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ながい介護丞と とうなす屋の 平成浮世草子

強欲代官と物知り商人との時空を超えた対話が、超高齢社会に突入した平成の世相を鋭く抉る、時代劇メルマガ巨編!これからの20年、近未来のシニア・ライフに役立つ情報も満載・・・かも?

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ながい介護丞と とうなす屋の 平成浮世草子第129号

2006/08/03

     ◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
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          平成18年8月2日  第129号


強欲代官と物知り商人との時空を超えた対話が、超高齢社会に突入した平成の
世相を鋭く抉る、時代劇メルマガ巨編!これからの20年、近未来のシニア・
ライフに役立つ情報も満載・・・かも?


           ◆◆◆  ニュース  ◆◆◆

   おかげさまで京都駅前に成年後見の常設相談所を開設することが出来ま
   した。これを機に、名称も「市民後見センターきょうと」と改めました。
   京都「成年後見」支援センターよりも、こちらのほうが「親しみやすい。
   身近に感じる。」という、皆様のご意見に従ったものです。「市民後見
   センターきょうと」は、まさに「市民による、市民のための」成年後見
   相談所です。成年後見の利用に関する専門の常設相談所は、京都では初
   めてのことかと思いますが、一人でも多くの京都府内外の市民の皆様に、
   気軽にご利用いただきたいと思っております。

   場所は、京都駅前の中央郵便局前の通りを渡って、西に2分ほど歩いた
   所にある下京区総合庁舎(茶色のレンガ張のビル)の角(西洞院通)を
   北に向かって、1分ほど歩いたところです。サンプレ京都ビルの5階で
   す。地下鉄の場合は、2番出口が近いです。成年後見のご相談でなくて
   も、京都駅付近で時間が余ったときや、伊勢丹でのお買い物で疲れたと
   きなどにも、お気軽にお立ち寄りください。出かけていることもありま
   すので、直前にでもお電話をお願いします。電話は 075-361-8567 で
   す。おいでを、お待ちしています!!


                ◆◆◆


  ◆◇◆ 第129話 「唐茄子屋、モラル低下を嘆く」の巻 ◆◇◆


(唐)お代官さま、手前つくづく、世の中が嫌になってまいりました。

(代)・・やっと、その気になってくれたか・・・ 
   それは誠に、好都合、よしよし。

(唐)はぁ? 
   いえ、なんでございます。来る日も来る日も、親が我が子を殺した、子
   が親を惨殺した、親が子供に食事も与えず、殴るの蹴るの・・・ とい
   った話ばかりでございますゆえ・・・

(代)して? 其の方は如何いたす所存じゃ?

   せっかく世を儚む気持ちになったならば、早めに手を打ったが良いぞ。
   其の方、宗旨はなんであったかの?

(唐)ええっ?? 手前の宗旨が・・? なんの関係でございますのか?

(代)其の方が世を儚んで、あの世行きの支度をするなら、如何様にも手助け
   をいたそう、と申しておるのじゃ。

   宗旨がわからねば、葬式の段取りもできぬでの。

(唐)まったく! 
   さような話をいたしておるのではございませぬ!!

   我が日本国民の道徳心、モラルはいったいどうなったのか! と申して
   おるのでございます。

(代)なんじゃ・・ また、つまらぬ話を持ち出しおって。

(唐)お代官さまには、これが、つまらぬ話でございますか?
   世の中が乱れ、社会が根底から覆る恐れもはらんだ、大問題でございま
   すぞ!

(代)まあ、そのように怖い顔をして睨むでない。
   親殺しも、子殺しも、古の昔よりあることじゃ。なにも案ずるほどの事
   はない。

(唐)それは、ほんの僅かな例として申し上げたまでのこと。
   他にも、談合あり、欠陥隠しあり、粉飾決算、医療ミス、情報流失、老
   人虐待、インサイダー取引、偽宗教に婦女子への暴行なぞ、数え挙げれ
   ばきりがないほど、ひどい事件ばかりではございませぬか。

