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らくらくラテン語

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メルマガ情報

最終発行日:
2005-12-16
発行部数:
51
総発行部数:
707
創刊日:
2004-08-06
発行周期:
不定期
Score!:
-点

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「らくらくラテン語」創刊号
※このメールマガジンは、等倍フォントでご覧になることを推
奨します。

こんにちは。Justusです。
メールマガジン「らくらくラテン語」へのご登録、ありがと
うございました!
予想していた数の10倍以上のご登録をいただき、ビックリし
ています。

今のところバックナンバーはすべて公開しておく予定ですの
で、お友達に興味がありそうな方がいらっしゃいましたら、
是非勧めてみてください。

配信日は、毎週金曜日(日本時間)にしました。これは、金
曜日の夜から週末にかけてが、多くの方々の場合、ラテン語
を学ぶ時間がとりやすいのではないかなあ、という考慮にも
とづくものです。このラテン語講座では、ラテン語をなるべ
く平明に解説していきますが、それでも、やはり、「難しい
なあ・・・」と感じることがあるかもしれません。また、勉
強していくうちに、「ここをもっと深く知りたいな
あ・・・」という箇所がきっと出てくることでしょう。そう
したら、ちょっとゆっくり腰を落ち着けて、いろいろと調べ
てみたくなるでしょう。そういうときに、週末だと、割と時
間がとりやすいのではないかと思います。

それでは、さっそく、ラテン語の学習を始めましょう。

創刊号の内容は、サンプル版よりも充実させてあります。何
が変わったかというと:
1)「ひとくち単語帳」というコーナーを設けました。これ
は、不定期です。私が時間があるときに現れます。多分20回
くらいで完結すると思います。入門編・中級編のどちらの読
者も楽しめると思います。
2)中級編の量を増やしました。もしかしたら「これでは速
すぎる」と感じるかもしれません。私は、読者のみなさんが
どれくらいのペースを望んでいるのか分からないので、
「ちょうどいい」とか、「少し速い」とか、「もっと速くて
いい」とか、ご感想を教えていただければ幸いです(メール
アドレスは、 justus@tnakamura.deです)。

サンプル版を読まれた方も、きっとお楽しみいただけると思
います。


《目次》
・入門編(挨拶・名前の訊き方)・・・このあとすぐです。
・ひとくち単語帳(Aの部)・・・・・入門編のあとにあり
ます。
・中級編(ガリア戦記その1)・・・・ひとくち単語帳のあ
とにあります。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇ 入門編 ◇◇◇
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

はじめまして! SALVETE!
これからラテン語入門講座を担当するJustus(ゆすとぅす)
です。

mihi nomen Justus est.
quae nomina vobis sunt?

さて、いきなりラテン語を使ってしまいましたが、語学は
「習うより馴れろ」です。日常的に使ってこそ生きた言語と
いうものです。え、ラテン語はもう死語だって? そんなこ
とは気にせず、ガンガン使っていきましょう。

salveteというのは、「こんにちは」という意味です。これ
は、挨拶なので、機械的に覚えてしまいましょう。Goodbyeを
学ぶ前に「Goodbyeのbyeって一体何なんだろう」なんて、い
ちいち詮索しなかったですよね(もちろん、詮索された方は
とても鋭い方。素晴らしい着眼点をお持ちです)。ラテン語
も、同じ。「salvete = こんにちは」と、機械的に覚えてし
まいましょう。

ちなみに、salveteは、相手が複数のときに使います。相手が
単数(人間一人、ペット一匹など)の場合は、「salve!」と
挨拶します。

さて、挨拶が済んだところで、自己紹介をしてみましょう。
自己紹介で一番大切なのは、何でしょうか? もちろん、名
前ですね(「肩書き」と答えた方、違いますよ!)。そこ
で、名前の言い方を今日は勉強しましょう。

「私の名前はJustusです」だったら、

mihi nomen Justus est.

