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お金の学校

借金・債務に苦しむ人のための「目からうろこ」のメールマガジン

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お金の学校 第104回

2006/12/30

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               $¥$ お金の学校 $¥$
                 第 104  回
   
              発行 お金の達人養成塾
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          「デフレの達人」を読み返す第 16 回
   
   
   早くも年末です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
   
   時間が経つのは早いものです。
   アレキシス・カレル著「人間−この未知なるもの」のなかで物理的な時
   間と精神的時間に言及しておりました。
   人が生まれて20年ぐらいは体内の細胞分裂が盛んで、実際の時間の進み
   方よりも体内を流れる時間が早い。
   そのために実感としての物理時間はものすごくゆっくりと流れる。
   しかし年を取るにつれて、体の細胞が作られるスピードが遅くなるため
   に物理的時間の中で体感する時間の密度が薄くなり、感覚的時間が速く
   過ぎていくようになる。
   たとえば物理時間が一定の速度で流れる川だとしたならば。
   生まれてしばらくは、つまり青年時代までは時間という川の傍を川の流
   れより速くさっさと歩いていく。
   しかしそのうち歩く速度が川の流れと同じ速さになり、次第に遅れてい
   き、老人になって死を迎えるころには川の傍にたたずんで座って川の滔
   滔たる流れを見ている。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・
   そういえば30歳になったときに友達と品川プリンスホテルで待ち合わせ
   をして、あるバーで飲んだときのことを思い出しました。
   そのときの話題は20代と違って30歳になったら時間が速く流れるように
   なったよねえ、という話。
   30ということはもう若くない。とうとうおじさんになっちゃったなあ。
   
   時間が急に速くなったような気がして、恐ろしい気がしたものでした。
   
   ・・・・・・・・・・・ああ、時間がどんどん奪われていく。
   でもそんなことを言ったらば今は30のころよりももっと速く時間が過
   ぎていきます。
   
   まさに光陰矢のごとし。
   
   またこの話を行きつけの飲み屋のご主人にしたら。
   「何言ってんの。あんたなんかまだまだだよ。
   70過ぎるとね、時間は滝のようにどんどん過ぎていくんだよ。
   まさに滝のように時間が滝つぼに落ちていくね、そして時間が滝壺で砕
   け散っていくのが見えるんだよ、すごいもんだよ。」
   といわれました。
   まあこのおじさんは自分が酒好きで、毎日飲みたいばかりにまっとうな
   一流企業をやめて飲み屋を始めたという方で、仕事をしながらいつも飲
   んでいます。
   しかし飲みながらでもしっかりした仕事をしており、私など足元にも及
   ばない酒の強さです。
   「私にとっては飲み屋は天職だよ。お客さんが来なけりゃあ自分が飲ん
   でいればいいし、自分がおいしいと思うものだけ出して、喜んでもらえ
   ればそれでいいんだから。」
   なんて言っています。
   ご主人はもう3回癌になっていますが、今放射線治療しているんだよ、
   なんていいながらやっぱり飲んでいて、3回とも完治しています。
   癌といっても肝臓だけはなんとも無いそうですから、まさに最強の肝臓
   を持つ男ですね。また生きていてよかったなあという満足の気持ちがこ
   ちらにも伝わってきて、いつも楽しい気持ちにさせられます。
   
   私は世の中に出るときに、つまり大学を卒業するころに人間はやはり死
   ぬんだろうなあ、残念だけれども。・・・・・・そう思いました。
   普通青年は夢を語るものなんでしょうが、私はそういう考えにとらわれ
   てしまいました。それで私は皆に変だといわれたものでしたが、死ぬこ
   とが確かなことであるならば、死ぬときに持っていけるのは充実して生
   きたことの喜び。
   そして楽しい思い出しかないんだろうなあ。
   でもどうやったら充実した生き方が出来るのか。楽しいとは何なのか。
   
