音楽

ドイツ発『劇場訪問記』〜もっとオペラを楽しもう〜

皆さんオペラやオペレッタ見たことありますか?私も日本では見たことありませんでした。ドイツに住んで十数年、私が今までに観賞したオペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエ、演劇の紹介です。

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ドイツ発『劇場訪問記』〜もっとオペラを楽しもう〜

2011/11/28

こんばんは、マリナです。今年ももう1月余りで終わろうとしていますね。
毎度ご無沙汰して、申し訳ございません。

東日本大震災で被害に遭われた方、関係者の方へ、この数カ月は悪夢のような
日々だったと思います。一日も早い復興と新たな希望ある生活をお祈りしてい
ます。

ドイツにも現在稼働中の原発が17基あります。そのち1つは私が住んでいる
ところから、40キロ先にあります。ドイツ国内で原発から100キロ離れた所に
住もうと思っても、あちことに原発が点在しているので無理だそうです。

だから、ドイツ人が原発事故に過剰な反応示すのだということを、改めて知り
ました。ドイツ人にとっては「対岸の火事」じゃないんですね。


ドイツのクリスマスはクリスマスの4週前の日曜日から始まります。
今年は12月25日が日曜日なので、もっとも早いアドベントの始まりとなりまし
た。町には恒例の移動遊園地がきていて、乗り物の派手なネオンや音楽でと共
に、街行く人も浮足立っています。

例年より暖かいので、この時期に人気のグリューワイン(香辛料入りホットワ
イン)の売れ行きが悪いのではと、心配になります。


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 ★★★コンサート★★★

    『レクイエム』ドヴォルザーク 
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今回は、私が所属している合唱団のコンサートについて、お伝えしたします。
今月の20日と23日、ドヴォルザザークの『レクイエム』を歌いました。


『レクイエム(REQUIEM)』とは、典礼として死者のためのミサまたは死者を
追悼する音楽の通称としても広く用いられます。

たいていは、入祭唱(Introitus)から始まり、その典礼文が「Requiem aeter
nam dona eis, Domine...(主よ、永遠の休息を彼らに与えたまえ……)」と
始まるためにこう呼ばれています。

日本の場合、レクイエムを「鎮魂曲」「鎮魂ミサ」と呼ぶこともありますが、
レクイエムは魂を鎮めるためのものではなく、もともと死者に対する罪を軽く
してくれるように神に祈るものであります。

古今、多くの作曲家がレクイエムを作曲していますが、中でも、モーツァルト、
ヴェルディ、フォーレが「3大レクイエム」と呼ばれています。



原 題 : レクイエム 変ロ単調 op.89 B.165

作 曲 : アントニン・レオポルト・ドヴォルザーク(1841-1904)
           
作 詞 : キリスト教のミサの中から(ラテン語)

初 演 : 1891年10月9日、バーミンガム音楽祭において
      作曲者自身による指揮。


ドヴォルザークはたいへん敬虔なキリスト教徒だったので、現在残っていない
ものも含めて11作品の宗教作品を書いています。ドヴォルザークの名を世に出
したのも、1872年に作曲された混声合唱と管弦楽のための賛歌『白山の後継者
たち』でした。

1874年7月、ドヴォルザークは交響曲第3番、第4番他数曲を、オーストリア政
府の国家奨学金の審査に提出した。奨学金が与えられることになりました。、
その金額(400グルデン)は当時の彼の年収(126グルデン)の2倍以上にあた
る高額なものでした。この奨学金は年ごとに審査を受けるのですが、ドヴォル
ザークは、5年間これを受け取っています。

1876年ドヴォルザークは、弦楽五重奏曲ト長調 (Op.77, B.49) で芸術家協会
芸術家賞を獲得。1875年から1877年にかけて、プラハの豪商ヤン・ネフの依頼
で作曲されたのが全22曲の『モラヴィア二重唱曲集』を、1877年に奨学金審査
のためにこの作品を提出しました。

その時、審査員を務めていたブラームスはこの曲に目をとめ、懇意にしていた
出版社ジムロックに紹介。二人の親しい交際が始まります。


音楽家としての栄光に踏み出したドヴォルザークですが、その家庭は不幸が続
きます。1877年8月に次女ルジェナが、翌9月に長男オタカルが相次いでこの世
を去ります。2人の冥福を祈り作曲されたのが、ドヴォルザークの宗教作品の
傑作『スターバト・マーテル』です。