といいます。この中には、既に、超重要表現が含まれていま
す。それは、

mihi ... est. 「私は〜を持っている」

です。上の文がこの表現を使っていることは、一目瞭然です
ね。nomenは「名前」、Justusは「Justus」ですから、結局、
直訳すると「私は名前としてJustusを持っている」という感
じになります。もし「mihi Justus est.」としてしまうと、
「私はJustusを持っている」ということで、何が何だか分か
らなくなるので、nomenが同格で置いてあるわけですね。

この文で、「私は(mihi)」を「あなたは(tibi)」に置き
換え、「Justus」を「どんな名前(quod nomen)」に置き換
えれば、「あなたのお名前は何ですか?」という文ができま
す。同格のnomenはもう不要ですから消えてもらいます。すると、

quod nomen tibi est?

となります。ここまでは簡単ですね。これを複数にすると、
少し難しくなります。

quae nomina vobis sunt?

これが、冒頭に出てきた文ですね。細かいことはいずれ講座
が進むにつれて自然に分かってくると思いますので、ここで
は、「ラテン語では、単数が複数になると、随分形が変わる
んだなあ」と、何となく感じていただければ、それでOKです。

待ちきれない方は、こちら:

http://www.lingua-latina.org/

質問に答えるときは、単に自分の名前を言うだけでもいいで
すし、「mihi nomen ... est.」とやっても構いません。ま
た、続けて相手の名前を訊くときは、「et tibi?」(で、あ
なたは?)又は「et vobis?」(で、あなたがたは?)で十分
です。

それでは、最後に、ロールプレイをやってみましょう。私が
質問するので、まずはそれに答え、それに続いて私の名前も
尋ねてみてください。

「quod nomen tibi est?」

・・(あなたの番です)・・

「Justus.」

どうですか、うまく答えられましたか?

それでは、今日のまとめ。

- salve / salvete. 「こんにちは」
- mihi ... est/sunt. 「私は〜を持っている」(estは〜の
部分が単数の場合、suntは複数の場合)
-- mihi nomen ... est. 「私の名前は〜です」
-- quod nomen tibi est? 「あなたのお名前は何ですか?」
-- quae nomina vobis sunt? 「あなたがたのお名前は何です
か?」

最後にもう一つ重要表現を覚えて、今日はこれまでにしま
しょう。

VALETE! (さようなら!)



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇ ひとくち単語帖 ◇◇◇
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

語学は語彙力です!
このコーナーでは、単語をちょっとした豆知識と結びつけ
て、覚えていきます。
初級編の方も、中級編の方も、どうぞお気軽に。

今日は、Aです。

<<alibi>>

「どこか別のところで(anderswo)」という意味です。英語
読みすると「アリバイ」ですが、「アリバイ」って、どこか
別のところにいた証拠ですよね。「アリバイ」の話になった
ら、「それは「アリビー」といってね・・・」と薀蓄を傾け
てみては?

<<alienus, aliena, alienum>>

「よその(fremd)」という意味です。『エイリアン
(Alien)』という映画のご存知でしょうか? あれは、地球
外生命体の映画だったと思いますが、英語の alienはふつう
は外国人を指すようです。

<<altus, alta, altum>>

新宿の駅前に「アルタ」という建物がありますが、アルタは
ラテン語で「高い」という意味です。仮に主格形だとする
と、女性単数か中性複数のはずですが、なぜそういうネーミ
ングなのかは不明です。名詞形はaltitudo, altitudinisは、
英語でおなじみですね(altitude)。

<<aperio, aperui, apertum, aperire>>

「開く」という意味です。そういえば、「アペリティーフ
(ape'ritif)」はフランス語で「食前酒」ですね。「腸(は
らわた)をかっ開いてくれる酒(Magenoeffner)」というこ
とです(中世ラテン語のaperitivusを経由して現在の形に
なったようです)。

<<aqua, aquae (f.)>>

「水」です。イタリア語だと今でもacquaですね。形容詞形
(「水の」)がaquarius, aquaria, aquariumです。これが名
詞化すると、水の人、水を運ぶ人ということで、「水瓶座」
になります。「アクエリアス(Aquarius)」というスポーツ
ドリンクがありますが、現在でも英語で水瓶座という意味です。

<<argentum, artenti (n.)>>

「銀」「銀貨」です。「あるじゃん(Argent)」という雑誌
がありますが、これはフランス語で「お金」です。そういえ
ば、アルゼンチン(西:Argentina)という国もあります。

