金融・保険

お金の学校

借金・債務に苦しむ人のための「目からうろこ」のメールマガジン

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お金の学校 第130回

2008/09/06

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               $¥$ お金の学校 $¥$
                 第 130  回

              発行 お金の達人養成塾
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          「デフレの達人」を読み返す第41回

   このメルマが大分時間が空いてしまいました。お詫び申しあげます。
   楽しみにしているのにというメールも何通かいただき、恐縮しておりま
   す。
   
   その空いた理由ですが。
   一つは私的なことでして、私5月になってから風邪を引きました。
   風は万病の元といいますが、たかが風邪と侮って無理を重ねておりまし
   たところナント。二ヶ月間以上も治らず。ひょっとしてこれは風邪じゃ
   なくて何か悪性の病に取り付かれたのではないかと検査などしましたが
   結局なんでもないということになりました。が、頭が朦朧として全く集
   中力が出てきません。そういう状態が二ヶ月も続いたのでした。
   このメルマガはもちろん借金問題解決とか事業再生のヒントになるよう
   なものを提供していくことを一つの目的とはしていますが、それ以上に
   ものの考え方に焦点を絞って知恵とは何かと言うことを書いてきたつも
   りです。そういうものを書いていくにはどこからか引っ張り出してきた
   知識を羅列するわけにも行かず、自分で考えたことを書いていかなくて
   はいけません。頭がぼけていては私は何一つ書けないのです。
   
   もう一つは「破産倒産競売も呪縛を解けば大爆笑」と言う中島先生の最
   新作が出まして、それを読んでの相談者が普段よりもたくさんお見えに
   なるようになりました。
   しかしまた。もう5年以上も前に出版した中島先生の著書を読んで相談に
   来る人もなぜか最近は増えてきているのです。このことに関連すること
   です
   
   この業界でこのような事はあまり聞きません。単なるノウハウ本であれ
   ば法律が変わったり社会環境が変化すれば使い物にならなくなります。
   しかし先生の著作には商売の原則とはなにかお金とはそもそもどんなも
   のなのか、といったものの考え方、その枠組みについてのことが書かれ
   ています。そのため普遍性が高いのだと思います。そしてシンプルであ
   るがゆえに実践的でもあるのです。
   多少の修正点はあったとしてもそのエッセンスを凝縮した「首くくるな
   腹くくれ」「借金は踏み倒すな踏み越えろ」などの名フレーズは不滅な
   のです。
   
   現在政府マスコミが垂れ流しているような景気判断は単なるプロパガン
   ダであって現実には法人はドンドンと廃業倒産で無くなってきています。
   そういうことは近所の税理士さんかなんかに聞いてみればすぐに分かり
   ます。それほど事業を取り巻く環境は厳しさを増しているのです。そん
   な厳しいご時勢に本当に事業者サイドに立ち、再建を成功させることの
   実践を行っているところは数えるほどしかありません。事業再生コンサ
   ルタントなどと言っても、本物は僅かです。金を貸し付けて金利分をコ
   ンサルタント料に上乗せして実質高利貸しを行ったり、貸し込んでおい
   て資産を乗っ取ったりする悪徳コンサルタント会社も現在数多く出現し
   てきております。金貸しがコンサルタントを装ったりコンサルタント会
   社が金を貸しますというような話しをするときにはきちんと再生させる
   能力もないし、そもそも本当に苦労をともにして事業を再生させる気持
   ちなどないのです。ファンドを作って金集めをすることもそうです。
   そういうところに限って小難しい専門知識を振り回すのです。しかし杓
   子定規で法律に則っていく限り金を返せない人たちは絶対に助かりませ
   ん。そこに知恵の発露があるのです。
   向う受けを狙う専門的な指導よりも知恵を使った親身の、しかし原則を
   しっかりと持った指導をしてこそ事業を行う人たちも助かっていくので
   す。
   
   ということで、復帰してみればほとんど宣伝すらしない中島先生の存在
   が益々輝いてきておりまして、最近見えられる相談者の皆さんも、この
   ような環境の中で知恵の限りを尽くして今まで生き抜いてこられた方ば
   かり。今は困っているかもしれませんが私などから見るとどの方も立派
   で見識がある方ばかりです。だからこそ先生の元に集まってくるのでしょ
   う。こういう方々でさえ相談にこなければならなくなってきている我が
   祖国日本の惨状。しかしまた相談者の方々を組成させることはわが国を
   救うことに直結します。彼ら中小企業の経営者たちこそが価値を生み出
   しているのですから。
   
   これらのことを踏まえ、新たな視点で日本再生の旗印の下。価値創造の
   起爆点となりうる発信をしていきたいと考えるようになりました。
   難しいことですが、そしてまだ方針が定まっているとは言い難いのです
   が、少し休息も頂きましたので楽しくためになるメルマガにしていきた
   いと思います。9月以降月二回の予定で発行していきます。今後とも宜し
   くお願いいたします。
                                文責 浦田公彦 gakkou@sugoude.com
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   五  借金の処理場を上手に使え
   
   1  もう返さなくてもいいヨの通知
   
    さて、ブティック夫婦は、平成8年秋から、信用金庫の債権を代位弁
   済した「保証協会」に、毎月「誠意の1000円払い」を続けていまし
   た。
    まだ返済しなければならない債務は、元金、金利合わせて約1050
   万円です。数年間1000円払いを続けていたあいだ、保証会社は始め
   の内こそ返済額のアップなどを要求していましたが、夫婦の支払う意思
   表示が功を奏したのでしょうか、そのうち何も言ってこなくなりました。
   
    夫婦のこうした「誠意」は、やがて劇的な結末を生むキッカケとなり
   ました。「復活の第4ステージ」を迎えたのです。
    4年半後の、平成13 年春のことでした。この保証会社から夫婦は一通
   の書留郵便を受け取ります。次のような驚くべき内容の書類でした。
   