   ハタチそこそこの私にはそんなことがわかるはずもありません。
   しかしそんなときに徒然草などには「限り」あるからこそ美しいという
   思想があることを知りました。
   受験的に言うと無常観ですか。一見辛気臭いこの思想。
   でも限りあるからこそ今を充実して生きることの価値が輝きを増す、と
   いう現実肯定があることに非常に感激した覚えがあります。
   消えてなくなるからこそその輝きがいっそうの価値を持ってくるのです。
   
   ある段の要約。
   朝露は日が昇るとはかなく消えていくからこそ趣があり美しい、煙はた
   なびいてもすぐに消え去るところが奥ゆかしい。
   若しそうでなかったならば「物の哀れもなからむ」。つまりは美しくな
   いだろう、と言っています。
   「限り」あるからこそ美しい。その時々生きて生きて生きているそれ自
   体結局は消滅してしまうものだからこそその時々を味わう事が意味を持
   ち価値があるのだと。
   まさに「世は定めなきこそいみじけれ。」なのです。
   また別の段に書かれているように枯れてしおれた花もまた奥ゆかしいと
   いう事なんですから、何かができなかったから生きている意味が無いと
   言う事はないのです。
   年を取ったら生きていく意味が無いという事も無いのです。お金がなく
   なったって社会的地位が無くたって見事に生きることは出来るのです。
   生きていくそのこと自体に価値がある。まさに「失敗」という人生は無
   いのだ、と強く語りかけてくるのです。
   
   いろいろと頑張ってもたとえば数億年というスパンで考えれば、そもそ
   も人類は消滅していなくなっているでしょう。
   地球上では生命の90%以上が一瞬にして消滅したことが何度かあるとい
   われておりますし。
   
   それで当時自分の頭で考えて、決めて、その通りに生きる方法は無いの
   か、と考えました。
   そして私はやりたいことではなくてやりたくないことを考えたのです。
   
   すると・・・・・・
   自分が意に添わないことはやらない。
   決まった時間を人に拘束されないような仕事をする。
   仕事の上で背広を着ないで済み、またネクタイをしない。
   電車通勤をしない。
   (怒りに火がついた方がいらっしゃるかと思いますが・・・・・)
   
   まあ田舎から出てきて何の伝も資産も能力も無いそんな私が考えたこと
   です。
   
   そしてそういういやなことをやらないのに
   
   自分にとって充実し、楽しい思い出が残るように生きたい。
   そして不自由なく生きていける仕組みを作って、ある程度裕福に生きて
   生きたい。
   
   なんて思っちゃったんですね。
   そうなると私にとっては就職するという選択肢は無くて、自分で仕事を
   作り出していくしかないわけです。そして決して楽ではありませんでし
   たが、そんな風に生きることを選択したわけです。
   
   そして今までまさにそうやって生きてきたこと、生きてこられたことを
   今年を振り返りながらしみじみと思い出してしまいました。
   
   中島先生もまた私がこう生きたいと思うような人生を生きてこられまし
   た。まさに「自由自立自己実現」を実践されてきております。
   そこに共感をし、私が前書きなど書かせてもらっているわけですが、今
   そういう自由が脅かされる時代となってきました。非常に巧妙なマイン
   ドコントロールがさまざまなメディアを通じて行われています。
   今こそ改めて「自由」の持つ重みを再認識して生きて行きたいものです。
   
   
                   文責  浦田公彦  gakkou@sugoude.com
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                    「デフレの達人」を読み返す第16回
   
   4  取り立て屋がやってきた
   
    イザ、誠意の1000円払いを始めると、貸し手側の反応は様々でし
   た。
   約定金額以外の返済は認められない。すぐ止めるようにしてください。
   
   何も言わずに1000円の受領証を送ってきた。
   月々の返済額をもっと増額してください。
   法的手段をとります。
   「家財道具差し押さえの予告通知」がやってきた。
   この五種類の反応でした。しかし、送金した1000円を送り返してき
   た所は一ヶ所もありませんでした。
   !)から!)までは、毎月1000円払いを継続するしかありません。継続
   して、金融機関の次の出方を待つほかないのです。
    問題は!)と!)です。!)の法的手段とは、裁判所で手続きをして「訴訟」
   を起こす、あるいは担保不動産を「競売」にかけるということです。
   一番最初に「訴訟」を起こしてきたのは、なんと国民金融公庫でした。
   