<<audio, audivi, auditum, audire>>

「聴く」です。日本語でも「オーディオ(audio)」というの
で楽勝ですね。もっとも、これはaudiovisualから来たようで
すが。video, vidi, visum, videreは「見る」です。つま
り、audiovisualは「視聴覚の」ということです。

<<aio>>

こじつけですが、文字通り「あいよー」と覚えましょう。つ
まり、「私は肯定する(bejahen)」です。かなりローカルで
すが、ドイツのザールランド方言(Saarlaendisch)でも、Ja
を「アイヨー(Ei joo)」といっていました。時代と空間を
越えた観があります。ちなみに、ラテン語のほうの厳密な発
音は「アーイヨー」です。

<<aestas, aestatis (f.)>>

とくに覚え方はありませんが、「夏」です。暑いと思ったら
「アエスタース!」と絶叫していれば、いつのまにか覚えて
しまうでしょう。aetas, aetatis (f.)(年・年齢)と混同し
ないように!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇ 中級編 ◇◇◇
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

SALVETE!
中級編も引き続きJustusが担当します。

中級編では、読解力を鍛えていきます。
教材は何でもいいんですが、Caesarの『ガリア戦記(De
bello Gallico)』が読めるかどうかが、中級に達したかどう
かの一つの指標とされているようなので、ガリア戦記を読ん
でいくことにします。

サンプル版の量だと、いつまで経っても終わらないことにな
るので、一回に一段ずつ読んでいくことにしました。liber I
は54段まであるので、一週間に一段ずつ読んでいくと、一年
ちょっとで読み終わる計算になります。

それでは、liber Iの第1段から、早速読んでいきましょう。

Gallia est omnis divisa in partes tres, quarum unam
incolunt Belgae, aliam Aquitani, tertiam qui ipsorum
lingua Celtae, nostra Galli apppellantur. hi omnes
lingua, institutis, legibus inter se differunt. Gallos
ab Aquitanis Garunna flumen, a Belgis Matrona et
Sequana dividit. horum omnium fortissimi sunt Belgae,
propterea quod a cultu atque humanitate provinciae
longissime absunt, minimeque ad eos mercatores saepe
commeant atque ea quae ad effeminandos animos pertinent
important, proximique sunt Germanis, qui trans Rhenum
incolunt, quibuscum continenter bellum gerunt. qua de
causa Helvetii quoque reliquos Gallos virtute
praecedunt, quod fere cotidianis proeliis cum Germanis
contendunt, cum aut suis finibus eos prohibent, aut
ipsi in eorum finibus bellum gerunt.

それでは、少しずつ区切って、解説をしていきましょう。

Gallia est omnis divisa in partes tres

「ガリアは、全部で三つの部分に分かたれていた」。つま
り、受動態の直説法完了時制ですね。divido, divisi,
divisum, divereは子音型丙型の標準動詞です。文法的には、
特に問題ないと思います。ここでいう「ガリア」というの
は、現代ラテン語ではフランスという意味で用いるように、
だいたい今のフランスにあたる地域だと思っていただければ
いいんですが、当時はそれよりもかなり大きくて、ベルギー
やルクセンブルク、それからドイツのライン左岸あたりまで
張り出しています。詳しい話は、追々出てきます。

quarum unam incolunt Belgae

pars, partisが女性なので、複数属格の関係代名詞はquarum
となるわけですね。また、incolo, incolui, incultum,
incolereは、aliquid incolo「どこどこに住む」という感じ
で、対格を目的にとります。unamとなっているのは、そうい
うわけです。Belgaeは、現代のベルギー人との断絶を強調す
るために「ベルガエ人」と通常訳されますが、現代ラテン語
ではベルギー人の意味になります。私なんかは、昔のことよ
り現在のことのほうに興味があるので、現代のベルギー人の
顔や体格を思い浮かべながら読みます。別に、訳読会ではな
いので、各自でこれだというイメージをつけて読めばよいと
思います。

