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お金の学校

借金・債務に苦しむ人のための「目からうろこ」のメールマガジン

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お金の学校

2006/10/14

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               $¥$ お金の学校 $¥$
                 第100回

              発行 お金の達人養成塾
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                 「デフレの達人」を読み返す第12回
   
   早いものでこのメルマガも100回目を迎えます。
   月二回平均の配信ですので、かれこれ4年出し続けていることになりま
   す。
   その間大体一回あたり1000名以上の方に配信し続けてきました。
   これは人気メルマガにすればかなり少ない配信数ですが、まったく宣伝
   もせず、ただ書きたいことばかりを書いているメルマガとしてはまずま
   ずの数であるとある人にいわれた事があります。
   
   その間様々な事がありましたが、何とかしのいでこられてまずは目出度
   いと、そんな内容の原稿を書こうと思っていた矢先。奇しくもこの10
   0回目の前書き原稿を書く直前に私の盟友であり、NPO法人全国事業再生
   実務家機構理事長田崎達磨の訃報を聞きました。
   
   東京ランドの統括をお願いしようとして準備に入っていた矢先のことで
   あり、また一緒に制作していた事業再生実務家養成カリキュラムをいよ
   いよ本格的な形にしようと思っていたところでしたので倒れて入院して
   も、まさか癌であるとは思いもしなかったです。
   田崎さんが亡くなることで東京ランドにとってもNPO法人「全国事業再生
   実務家機構」にとっても、私にとっても・・・・・・・本当の節目が突
   然にやってきました。
   
   そもそも私は頑丈を絵に書いたような田崎さんがこの世からいなくなる
   という事をまったく予想もしておらず、倒れて入院し、かなり悪いとお
   聞きした時にも、入院は長引くんだろうなあ、その間きちんとNPOを守っ
   ていかなくてはいけないなあ、まったく世話の焼ける人だ、などとお気
   楽なことを考えておりました。
   なので「お見舞いには行きません、しかし約束した事はきちんとやりま
   すから早く直してください。」などと田崎さんにはメールを書いたりし
   ておりまして、結果5月の連休中に二日間事業再生実務家養成カリキュ
   ラムの発信媒体たるeラーニング「実務編」の点検を一緒にしたのがお目
   にかかった最後となりました。
   
   倒れた時にすでに余命三ヶ月と宣告されていたんだそうな。
   知らぬは我が身ばかりなり。なんてこった。
   こんなオバカな私にとってはダブルパンチ。
   ダメージは計り知れなく、現在非常に落ち込んでおります。
   
   この原稿を書いている3日前。10月5日に訃報を受け取り、その後あ
   わただしくお通夜。告別式。
   お通夜の時に死に顔を拝見しましたが、いつも刈り上げていた髪が少し
   伸びていて安らかな死に顔でした。最後のお顔を拝見できただけがせめ
   てもの救いとなりました。
   告別式ではお骨になった小さな箱が印象的でした。
   
   私はここ数年彼と一緒に仕事をしてきましたが、彼が作り上げた事業再
   生実務者養成カリキュラムはとても素晴らしいものであり、他の追随を
   許さないものであると私はかねがね思っておりました。それで私はその
   内容をとりあえずの媒体としてのeラーニングに作りかえ、発信する事を
   手伝いました。
   
   しかしまだまだ内容とか発信媒体に関しては今後改良する余地があり、
   いまだたたき台の域を出ていません。NPO法人「全国事業再生実務家機構」
   を設立したのも、教材としてのカリキュラムを充実させ、また実地に指
   導者を要請することが出来る仕組みを作りたいというのが最初の動機で
   した。
   
   これは時間と手間がかかるなあ。組織を作ってそれを運営していく中で
   やっていくしかないだろう、と。田崎さんとそんな話もしました。
   
   また彼が世に出る事になった「住宅ローンで死ぬな」(WAVE出版)の出
   版に関しては私が調整役となり、ようやく出版にこぎつけたものです。
   
   最初彼がどうしても出したいと考えていた「借金革命」が出版社に受け
   入れられなくて、その後数冊分の原稿を書き上げましたが、それでも駄
   目で、今回の本の内容になりました。上手くいかない苦しさはすべて私
   にぶつけてきました。
   しかし田崎さんを世に出すのは私の使命だと思っていましたので、一緒
   に苦しみを共有しました。こんな形で不満をぶつけられる人間は私しか
   いないと感じたからです。
   それだけではなく、私は田崎さんの才能にほれ込んでいたんです。そし
   て私は心の中で言ったのです。
   
