文学

オルフェウスの杖

妻を亡くした老作曲家が、クリスマス・イヴの夜、新宿の喫茶店で怪人メフィストフェレスに遭遇します。そして、その怪人から、或る条件で、作曲家が、冥界から妻を連れ戻す手伝いをすると言われます。その条件とは何でしょうか。

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オルフェウスの杖(13)

2006/03/04


(続きです)




                 オルフェウスの杖




                    13




     「何か・・・」と、黒田は、言った。
    「何か、おかしいですかな?」黒田は、静かな声で、怪人に尋ねた。黒
    田には、メフィストフェレスが、心の中で、自分を笑って居る様に思へ
    たのだった。その理由を知る為に、黒田は、メフィストフェレスに、そ
    う問ひ掛けたのだった。だが、メフィストフェレスは、静かに、首を横
    に振った。
    「いいえ、何も。」
     メフィストフェレスは、首を横に振りながら、静かな声で、そう答え
    た。そして、再び、その深い眼差しで、黒田の目を見つめたのだった。

                                (続く)





    西暦2005年6月30日(木)










                      西岡昌紀(にしおかまさのり)

                             http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/

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創刊日:2002-11-27  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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