要するに、ベルギウム(Belgium)、つまり、今で言うベル
ギーの辺りに住んでいる人々だと分かればいいです。これ
も、今よりかなり広いんですが、詳しい話は追々。

aliam Aquitani

「別の部分には、アクィーターニア人が住んでいる」。文法
的には問題ないですね。あとで出てくるように、アクィー
ターニアは、今のフランス領の中でも今のスペインに近い辺
りです。ボルドーなんかがある辺りですね。

tertiam qui ipsorum lingua Celtae, nostra Galli
apppellantur.

ipsorum linguaは、auf deren Spracheということで、つま
り、linguaのaは長音です。nostraは、auf unserer
(Sprache)ということで、これもaは長音です。「第三の部分
には、彼らの言葉でケルト人、われらの言葉でガリア人と呼
ばれる人々が住んでいる」ということですね。

hi omnes lingua, institutis, legibus inter se differunt.

hi omnesは、それぞれ、hic, haec, hoc、ominis, ominis,
omneの男性複数主格ですね。この文の主語です。lingua,
institutis, legibusは、「言語、制度、法律の点で」という
ことですから、ablativus modiでしょう。結局、「これら三
種の人々は、すべて、言語・制度・法律の点で互いに異なっ
ていた」ということですね。

Gallos ab Aquitanis Garunna flumen,
           a Belgis Matrona et Sequana dividit.

構造を分かりやすくしてみました。Gallosは対格なので、目
的語だとすぐ分かります。これを目的とする動詞はdividit
で、これは、さっき出てきたdivido, divisi, divisum,
divereの直説法現在時制の三人称単数ですね。対応する主語
は、ab AquitanisについてはGarunna flumen、a Belgisにつ
いてはMatrona et Sequana (fulumen)です。後者が単数なの
は、マルヌ川からセーヌ川にかけてを、一つの「流れ」と見
ているからでしょう。マルヌ川はパリでセーヌ川に合流します。

なお、川のラテン名とフランス語名は次のように対応します。
Garunna: Garonne(ガロンヌ川):Garumnaとするテキストも
あります。
Matrona: Marne(マルヌ川)
Sequana: Seine(セーヌ川)

ということは、ベルガエ人はパリ辺りまで張り出していたと
いうことです。今のベルギーよりかなり広いですね。ちなみ
に、パリはラテン語でLutetiaといいます。

アクィーターニア人は、ガロンヌ川と属領ヒスパニア
(Hispania、現在のスペイン)にはさまれた辺りに住んでい
たようです。

horum omnium fortissimi sunt Belgae

「これらのうち最も強いのは、ベルガエ人である」。特に問
題ないですね。「強い」というのは、戦争で強いという意味
です。

propterea quod a cultu atque humanitate provinciae
longissime absunt,

propterea quod+直説法で、weilやbecauseの意味です。
colo, colui, cultum, colereの中心的な意味はおそらく「畑
を耕す」ということで、そこから「定住する」とか「手入れ
する・研鑽する」というような意味が出てきたんでしょう。
coloの受身が名詞化したものがcultusです。辞書をひくとい
ろんな意味が出ていますが、ここでは、「生活習慣」とか、
「贅沢・豪奢」などという訳語が、単語のイメージとしては
妥当でしょう。

minimeque ad eos mercatores saepe commeant atque ea
quae ad effeminandos animos pertinent important,

eosはの男性複数対格ですが、Belgaeを指しています。
commeo, commeavi, commeatum, commeareは、群集する・往来
するという意味です。eaは単なる中性複数の先行詞で、関係
節の中にはゲルンディーウゥムが使われているので少し難し
いですね。ad effeminandum animosとでもゲルンディウムに
書き換えると多少分かりやすくなろうかと思います。
effemino, effeminavi, effeminatum, effeminareは、中に
feminaが入っていますので、「女性化する
(verweiblichen)」ということです。この部分をまとめて訳
すと、「精神を女性化するのに適するもの」となります。

当時、戦争に行くのは男性とされていましたから、Caesarの
頭の中では、「精神が女性化する=戦争に弱くなる」という
ことだったんでしょう。今では、女性も軍事の世界にどんど
ん参入しているので、そういうのはだんだんと古い考えにな
りつつありますが。