   
       債権放棄通知書
   
   求償債権額
    金一〇四九七〇〇〇円也
    当社は貴殿と株式会社・・間の取引について貴殿が当社に信用保証を
   委託し、当社が株式会社・・に代位弁済したことから、貴殿に対し頭書
   記載の金額の求償金請求債権を有しておりますが、今般貴殿に対する頭
   書債権額の外一切の債権(保証料・事務手数料並びに延滞損害金)を放
   棄する事に決定しましたのでここに通知します。
   
   
    これはまさに、約1050万円の借金を棒引きにするという通知にほ
   かなりません。
   毎月1000円払いを続けて、すでに四年六ヵ月、いまようやく借金の
   ひとつが消滅したのです。
   ブティック夫婦と、実家の保証人のお母さんと、お兄さんの喜びはいう
   までもありませんでした。
    どうしてこんなことが起こるのか? これもやはり、不良債権処理が
   国策となっている時勢だからです。この約1050万円の「焦げ付き」
   は、前にも述べましたように、政府が「公的資金」の投入、あるいは「
   無税償却」で穴埋めしたのです。
   このブティック夫婦のような事例は決して稀ではなく、他にも似たよう
   な方法で成功した例がたくさんあります。
   ですから、繰り返しになりますが、返済する意思はあること、そしてそ
   の誠意を見せることはとても大切です。あきらめずに払えるだけの返済
   をコツコツ続けていけば、再建、再出発の道は必ず開けるのです。
   
   
   2  借金も産業廃棄物
   
    しかし、またも新しい法律ができました。それが「サービサー法」で
   す。
   何十兆円もの、巨額の「無担保債権」を抱えた金融機関を救済する目的
   で、政府は「債権管理回収に関する特別処置法」(サービサー法)を制
   定しました。
   サービサーとは「回収」の意味です。平成11 年4月に、第1号サービサ
   ー会社ができ、平成12 年の3月から本格的に稼動しています。「RCC」
   という名を耳にした人も多いと思いますが、これは政府機関の「債権管
   理回収会社」です。
   「サービサー会社」は金融機関ではありません。金融機関は融資をしま
   すが、ここは取り立て専門です。「取り立て屋」なのです。政府はまた
   も、「不良債権処理」の促進をはかるために、この「サービサー法」を
   作りました。
   「無税償却」は税務署で担当していますが、不良債権があまりにも多く、
   認可にも時間がかかるので処理が進みません。
    そこで、ワンタッチで処理ができるように、アメリカ式の「サービサ
   ー法」を導入したのです。政府がまたも銀行を助けるために「特別」に
   作ったのです。
   しかし、サービサー会社は、借金に苦しむ債務者にとっては「復活の最
   終ステージ」です。ブティック夫婦は、「債権放棄」でまず復活しまし
   た。次の復活がこのサービーサー会社なのです。
   この会社が「返せない借金」を抱えている人にとって「逆転ホームラン」
   になります。このことを知っておく必要があります。
    銀行が債権をサービサー会社に売る目的は、「売却損」を出すことで
   す。つまり、1億円の借金を仮に100万円で売ると、9900万円の
   売却損を出せます。
    つまりその分、税金を払わなくてもいいのです。「無税償却」です。
   
    政府はおそらく、2002年の2月に「公的資金」を銀行に投入する
   でしょう。公的資金は「表」からの投入です。これに対し、サービサー
   は「裏側」からの投入です。この国は両面から、一生懸命銀行を支えて
   います。
   銀行はサービサー会社に債権を売りますが、いくらで売るかというと、
   債権額の1〜2%、たとえば1億円の無担保債権を、100〜200万
   円で売ります。
    1億の金を200万で売るとは変な話のようですが、銀行にとって金
   は「商品」ですから、商品を売ったと思ってください。
    すると残りは、9800〜9900万円になります。これはそのまま
   無税償却になります。つまり税務署を通さなくても処理できるようにな
   ったのです。
    さて、無税償却ができました、債権も売りましたということで、銀行
   とは完全に縁が切れました。でも、しつこいことに、債務者にはまだ1
   億円の借金が残っているのです。
    そこでこれからの問題は、債務者が「サービサー会社」と粘り強く交
   渉して、自分の借金をできるだけ安く買い取れるかどうかになります。
   
    サービサー会社は、借金の「ゴミ」の焼却場なのです。いまや都市銀
   行では、たとえ有担保でも、3000万円以下の焦げ付き債権はゴミ扱
   いです。まともに扱わず、さっさと安値で売払います。「後はサービサ
   ーさん頼むヨ」と手を引くのです。
   
   
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             ★中島寿一 経歴★
      1945年生まれ。早稲田大学政経学部卒業以来、1度も就職経験の
   ない自由人であり、約15種類の事業を立ち上げた起業家でもある。
   バブル景気のど真ん中で大儲けをし、その崩壊のど真ん中で大借金、
   それを乗り越えた稀有な経験を持つ実務の人。
   現在、経営難に陥った中小企業の救済活動を展開している。
   著書に『デフレの達人』(河出書房新社)、『借金地獄から抜け出す
   合法的裏ワザ』(二見書房)、『倒産させない〜中小企業復活のプロ
   グラム〜』(ワニブックス)など多数。
      経営者フォーラム東京ランド株式会社 代表取締役
      
             ★東京ランドへのお問い合わせ★
      東京都千代田区五番町2-14カーサ五番町202  FAX 03-3264-3609
      MAIL nakajima@sugoude.com  URL http://www.sugoude.com

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創刊日:2002-08-05  
最終発行日:  
発行周期:隔週  
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