(代)まあ、確かに・・ そういわれてみれば酷い話は、近頃増えてきてはお
   るようじゃ。

(唐)そればかりではございませぬぞ。若者どもの振る舞いをご覧くださりま
   せ。

   人の迷惑はお構いなしに、往来の真ん中で地べたに座り込んで飲食をす
   る。乗り物に乗れば、座席を独り占めにして座る。カシャ、カシャ、カ
   シャ、カシャと大きな音量で音楽を流して、本人は悦に入っている。女
   子が公共の場所で、臆面もなく化粧をする。このようなことは、これま
   でにはなかったことにございます。

(代)なんじゃ、その・・ 公共の場所で女子が化粧というのは?
   面白そうじゃの。

(唐)面白がっている場合ではございませぬぞ。
   電車の中でも、バスの中でも、女子が化粧道具を広げて、紅を塗ったり、
   粉をはたいたり、まったく恥じも外聞もございませぬ。

(代)美女がどのように化粧を仕上げるのか、一度ゆっくり見てみたいと思う
   ておったが・・・ どこ行けば見ることが出来ようかの?

(唐)お止めなされませ。とても見れたものではございませぬ。

   だいたい左様なことをする者に限って、美女なぞはおりませぬ。手前が
   見ておりましても、大抵は化粧をする前も、した後も何も変わらぬご面
   相ばかりで、中には、赤やら青やらの色を塗りたくって、元より酷い顔
   になるへちゃむくれもおるのでございます。

(代)いくら上塗りをしても、造作ばかりは変えられぬからのう。
   なれど、どうにもならぬものを、わざわざ人目に晒すというのは、如何
   なる考えであろうかの?

(唐)人目を引きたい、注目されたいというだけの話でございます。
   要するに、道徳心をなくした醜い振る舞いをなす者に共通するものは、
   「自分だけが大事、自分が世の中の中心」という考えでございます。

(代)女子と小人とは養い難しと申すが、まことじゃの。
   出来の悪いたわけ者に限って、己が一番と思うから始末が悪い。

(唐)放ってはおけませぬ。いま手を打たねば、取り返しのつかないところま
   で行ってしまいそうでございます。

   「謙虚に生きる」「礼儀正しく振舞う」「他人を思いやる」「恥ずかし
   いことはしない」といった基本的なことを、しっかりと教え込まねばな
   りませぬ。

(代)確かに、其の方の申す通りじゃ。
   我ら武士は、子供の頃からそのような生き様というものを叩き込まれて
   おる。左様なことは、人として当たり前のことと思うておる。

(唐)誰かが、その手本を若い者たちに見せなければなりませぬ。品格を持っ
   て、誰に対しても恥じることのない美しい生き方というものを、見せて
   やらねばなりませぬが、ただ、それが出来るお人というのが、なかなか
   に・・

(代)やはり、予が出張らねばならぬようじゃの・・・
   予は、控えめに、身を律して生きるを信条といたしておる故、しゃしゃ
   り出るのは、些か不本意じゃが・・・

(唐)えっ! さようでございましたのか??

(代)うむ、考えて見れば、そのような範を垂れることが出来るのは、予を置
   いて他にはないな。

   口幅ったいようじゃが、これだけの品格、知性を備えた者は、そうざら
   にはおらぬ。どこに出しても恥ずかしくない・・・ 予の出番じゃ。

(唐)そ、それだけはお止めに・・・ なにも無理に信条を曲げてまで、お出
   にならずとも。

   品格だの、知性だのと・・ ものすごく口幅ったいです! 「恥」の意
   味を、いま一度お考えに・・ どこに出しても恥ずかしいですから!!