    借金問題の訴訟裁判は、いかなる理由があろうと「借りた金を返せな
   い」方が負けます。裁判所に出頭して、どんな言い訳をしても勝てる訳
   がありません。当然のことです。
   ですから、勝とうと思ってはいけません。おとなしく負けましょう。
   負けると「判決」が出ます。「債務名義」が確定し「支払い督促状」が
   やってきます。以前は裁判所からの特別送達で「支払い命令書」がやっ
   てきたものです。
   しかし、裁判所からの命令書ではあまりにも権力的で、もらった多くの
   人は腰を抜かしてしまいます。ですから「民事執行法」を変えて「支払
   い督促状」になりました。この「支払い督促」に関しては、後で詳しく
   ふれましょう。あまり怯えなくてもいいのです。
   この夫婦はどんな怖い書類がきても、払う能力がなくなっても、払う意
   思があることを示すために「誠意の1000円払い」を続行しました。
   
   さて、!)の家財差し押さえの予告通知は、脅迫の意味あいを込めたお知
   らせというだけで、実際にはほとんど実行されません。
   いまどき中古品の家具類はいくらの値もつきませんし、だいいち買い手
   が現れません。新品でも売れない時代なのです。商売にならないから業
   者も手を出しません。
    この家財道具の差し押さえと競売については、拙著「起死回生の金融
   道」(WAVE出版)の、「家財道具の差し押さえは、こうして楽しめ」
   に詳しく書いてありますのでご参照ください。
    ところで、毎月1000円払いをした所はもう1ヵ所ありました。そ
   れは税金です。
   ブティック夫婦は、固定資産税、消費税、住民税も、何年も滞納してい
   たのです。そこでそれぞれのお役所に顔を出し、その支払い金額も毎月
   1000円払いとして了解いただいたのです。
    税金に関しては、それまで何度も何度も督促状を送られてきましたが、
   お詫びをかねて、自分達の生活困難な状況を説明して、今後の支払いを
   毎月の分割払いにしてもらうようにお願いしました。
   お役所に、誠意の1000円払いを了解してもらってからは、何も言っ
   てきませんでした。
    土地も店も競売覚悟のできたこの夫婦にとって、一番の悩みの種は「
   高利貸し対策」だけでした。
    連日お店で、「取り立て屋」の来訪を覚悟していた二人でした。しか
   し、じっさいお店にやってきたのは3社だけだったのは意外でした。
    取り立て屋といっても、ヤクザ屋さんが来るわけではありません。大
   声を出すわけでもありません。1〜2時間、現在の支払い困難な事情を
   説明していると、意外にも静かに話を聞いてくれます。
   「自己破産したいのですが、そうすると保証人に迷惑かけてしまうし、
   今は少額ですけど精一杯お支払いします。支払い能力が回復できるよう、
   私どもは一生懸命商売しています。支払い能力が回復したら元通りお支
   払いさせていただきます」と話したら意外にもおとなしく帰ってくれま
   した。
    彼らもやはりサラリーマンなのです。早くおウチに帰りたいのです。
   
   来訪しない業者からは、電話や支払い督促状が次ぎ次ぎやってきました
   が、同じように精一杯のお答えをさせていただきました。その電話も2
   〜3ヶ月ですっかり静かになったのでした。
   
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             ★中島寿一 経歴★
      1945年生まれ 早稲田大学政経学部卒 
      経営者フォーラム東京ランド株式会社 代表取締役
      学生時代から会社を作り、常に他人のやらないことに挑戦してきた
         不屈の企業家である。
      実践的ノウハウを武器に困窮する債務者の救済を展開。
      同氏の助言により既に多くの相談者が危機一髪の窮地を脱している。
   
              ★東京ランドへのお問い合わせ★
      東京都千代田区五番町2-14カーサ五番町202  FAX 03-3264-3609
   
      MAIL nakajima@sugoude.com  URL http://www.sugoude.com
   
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創刊日:2002-08-05  
最終発行日:  
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