   「私はあなたの素晴らしさがわかります。そしてその才能を開花させる
   ために手伝う用意があります。」
   
   だからこそ田崎さんの様な本物のプロ。そして人格的にも素晴らしい方
   が私と一緒にやる事を望んだんだと、そう思っています。
   
   実際今回の本の内容は田崎さんの持っているものからすればほんの序の
   口でした。ですから、田崎さんの本がいったん世に認知されれば、書く
   内容を本当に山ほど持っていた方ですから、次々に出版されるだろうと
   私には思えました。事実すでに次の仕掛けも擁してありました。
   
   それらに関しては中島先生の陰ながらの応援があったことは言うまでも
   ありません。中島先生は常々「田崎さんは長ドス一本差した素浪人だ。
   しかしその志と事業再生実務能力に関しては本当にすばらしいものがあ
   る。ぜひ世に出すべき方だ。」と仰り、尽力してくださいました。
   
   またNPOで行なった立体講座によリ実際に田崎さんから薫陶を受けた人た
   ちの中から田崎さんが主催していた田崎総合研究所の将来をになう人材
   が輩出してきました。
   NPOもようやく事務機能が完成し、定期講演会を開く事が出来る様になり
   ました。
   いくつもの事がようやくに芽吹いてきたのでした。
   
   つまりはすべてこれからだったのです。
   
   中島先生は告別の帰りの電車の中でお酒を飲みながら「田崎さんは本当
   にばかやろうだ。こんなに早く死んじまうのは馬鹿な証拠だ。あと10
   年は生きて活躍すべきだったんだ。本当にアイツはバカヤロウだなあ。」
   と繰り返し仰っていました。
   私はそれを田崎さんに対する深い哀悼の意であると受け取りました。
   
    コノサカヅキヲ受ケテクレ
    ドウゾナミナミツガシテオクレ
    ハナニアラシノタトエモアルゾ
    「サヨナラ」ダケガ人生ダ
   「勧 酒」 (作:于武陵、訳:井伏鱒二)
   謹んでもご冥福をお祈りしたいとおもいます。
   
   私はちょうど田崎さんの訃報を聞く頃に山田風太郎「人間臨終図鑑」(
   徳間文庫)を読み返しているところでした。ちょうど!)に入ったところ
   で、56歳から72歳までの著名人の死の様子について読んでいたので
   した。
   田崎さんが亡くなった57歳で死んだ人々と言えば。
   音楽家ベートーベン、天保の改革の時の老中水野忠邦、明治維新時の英
   国駐日全権公使パークス、夏目漱石の弟子にして科学者として軽妙な科
   学随筆を残した寺田寅彦、絢爛妖異の詩集「邪宗門」の詩人北原白秋、
   太平洋の運命を決する敗軍の将となった南雲忠一、東洋の魔女を率い東
   京オリンピックバレーボールで金メダルを取った監督の大松博文などが
   いる。
   
   「あなた方は死に方など知らなくても少しも案ずることはない。自然が
   その場で、余すところ無く十分に教えてくれるだろう。」(59歳で亡
   くなったモンテーニュ「随想録)
   
   
                          文責  浦田公彦  gakkou@sugoude.com
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   10  支払い「意思」は全てに優る
   
    自己破産をしないで、立ち直った人の例をひとつ上げます。
   
    ある日、バブル崩壊直後に倒産した会社の元社長が、その事後報告で
   私のもとに来たことがありました。
    とても明るくて元気で、会社が倒産した当時、仕事もなく金もない状
   態で途方にくれていた人とは別人のようでした。
   
    彼は生活費すらないために、あちこちのサラ金やカードローンで約1
   000万円の高金利の借金をしていました。もう「自己破産」するか「
   自殺」するしかないと思い込んで、私のもとに相談に来たのです。
   
    私は「自殺も自己破産も悲劇を増大するだけです、家族が救われませ
   ん、マイナス思考はやめて、プラス思考をしましょう」といいました。
   
   「私は自己破産は一切すすめません。弁護士に払う60 万円の費用もない
   でしょう? もし自分で裁判手続をしたとしても、半年以上の時間がか
   かります、そんな時間があったら、これからの職探しに専念してくださ
   い。今までの人脈と信用と実績で、必ず復活することができます」
    彼にとってはたいへんな試練の時期だったと思います。
   でも私は、必ず乗り越えられると信じて次のようなアドバイスをしまし
   た。
   