次週に続く、

         ☆☆☆ 今週の役立たず情報 ☆☆☆

 ○ 道徳規範 江戸時代 

   おそらく日本を訪れたヨーロッパ人宣教師のフランシスコ・ザビエルは
   「この世の中に本当に優れた道徳を持っている民族があるとするならば、
   それはまさに日本の民族である」と言っている。また、織田信長の時代
   に日本に来たルイス・フロイスは「一般庶民や労働者といえども驚くべ
   き礼節をもって上品に育成され、われらヨーロッパ人よりも優秀である」
   といった言葉で、日本人の道徳心の高さを評価している。江戸時代から
   幕末にかけて日本に訪れた外国人も、ザビエル、フロイスに劣らぬ賛辞
   を送っているのである。

   どのようにして、この道徳心が維持されてきたのか? 戦国の世に道徳
   教育が課せられたことはなく、幕府が全国統治の権力構造を整備した江
   戸時代に「迷惑防止条例」などがあったわけでもない。江戸時代には、
   御法度や条目、高札、触、達などの法制度が整備された側面はあるが、
   これらは禁裏、諸大名、武家、百姓、特定事業者を対象とするもので、
   幕府が庶民の生活に直接干渉することは殆どなく、法による道徳心の強
   制などは皆無である。法にかわるものとして、権力者が示したものは、
   「規範」の考え方である。

   徳川家康は、庶民に対して朱子学を奨励し、その「五倫」という教えの
   重要性を説いた。五倫は「君臣の義」、「父子の親」、「夫婦の別」、
   「長幼の序」、「朋友の信」の五つである。

   徳を重んじる文治政治を目指した徳川綱吉は、天和2年(1682)に
   全国の忠孝札を建て替えさせて、以下の規範を示した。

   一、忠孝をはげまし、夫婦兄弟諸親類にむつまじく、召仕之者に至迄憐
     愍をくはふべし。若不忠不孝之者あらば、重罪たるべき事
   一、万事おごりいたすべからず。屋作衣服飲食等に及ぶまで、倹約を相
     守るべき事
   一、悪心を以て或いはいつはり、或は無理を申掛け、或は利欲をかまへ
     て、人の害をなすべからず。惣て家業をつとむべき事
   一、盗賊並びに悪党ものこれあらば訴人に出べし。急度御褒美下さるべ
     き事
   一、喧嘩口論これを停止す。自然これある時、其場え猥りに出向うべか
     らず。又は手負いたるものを隠置くべからざる事
   一、死罪に行なわるるの族これある刻、仰せ付けらるる輩之外、馳走す
     るべからざる事
   一、人売買堅くこれを停止せしむ。並びに年季に召仕う下人、男女共に
     拾ヶ年を限べし。其定を過は罪科たるべき事 

   また、徳川吉宗は享保7年(1722)に、中国明の洪武帝の教えを説
   いた教訓書で、薩摩藩主から献上された「六論衍義大意(りくゆえんぎ
   たいい)」を、室鳩巣に命じてまとめさせ、これを庶民の教科書として
   使わせた。吉宗の意図は、読み書きを通じて道徳教育を庶民に施し、法
   秩序に従順な精神を養うということにあったという。六諭とは、以下の
   教えである。
     孝順父母(こうじゅんふぼ=親孝行をせよ)
     尊敬長上(そんけいちょうじょう=年上の人を尊敬せよ)
     和睦郷里(わぼくきょうり=郷里の人と仲良せよ)
     教訓子孫(きょうくんしそん=子孫を教え導け)
     各安生理(かくあんせいり=自分を大切せよ)
     母作非為(ぶさくひい=悪事をなすなかれ)

 □ 道徳教育とは、高尚な理念を教えたり、法律で縛ったりすることではな
   く、単純明快な言葉を、繰り返し繰り返し教え込むことから始まるよう
   な気がしますが、皆さんは、どうお考えでしょうか?


         ★★★ ためになるかも情報 ★★★

 ● 「日本人の品格・道徳観」に関する調査結果 

   以下は、NTTレゾナント(株)が、本年6月に実施した「日本人の品
   格・道徳観」に関する、インターネットを通じたアンケート調査の結果
   (抜粋)である。アンケート対象者は、会社員、派遣社員、自営業者、
   フリーター、主婦、学生を含む2,114名で、18歳から70歳以上
   の男女である。

   日本人の品格・道徳観
    「日本人が元々持っている品格・道徳観」をあらわす表現としてふさ
    わしいと思うものを挙げてもらったところ、
      「謙虚さ」「礼儀正しさ」を挙げた人は70%超
      「情緒を重んじる」「思いやりの気持ち」がともに60%以上
      「恥ずかしいことをしないという考え」「忍耐」も50%以上

