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週刊・映画コラム瓦版

映画批評家・服部弘一郎が編集発行する週刊メールマガジンです。映画評サイト「映画瓦版」では読めないオリジナルの映画コラムを毎週お届けします。

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映画コラム瓦版 第013号

2010/11/29

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          週刊・映画コラム瓦版 vol. 13
                             2010/11/29
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映画批評家・服部弘一郎が編集発行する週刊メールマガジンです。映画評サイ
ト「映画瓦版」では読めないオリジナルの映画コラムを毎週お届けします。
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◎映画コラム:東京名画座ガイド

学生街の中にある若々しい雰囲気の映画館

早稲田松竹 http://www.wasedashochiku.co.jp/
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1丁目5−16 03-3200-8968

 JR・西武新宿線・地下鉄東西線の高田馬場駅と、地下鉄副都心線の西早稲
田駅に近い「早稲田松竹」は、以前から僕もときどき利用している名画座。周
囲に大学や高校が多い学生街という立地でもあり、館内には学生を中心とする
若い観客が多い。映画館の名前からもわかるように、もともとは松竹系の封切
館だったが、その後旧作2本立て上映の名画座に変わった。(僕は封切館だっ
た時代を知らない。)建物や設備の老朽化、観客数の減少などから2002年に
一度休館。しかし早稲田大学の学生を中心とした復活プロジェクトが再建案を
提案するなどして、再び映画館として再開することになった。

 上映作品は2本立て週替わりが原則。準新作の洋画と邦画をひとつの柱にし
つつ、古典的名作や監督特集などを短い周期で行っている。今年の12月から
来年1月にかけは、2週間で10本のトリュフォー作品を連続上映。最近は古い
映画を上映する映画館でも1本ずつ観客を入れ替える新しい映画館が増えてい
るのだが、早稲田松竹は昔ながらの名画座スタイルで観客の入れ替えはなし。
例えばこのトリュフォー特集なら、4日通って10本の映画が観られるのはあ
りがたい。建物は古いがイスはカップホルダーつきの新しいものに入れ替えて
あり、シートの前後間隔もゆったり。最新のシネコンに比べても、映画を観る
環境としては決して悪くない。客席はスタジアム型になっていないものの、ス
クリーン位置が高いので前の客が邪魔になることはあまりないと思う。

 入場料は大人1,300円、学生なら1,100円。毎月1日の映画サービスデーは
入場料が800円均一。ラスト1本しか観ないなら入場料は800円。館内のロビ
ーは狭く、食べ物も売っていない。途中で外出小をもらって一度外出し、外で
食事や買い物をしてから戻ってくることもできるが、僕はあらかじめ近くのコ
ンビニでおにぎりやパンを買ってから映画館に飛び込むのが常だ。これを映画
館の中で、ごそごそとなるべく音を立てないように食べる。こういうのもまた、
映画館で映画を観る楽しみだったりする。

 僕は試写で映画を観る以外にも、たまに映画館に行って見落としていた映画
を観たり、好きな映画を観直したりするのだが、早稲田松竹はその中でも一番
居心地のいい映画館のひとつ。映画館と観客の作り出す雰囲気が、シネコンと
はかなり違う。20年以上前に僕が本格的に映画を観始めた頃は、どこの映画
館もこういう雰囲気があったよなぁ……と懐かしく思えるような、そういう素
朴な温かみを感じさせる映画館だ。

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◎今週公開の映画

『白いリボン』 http://bit.ly/b5QrEG
『ベストセラー』 http://bit.ly/9HYy3m
『ライトノベルの楽しい書き方』 http://bit.ly/alImdW

 今週は他に『SPACE BATTLESHIP ヤマト』や『武士の家計簿』などの作
品がありますが、僕は試写未見なので劇場で観たいと思っています。上記3本
の中では『白いリボン』が断然オススメなのですが、『ライトノベルの楽しい
書き方』のどうしようもない安っぽさも僕は好きだったりしますけどね……。

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◎編集後記

 年に4回「第5月曜日」にだけお届けする「東京名画座ガイド」は、今回早
稲田松竹を取り上げました。事前に取材に行こうかとも思いましたが、あいに
くその暇がなかったので今回はご容赦を。次回は3月の掲載予定。その時には
どこか取材しておこうと思います。といっても、出かけて映画観てくるだけで
すけどね。どこがいいかな……。池袋、三軒茶屋、浅草、飯田橋。学生時代か
ら通っていた映画座が、まだまだ生き残っています。

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 映画評サイト「映画瓦版」では試写室や劇場で観た映画1本ずつの感想を掲
載していますが、メルマガでは個々の映画から少し離れて、映画にまつわるさ
まざまなコラムを掲載していこうと考えています。5つのテーマを週替わりで
連載し、1つのテーマごとに月1連載になる形式です。(第5週目のコラムに
ついては年4回の掲載となります。)

  ・第1週 いまどきの映画  (最新映画の紹介)
  ・第2週 映画の履歴書   (映画史にまつわるコラム)
  ・第3週 水神森キネマ倶楽部(映画DVDの紹介)
  ・第4週 本棚の映画館   (映画関連本の紹介)
  ・第5週 東京名画座ガイド (映画館案内)

 基本的にすべての映画は「いまこの時」のメディアだと考えているので、映
画史やDVDソフトの話題を取り上げる際にも、常に「いまこの時」の視点を
大切にしてゆくつもりです。

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【発行者について】

服部弘一郎(はっとりこういちろう)

1966年8月3日生まれ。東京都出身。血液型はB型。専門学校桑沢デザイン研
究所を卒業後、グラフィックデザイナーやコピーライターを経て、1997年か
ら映画批評家として活動。95年頃に映画評のホームページ「映画瓦版」を開
設。インターネットの世界では、日本語で読める映画評サイトの草分けだった。
著書に「シネマの宗教美学」など。

  映画瓦版 http://www.eiga-kawaraban.com/
  ブログ  http://hattori.cocolog-nifty.com/
  twitter http://twitter.com/eigakawaraban
  メール  eigakawaraban@gmail.com

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創刊日:2000-08-28  
最終発行日:  
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