   「あなたには1000万円の借金がありますが、毎月1万円くらいなら
   いまの状態でも払えるでしょう。その1万円を毎月キチンと払ってくだ
   さい」
   「でも勝手に1万円を振り込むのでなく、事前に貸金業者に手紙を出し
   てください。その手紙には会社の倒産状況と生活苦の状況、また、他社
   からの借金状況、つまり『多重債務者』である事実を克明に書いてくだ
   さい。そして次の一文を必ず書き入れてください」
   
   「・・・・私は自己破産も考えていますが、御社から借り入れたのは事
   実ですから、必ず返します。踏み倒すことはしません。また、自己破産
   するお金もありません。ですから毎月1万円を、御社に『暫定的』にお
   支払いさせてください。今は支払い能力がなくなってしまいましたが、
   支払い原資の回復に全力をつくしますので、それまで1万円の暫定支払
   いでご了承していただきますよう、お願い申しあげます」
   
    つまり、精一杯の誠意を示すことです。誠意とは金額の多寡ではあり
   ません。でもこの手紙を出したからといって、貸金業者が「はい、わか
   りました」などとはもちろん言いません。
   
   しかし貸金業者にとって、金を貸した債務者が「自己破産」されるのは、
   じつは「一番困る」ことなのです。その理由は簡単、全額取りっぱぐれ
   るからです。
   ですから、たとえ毎月1万円であっても、破産されるよりは「マシ」か
   なとの判断もあるのです。いわば「損してトクとれ」なのです。
    
   こうして彼は、生活再建を目指して同業者の下で働き始めました。そし
   て、なんとか人並みの生活を取り戻す見通しがたったころ、彼は貸金業
   者から一通の手紙が届きました。
   「貴殿は2年間に渡り、遅滞なく暫定支払いをされたきわめて優秀な債
   務者です。したがいまして、当社は貴殿の『残債務を償却する』方針で
   すので、同封の『残債務金額確認書』に署名、捺印して返送してくださ
   い」
   
   
    これは見たとおり、「借金をチャラにしましょう」という内容です。
   もちろん、全ての貸金業者がこのような貸倒れ償却をしてくれるわけで
   はありません。
   
    しかし、不良債権の処理が国策となっている今日、金融業者は公金で
   応援されているうちにと、「無税償却」で処理しようと懸命になってい
   ます。
   
   償却するためにはまず「貸倒れ損」の金額を確定しなければなりません。
   その損失金額を確定、確認するために「残債務金額確認書」が必要だっ
   たのです。
   署名、捺印を債務者からもらって、「これだけの焦げ付きが出ました、
   償却してください」と税務署に報告しなければなりません。税務署では、
   これを調べ、問題がなければ「無税償却」にします。
   「無税償却」とは「貸し倒れ分は損金だから、税金の対象にはしない」
   という処理方法です。つまり、利益にかかる法人税をその分だけ差し引
   くということで、金融業者にとっては「節税対策」になるのです。
    元社長は、もちろん喜んで署名、捺印して返送しました。彼がすっか
   り明るくなって報告にきたのは、この背景があったのです。
   
    毎月1万円も払えない人は、5000円でも1000円でもいいので
   す。支払う「意思」は、支払う「能力」を凌駕するのです。
    
   
   
   
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             ★中島寿一 経歴★
      1945年生まれ 早稲田大学政経学部卒 
      経営者フォーラム東京ランド株式会社 代表取締役
      学生時代から会社を作り、常に他人のやらないことに挑戦してきた不
      屈の企業家である。
      実践的ノウハウを武器に困窮する債務者の救済を展開。
      同氏の助言により既に多くの相談者が危機一髪の窮地を脱している。

             ★東京ランドへのお問い合わせ★
      東京都千代田区五番町2-14カーサ五番町202  FAX 03-3264-3609
      MAIL nakajima@sugoude.com  URL http://www.sugoude.com

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創刊日:2002-08-05  
最終発行日:  
発行周期:隔週  
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  • 万里小路 道康2006/10/19

    今、まさにこの社長と全く同じ立場です。多重債務に苦しみ、悲観的になったり、気持ちが落ち着かなかったりと、全く生きている心地がしない毎日が続いておりました。このメルマガをヒントにして、苦境から脱出してみようと思います。本当に使える情報をありがとうございました。感謝です。