文学

山王の思い出

東京は、大田区の山王(さんのう)で育った筆者の回想です。1960年代の山王の自然、街並み、人の思い出を語ります。

全て表示する >

山王の思い出(7)

2006/05/22


(続きです)




                  山王の思い出




                     7




     先ず、私の瞼に最も強く焼きついてゐる光景の一つは、当時、私が住ん
    でゐた家の二階から見えた、向かいの家の光景である。その家は、とても
    大きな家で、広い庭に、多くの木々が植えられてゐた。私は、私の家の二
    階の窓から、良くその家の光景を見てゐた。ただし、私が見てゐたのは、
    その家ではなく、その林の様な木々の眺めであった。私の家から見ると、
    その家は、真西に在ったが、その家の木々の広がりを見てゐると、私には、
    その木々が、遠い遥か西の方にまで続いてゐる様に思はれるのであった。
    その家の、静かな、木々に包まれた光景を、私は、今も良く思ひ出す。

                                 (続く)




    平成十六年七月四日(日)












                       西岡昌紀(にしおかまさのり)

                   http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=zakkan

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2002-10-23  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。