日記・blog

物書庵藤一週記帖

物書庵藤一が綴る、森のこと、樹々のこと、野鳥のこと、蕪村のこと、また経済のはなし、地理のはなし、歴史のはなしなどなど、雑感雑記で書き連ねていきます。

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物書庵藤一週記帖(210号)「抗がん剤治療が……」

2016/12/04

十一月の第二週に入院して、いよいよ抗がん剤治療(=化学療法)がは
じまりました。愚庵の場合は、ゲムシタビンとシスプラチンという二種
類の抗がん剤を静脈内に点滴注射する方法がとられました。いずれも副
作用の程度は中程度との説明です。カプセルの服用で済むのだろうと思っ
ていたのですが、なんとも甘かったようです。

全体の流れを簡単にご紹介すると、入院一日目にゲムシタビン、二日目
にシスプラチン、八日目にゲムシタビンを点滴します。経過に問題なけ
ればいったん退院し、十五日目に抗がん剤第四弾のゲムシタビンを点滴
し、その後二週間は薬剤投与なし。以上四週間を1クールとし、翌月も
同じ流れを繰り返します。これが何カ月つづくのかは神のみぞ知る、と
いうことでしょうか。

入院一日目の朝、点滴用の針を左の手首近くに刺されました。午後二時
に点滴スタート。まずは吐き気止め。つづいて劇薬ゲムシタビンです。
薬剤が強いのでしょう、上膊部の血管に強烈な痛みが走ります。ホット
パックで温めると、少しは痛みが和らぎました。三本目の点滴は栄養補
給用。夕方の五時に初日は無事終了です。とはいえ、血管内の痛みはそ
う簡単に消えてはくれません。

入院二日目は、点滴十二時間以上という長丁場です。朝の七時にラクテッ
ク注(四時間)から始まり、三本目が劇薬シスプラチンを二時間。たち
まち血管痛がやってきました。その後は体液のバランスを整えるという
輸液をおよそ六時間。夜の九時半に、ようやく終了です。いやー、永かっ
た! 

入院三・四日目とまだまだ点滴はつづきます。その間、針の刺し替えな
どもあり、ストレスが日々高まっていきます。夜、眠れないときなどあ
れこれが頭に浮かんできて、ますます目がさえてしまうこともしばしば
でした。
●友ひとり 去りてわが身を 枯れ野かな(藤一)

そして八日目は、予定どおり三回目の劇薬点滴の日です。きょうはゲム
シタビン。血管の痛みは相変わらずです。この日もなんとか乗りきって、
入院十日目に無事退院となりました。ただその日から、抗がん剤の副作
用と思われる、かなりのダルさとじんましんのような赤い斑点とカユミ
が両下肢に出てきました。退院の翌々日からウォーキングを復活したの
ですが、途中で帰ろうかと思うくらい、脚のダルさに悩まされています。

ところで、前述した十五日目の点滴は、通常、骨髄の造血能力が副作用
で落ちるためできない患者が多いそうですが、愚庵の場合、血液検査で
赤血球、白血球、血小板ともに減り方が少ないということで、外来での
四回目の劇薬点滴という意外な展開となりました。やれやれですが、少
しでも早くがん細胞が消えてくれればと、オーケーした次第です。

抗がん剤は劇薬である、これは間違いないでしょう。ただ愚庵にとって、
重篤な副作用は現在のところ、表に出てきていない。問題はこれからで
しょうか。間もなく始まる第2クール、さらに第3クールと経過するに
したがい、毒素の滞留、蓄積も進んでいくことが考えられます。ですが、
もはや船は港を出てしまいました。抗がん剤のデメリットはなるべく少
なく、メリットは最大限に。なんとも虫のいい話ですが、そう願わずに
はいられないきょうこのごろです。

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「物書庵藤一週記帖」210号──抗がん剤治療が……

●編集・発行:<物書庵藤一>松見 藤一
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創刊日:2005-07-19  
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