   日本人が失いつつある品格・道徳観
    「日本人が元々持っている品格・道徳観」のうち、失いつつあるもの
    としては
      「礼儀正しさ」が54%
      「謙虚さ」が48%)
      「思いやりの気持ち」が45%
      「恥ずかしいことをしないという考え」が45%)
      「忍耐」が41%

   日本人が残しておくべき品格・道徳観
    「日本人が残しておくべき品格・道徳観は何か」との質問に対しては、
      「礼儀正しさ」「思いやりの気持ち」がそれぞれ66%
      「謙虚さ」が54%)
      「情緒を重んじる」50%

   品格・道徳観を失いつつあることに伴う影響・行動
     日本人が品格・道徳観を失いつつあることの影響について、実例を
     挙げて影響が出ているものを挙げてもらったところ
      「法に触れなければ何をしてもよい、という考え」が36%
      「未成年の犯罪」「凶悪犯罪の増加」「家庭崩壊」「地域コミュ
      ニティの崩壊」が、それぞれ30%以上

   日本人の品格から見て望ましくないと思われる行動
     日本人の品格から見て、望ましくないと思われる行動について10
     個の例の中から選択してもらったところ
      「タバコの吸殻の投げ捨て」が42%
      「法に触れなければ何をしてもよいという考え」が42%
      「高齢者が立っている前で座り続けている学生」が34%
      「法律に反していないが卑怯な行為を行う人」が30%
      「援助交際をする学校の先生」が29%
   
   品格・道徳観を持ち続けるために有効な施策
     品格・道徳観を持ち続けるために有効な施策として、一つ挙げても
     らったところ
      「家庭でのしつけ」を挙げる人が48%
      「地域ぐるみでのしつけ」が19%
     自由回答の中には「個人の自覚」「大人への再教育」などもあった。

 ■ 京都市内の私鉄の駅のホームで、女子高校生がミニスカートで地べたに
   座って、それもあぐらをかいて、平然と煙草をふかしているのを見て、
   本当に驚きました。だいたい東京での流行が3年遅れくらいで広がるよ
   うです。さすがに、ガングロに白塗りのアイラインを入れたお化け化粧
   は、まだ見かけませんが。


          ◆◇◆ 編 集 後 記 ◆◇◆

モラルの解らない人は、代官のように大抵自分自身のことが解っていませんね。
自分がどう見られているかを意識することは大切です。自分を見つめ直して見
ましょう。ただ、これも度が過ぎると、代官のように自意識過剰になりますよ。

今週も、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご意見やご感想のメール、お待ちしています!





          ◇◆◇  感謝、感謝  ◇◆◇



□ ■ □        「登場人物紹介」         ■ □ ■

永井介護之丞(ながい かいごのすけ) 年齢: 53歳
金と色が人生のすべてという、強欲で知られた悪代官
弱い者には強いが、娘と茶屋の女将にはめっぽう弱い、生活習慣病はほとんど
経験済み。自分のことは棚に上げて、他人の悪事は鋭く追及する。

唐茄子屋徳三郎(とうなすや とくさぶろう) 年齢: 62歳
若いころ放蕩をして親に勘当されたが、唐茄子の「担ぎ商い」から出直して成
功し、いまや押しも押されもせぬ豪商となった。人助けが大好きで他人の健康
管理にも、やたらと口をはさむ。

話に出てくる人物・名称に関しては、全てフィクションであり、実在の人物、
団体とは、何ら関わりはありません。ご了承下さい。

■ □ ■                         □ ■ □


  発行元:NPO法人ユニバーサル・ケア http://www.kyoto-koken.net
  管理人:のほほん茶      E-mail: postmaster@kyoto-koken.net


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□ 購読中止・変更: 京都「成年後見」支援センター
                    http://bokenahsi.com/magazine/index.html

□ 発行システム: まぐまぐ   http://www.mag2.com/    ID:0000126034
        : Melma!     http://www.melma.com/    ID:m00109136
        : めろんぱん http://www.melonpan.net/  ID:006052
        : Macky!   http://macky.nifty.com/  ID:nohohon

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