社会・社会学

医学雑誌から

内科医のメルマガです。内外の医学雑誌から、私が気に成った記事や論文を紹介します。今回取り上げるのは、イギリスの医学雑誌British Medical
 Journal(BMJ)2005年1月22日号に掲載された、或る悲しいニュースです。

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医学雑誌から(5)

2006/06/12


(続きです)




     Bush vs Kerry:health is a cri−
     tically decisive issue

    (The Lancet Vol.363 Number9424
     June5, 2004, p.1387, editorial)




                     5




     続きをお読み下さい。




      Today, 44 million Americans do
     not have health insurance;most  
     are low−wage workers and their
     families. The number of uninsu−
     red persons has been rising, in
     part due to the recession, whi−
     ch has led to workers losing 
     their jobs and benefits, but a−
     lso because the high cost of c−
     overage is forcing many busine−
     sses, large and small, to drop
     coverage.
      Americans fortunate enough to
     have coverage are also feeling
     the effects of higher costs.
     More and more of their employe−
     rs are limiting benefits and a−
     re requiring them to share a l−
     arge portion of insurance prem−
     iums and pay higher co−payments
     for services and prescription 
     drugs. Even those Americans who
     have insurance are feeling the
     pinch.

    (Bush and Kerry:health is a cri−
     tically decisive issue
     The Lancet Vol.363, Number9424
     June5, 2004, p.1387, editorial)


     訳:今日、4400万人のアメリカ人が、健康保険に加入してゐない。
       その多くは、低賃金労働者とその家族である。保険に加入してゐ
       ない個人の数は増加してゐるが、それは、彼らに仕事と特典を失
       はせた不況のせいであると同時に、医療給付に掛かる高い費用が、
       大小のアメリカ企業に、医療給付を放棄する事を強いてゐるから
       である。医療給付を受けられる幸運なアメリカ人達も、高く成っ
       た費用の影響を感じてゐる。彼らの雇用主達のますます多くは、
       特典を制限し、彼らに、保険料のより大きな分担と、受ける医療
       と処方薬に対するより高い支払いを求めてゐるのである。こうし
       た健康保険を持つアメリカ人すらが、危機感を抱いて居るのであ
       る。

                              (訳・西岡)
       



     アメリカは、世界最高の医学を誇りながら、アメリカ国民の多くが、そ
    の恩恵に浴してゐないと言ふ事です。人事(ひとごと)ではありません。
    日本も、今に、健康保険制度が放棄されたら、この様な状況に陥る可能性
    が高いのです。日本では、財務省が、医療費抑制政策を強引に進めてゐま
    すが、財務省が続けるこうした政策の行き着く先は、現行の保険医療制度
    がアメリカの保険会社の医療保険にとって代わられ、日本人の多くが、上
    の記述の様に、医療保険に加入出来無い社会なのではないでしょうか?
     私は、皆さんに、その事に気が付いて頂きたいのです。

                                 (続く)





    平成16年9月18日(土)













                   西岡昌紀(にしおかまさのり・内科医)

                http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=doctordog

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創刊日:2004-06-12  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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