1878年、『スラヴ舞曲集』で、ドヴォルザークの名はヨーロッパ中に広く知れ
渡ります。


この後、ドヴォルザークは様々な栄誉を受け、世界的にも有名になりました。
150作品以上も作曲しています。



この作品は、イギリスのバーミンガム音楽祭のために、演奏作品として作曲さ
れたもので、当時の特定の誰かに捧げたとか、特定の出来事が引き金となって
作曲されたという記録はありません。

全13曲から成り、2つの部に分かれています。
第1部では、神に対する崇高にして真摯な信仰が歌われ、悲しみ、祈りなどが
テーマになっています。第2部では、死、悲しみ、苦痛などから解放された魂
の解放がテーマになっています。


第1部

1 入祭唱 (Introitus) とキリエ (Kyrie)
2 昇階唱 (Graduale) 
3 続唱 (Sequentia):怒りの日 (Dies irae)
4 奇しきラッパの響き (Tuba mirum)
5 哀れな私は・・・(Quid sum miser)
6 思い出したまえ奉献唱 (Offertorium)  (Recordare)
7 呪われた者(Confutatis )
8 涙の日 (Lacrimosa dies illa)

第2部

9 奉献唱 (Offertorium) :主イエス・キリスト (Domine Jesu)
10 賛美の生け贄と祈り (Hostias) 
11  サンクトゥス (Sanctus) :聖なるかな (Sanctus)
12 祝福されますように (Benedictus)
13 神羊誦 (Agnus Dei)と聖体拝領唱 (Communio)


 
 
前回の配信でドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』をお届けしましたが、私も
『ルサルカ』のプレミエを見た後にこの曲を練習し始めたので、どうしても歌
いながら、オペラのイメージが頭に浮かんできます。

天上の音楽、天使の歌声というより、地の底から何かが出てきそうな不気味な
雰囲気です、妖怪、いや、妖精が出てきそうな音楽でしょうか。


今回のコンサートは、近郊の町のコーラス団との合同企画となりました。
とはいっても、指導者は同じ、この町の指揮科の教授です。昨年のヴェルディ
の『レクイエム』でも、合同で歌いました。

昨年の『レクイエム』では、風邪を引いていて、声が思うように出せなくて、
コンサートも1回だけだったし、不完全燃焼でした。

今回は20日に、もう1つのコーラスの地元ホールで、150人のコーラスと
北西ドイツ交響楽団、指揮者はもちろん指導者の指揮科の教授で演奏されまし
た。この日はちょうど「死者の日」に当たる日曜日で、観客も600人満席で
した。

23日は、この町の教会で開催されました。教会がちょっと狭かったので、オー
ケストラがかなりメンバー少なくなっていました。新聞にはコーラスは130名
と書かれていました。平日だったので、もう1つのコーラスのメンバーで参加
できない人がいたようです。


同じ指導者なのに、なぜか全く違う歌い方するんですよ、もう1つのコーラス
のメンバー。しっかりはっきり歌っています。私達の方がソフトな歌い方です。


第1部の方は、暗く、悲壮感ただよっていますが、第2部は明るくなります。
特に9番のフーガの部分はリズムに乗り、体も動かしたくなるくらい、って実
際に楽しく首振りながら歌っている人もいました。

しかし、このフーガが長いし、ソプラノも高音まででてきてきついんです。そ
れなのに10番が終わったら、またフーガの部分が繰り返し歌われます。幸い
10番はソプラノお休みですが、体力消耗します。

この曲はソプラノが休みの部分が多く、アルトの方が活躍します。部分的にソ
プラノ2もアルトと一緒に歌います。男性も歌う箇所が多いです。


ソリストはのメンバーは豪華でした。

ソプラノは地元出身で、しばらく音大の先生もやっていたのでファンが多いよ
うです。教会でのコンサートは満員でした。「ルサルカ」も十八番ということ
で、パワーある歌声でした。私も名前を見た時に聞いたことあると思いました。


ソプラノ http://www.sabine-ritterbusch.de/

アルト  http://www.bach-cantatas.com/Bio/Janicke-Yvi.htm

テノール http://www.andreashermann.de/

バス   http://www.manfred-bittner.info/vita



レクイエムって、ラテン語の歌詞は同じですが、作曲家によって、全く雰囲気
が変わって面白いですね。私は全くラテン語の意味が分からないのですが。分
かる人は気持ちを込めて歌えるのでしょうが。

私の場合、同じテキストだというのに、相変わらず覚えられなくて、カタカナ
で大きく書いています。速いところはアルファベットを目で追うのが間に合わ
ないんです。同じ歌詞の繰り返しだから、本当は覚えるべきなんでしょうが。。
情けないな〜と思いながら、毎回覚えていません。

そういえば、日本のコーラス団はベートベン「第9」暗譜でしたね。当たり前
なのでしょうか?


