文学

ハイリゲンシュタットの怪人

一人の日本人ジャーナリストが、21世紀のウィーンで、ベートーヴェンの亡霊に出会い、9・11後の世界について語り合うと言う物語です。

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ハイリゲンシュタットの怪人(4)

2006/05/07


(続きです)




               ハイリゲンシュタットの怪人




                   第一の変奏曲




                     4 




     僕は、その狭い静かな道を歩いた。そして、その家から来たと思はれる若
    い日本人観光客の女性たち数人とすれ違いながら、間も無く、その家の前に
    辿り着いた。僕は、コートのポケットに両手を入れたまま、そこで足を止め
    た。そして、ポケットからその両手を出すと、そこで、写真を一枚撮った。
    そうして、そのカメラをしまふと、通りに面した入り口から、その家の前庭
    へと入った。その前庭で、僕は、不意に、時間の観念を失った。

                                  (続く)





    核時代60年(西暦2005年)3月8日(火)













                        西岡昌紀(にしおかまさのり)

                   http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=uminohana

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創刊日:2004-09-11  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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