文学

短編あらかると・第三集

主人公を「私」とする短編小説集です。ただし、小説の中の「私」は、架空の存在であり、
作者を含めた、実在の人物とは無関係です。

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短編あらかると・第三集・第一話(1)

2007/02/08






                     鳥




                     1




     或る日、私は、夢を見た。それは、遠い昔、私が子供だった頃の記憶の夢で
    ある。
     或る晴れた日の朝、私は、窓の開いた部屋で、飼っていた鳥を籠(かご)か
    ら出した。子供だった私は、その白い文鳥が、飛び去るとは思わず籠から出し、
    手にのせて可愛がったのである。
     だが、その白い鳥は、私の手から飛び立った。そして、その開けられた窓か
    ら、晴れた大空へと、飛び去ったのであった。
     子供だった私は、小鳥が青空へ飛び去ったので、泣いた。その私を、母は慰
    め、小鳥は、いつか、戻って来るのよ、と私に言った。

     その日の出来事を、私は、夢に見たのだった。目が覚めた時、私は、何故、
    自分が、その遠い日の出来事を夢に見たのか、と不思議に思った。

                                   (続く)





    平成十四年十一月十四日(木)
   (2002年)











                         西岡昌紀(にしおかまさのり)

               http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=kaminooka




    

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創刊日:2002-11-13  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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