話を戻すと、地中海沿岸の南仏のあたりはローマの属州だっ
たので、これに接するガリアとアクィーターニアは、商人が
たくさんやってきたんでしょう。アクィーターニアについて
は、ヒスパニアにも接していましたから、ヒスパニアからも
来たかもしれません(もっとも、間にピレネー山脈がありま
すが・・・)。これに対して、ベルガエ人の住んでいるとこ
ろは、ローマの属州からかけ離れています。

proximique sunt Germanis,

理由の二つ目です。proximus, proxima, proximumは、「〜に
最も近い」という場合には与格をとるので、Germanisとなっ
ています。主語はBelgaeです。

qui trans Rhenum incolunt,

「ゲルマン人はライン川の向こうに住んでいる」。ここで、
ベルガエ人とゲルマン人の境界線がライン川だと分かりま
す。現在のモーゼル川からコブレンツを経てライン川にかけ
てが、ベルガエ人とゲルマン人の境界線だったようです。ち
なみに、コブレンツ(Koblenz)は、ラテン語のconfluens
(合流)が訛ったもののようです。さっきのマルヌ川・セー
ヌ川線とあわせて考えると、だいたいベルガエ人の居住地域
が見えてきますね。

quibuscum continenter bellum gerunt.

「ゲルマン人と継続的に戦争をしていた」。主語は書いてま
せんがBelgaeですね。ゲルマン系の人々は、現在も屈強な体
格をしていますが、昔もとても強かったわけです。ローマ帝
国を滅ぼしたのも、ゲルマン人です。ゲルマン人に鍛えられ
ている分、ベルガエ人も強かったわけですね。

qua de causa Helvetii quoque reliquos Gallos virtute
praecedunt,

ヘルウェティー人(Helvetii)というのは、今でいうスイス
の人々ですね。qua de causaは、ふつう疑問詞で「どういう
理由で」という意味ですが、この場合は関係詞で、前文を受
けています。

praecedo, praecessi, praecessum, praecereは、「〜に先行
する」、「〜に勝る」という意味の動詞で、対格をとりま
す。reliquus, reliqua, reliquumは、「残りの」という形容
詞で、reliquos Gallosは対格ですね。virtus, virtutisが
virtuteと奪格になっているのは、観点の奪格(ablativus
respectus)でしょう。いうまでもなく、virtus「男性的であ
ること(Mannhaftigkeit)」というのは、さっきの effemino
と対応していますね。

結局のところ、「前記の理由から、ヘルウェティー人もま
た、男性的であること(つまり、戦争に強いこと)にかけて
は、他のガリア人を凌駕している」ということです。

quod fere cotidianis proeliis cum Germanis contendunt,

contendo, contendi, contentum, contendereは、不定詞とと
もに使うと「〜するように努力する、気張る、頑張る」とい
うことです。cotidieanus, cotidiana, cotidianumは、「毎
日の」ですね。cotidieの形容詞形です。「つっぱってゲルマ
ン人と毎日戦争しているから」くらいでしょう。

cum aut suis finibus eos prohibent, aut ipsi in eorum
finibus bellum gerunt.

何で戦争していたかという理由です。aut ... aut ...で、
「あるいは〜し、あるいは〜する」、「〜もすれば〜もす
る」ということですね。Entweder ... oder ...とは違います。

指示語が多いので、いちおう丁寧に見ていきましょう。eosは
男性複数対格ですが、イコールGermanosです。prohibeo,
prohibui, prohibitum, prohibereは、「防ぐ、妨害する、禁
ずる」です。suis finibusは、finibus Helvetiorumだと思え
ばいいです。ipsiは、複数主格で、Helvetii ipsiということ
ですね。eorum finibusは、finibus Germanorumですね。

要するに、あるいはゲルマン人が領域侵犯し、あるいはヘル
ウェティー人が領域侵犯をする、それが戦争の原因となって
いるということです。

それでは今日はこの辺にしておきましょう。
また来週。VALETE!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
  「らくらくラテン語」創刊号         
  『まぐまぐ』『melma!』『Macky!』より配信
  (c) 2004 T. Nakamura. All rights reserved.

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  http://www.rakuraku-latin.net/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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