一気に口走る。

彼の言ったことが事実なのか、幼心に植えつけられた妄想なのか、私には解ら
ない。ただこの70年近い年月、彼は人の肉を食って生き延びた人間だという
思いを胸に生きてきたことだけは確かでしょう。

現役時代彼は大手ゼネコンで鬼といわれた安全管理者だったという。安全に関
しては生半可な妥協は一切せず、相手が役人だろうが一歩も引かなかったそう
です。

長い勤めの期間中、時には苦しいこともつらいことも逃げ出したいこともあっ
たに違いありません。そんな彼を、時には励まし、時には叱咤したのが、彼に
譲ってくれたあの家族の命だったのではないか。彼の一生は逃げることのでき
ない一生ではなかったのか。今彼はあの銀杯で、失った自分の家族と、命をく
れたあの家族と、しみじみと酒を酌み交わしているのだろう、そんな思いに捉
われた一瞬でした。

私たちは、あの戦争の現実を見た最後の世代に属します。幼心に見た光景は、
時にデフォルメされて、事実とはかけ離れているかも解りません。しかし、思
いは真実を穿っていると思います。

集まっていたそれぞれが、程度の差はあれ、戦争から受けた何らかの傷を背
負って生きてきましたから、そんな彼をただ黙って受け止めていただけでし
た。

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