ドイツでは、日本のように義務教育で音楽をあまりやらないのか、楽譜が読め
ない人が普通にいます。楽譜が読めなくてもコーラスを歌っているというのも
不思議ですが、歌が好きなら楽譜が読めなくても参加できます。私も入会の時
に「楽譜読める?読めなくても大丈夫だけど」と聞かれました。もちろん「読
める」と答えたら、すごく喜んでいました。

また、多くの人が練習の時に音が取れなくて、指導者が必ず歌う前に音を出し
ます。時にはピアノ、時には声でパート別に全ての音をだします。

その音をほとんどの人が、歌う前に一度自分で声に出して確認します。耳で聞
いただけで、分からないようです。


わりとよく話すソプラノ2のドイツ人女性、同じぐらいの歳だと思いますが、
アイスランドで音楽を勉強して、地元に戻ってきて音楽学校の先生をしていま
す。どうしてわざわざ外国で?というと、ここの音大はレベルが高いので、害
ごくで1度音楽してから入学するぐらいだそうです。)

その彼女が「この音を取るのが難しくて、テノールと同じ音だけど、音程悪い
から一緒に出れないの」というがビックリです。

ソリストやオーケストラの音を聞いていたら、なんとなく音分かると思うので
すが・・

で、ピアノ譜のその部分を指さして「この音を聞いたら?」と言うと、「この
音の1音下になるから・・」となんか数学みたいに計算しているんです。

ドイツ人は音楽を頭で考えるのかしら?と思ってしまいました。



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 ★★★お知らせ★★★

    『ニーベルングの指輪』ワーグナー
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前回の配信でもお知らせしましたが、

2009年にこの町の劇場で『指輪』全作品がオリジナル演出で上演されました。
好評につき来年5月に、もう1度全作品上演されます。


2012年5月

12日(土)午後7時30分 序夜  『ラインの黄金』
13日(日)午後5時   第1日 『ワルキューレ』
17日(木)午後5時   第2日 『ジークフリート』
20日(日)午後4時    第3日 『神々の黄昏』


4日分通しチケットの値段は100〜200ユーロで、今年のシーズン始め8月9日
から前売り発売されています。

小さい劇場なので、座席は700席足らすです。


劇場のホームページ

http://www.landestheater-detmold.de/


ちょっと長くいのでリンクできなお時はコピペしてください。

http://www.landestheater-detmold.de/programmtickets/der-ring-des-nibel
ungen/allgemeines.html


ご希望の方がいらしたら、一緒に鑑賞しましょう。




【 おわりに 】 

次のコーラスのコンサートは来年2月、ブリテンの「戦争レクイエム」です。
え?またレクイエム?となんか飽きてきますが・・

来年が、「戦争レクイエム」が初演されてちょうと50年目に当たるそうです。
まだ新しい曲ですね。だからちょっと歌いにくい部分もあります。あまり練習
期間がないので、来週土曜日は午前中と午後に特訓があります。このクリスマ
ス前の忙しい時期に信じられませんね。

アメリカ遠征の話、どうなったのか最近ききませんが、ミネソタ大学との合同
企画です。



さて、今年も残り1月余りとなりました。このメルマガも2002年5月から発行
して来年で10年目になります。ここ数年は年に数回の発行ですが、ずっとご購
読いただきありがとうございます。

最近は色々と仕事が増えてきたので、また発行回数が減少していますが、まぐ
まぐから廃刊にならないよう、細々と続けさせていただきます。


ここで、仕事のご紹介です。

アメリカで70年の歴史があるサプリを下記のサイトで購入できます。
右上の「国の変更」でお住まいの国をお選びになれます。

http://www.lifeplus.com/splash.asp?PSID=152&WSID=152


サイトの運営者の名前は実母の名前になっていますが、連絡先は私のところに
なっています。本名もでています。

興味がおありの方、見ていただけると嬉しいです。またご購入先着5名様に、
ささやかなクリスマスプレゼントをドイツからお届けいたします。今月中にご
購入いただいた方には全員にお届できると思います。

ご購入方法、サプリについてのご質問もどうぞお気軽にここのメールアドレス、
にお願いします。



それでは、またこのメールでお会いできますように。


   このメールに関する皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

   アドレスはこちら matsuno_marina@hotmail.com
   タイトルは    「レクイエム」でお願いします。


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