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フライデー・ビデオマガジン

毎週金曜日に独自の視点で選んだビデオを1本紹介します。レンタルの際の参考にどうぞ。コメントは出来るだけ”ネタバレ”しないよう心がけていますのでご安心ください。コラムもあります。

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フライデー・ビデオマガジン(No.634)

2013/12/27

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2013年12月27日号 No.634 】

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今週ご紹介するのは『脳内ニューヨーク』
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<D-Column>
2013年最後の配信となりました。今年もお世話になりました。毎回、ご
覧いただいてありがとうございます。
個人的には、よく通っていた三軒茶屋の映画館の一つが閉館したり、ものす
ごく心に響く作品も少なかったりなど、映画に関してはテンションのあがる
ことの少ない年だった気がします。もちろん、それでもいい作品にはめぐり
合えましたし、まだまだこれから期待したい作品もあります。
で、娯楽市場の中で映画って今どうなんだろうと思ったのですが、何となく、
ゲームやテーマパークなど、他のエンターテイメントとしのぎを削っている
ことから、映画に関しては動員数や興行収入なども減っている気がしたので
すが、東京都産業労働局の調べを見てみると、2010年までのデータしかなか
ったのですが、2010年に関して言えば、スクリーン数、興行収入ともに上昇
しており、興行収入に関して言えば、通常の作品に比べて料金が高い3D映
画の普及もあり、過去最高を記録したようです。ちょっと意外でしたが傾向
としては安心しました。

液晶テレビもどんどん安くなって、家庭でも大画面でゆっくり映画をDVD
やブルーレイで見られるようになりましたが、それでも、映画館で大きなス
クリーン、素晴らしい音響で経験するのとは圧倒的に違います。来年も映画
というメディアに感謝しつつ、このコラムも続けてまいりたいと思いますの
で、どうぞよろしくお願いします。

それでは今週の1本です。

<作品プロファイル>
・邦題:『脳内ニューヨーク』
・原題:『SYNECDOCHE, NEW YORK』
・監督:チャーリー・カウフマン
・脚本:チャーリー・カウフマン
・キャスト:フィリップ・シーモア・ホフマン、サマンサ・モートン他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:124分
・評価:★★★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<コメント>
『マルコヴィッチの穴』(1999)、『ヒューマン・ネイチュア』(2001)など、
奇想天外な作品の脚本、製作に関わり、一部に熱狂的にファンを持つ、チャ
ーリー・カウフマンが初めて監督まで手がけた作品。『カポーティ』(2005)
でアカデミー主演男優賞を獲得したフィリップ・シーモア・ホフマンを主役
に、さまざまな人間関係の中で、己の人生に翻弄される男を、独特の映像セ
ンスで描いています。

舞台監督のケイデンは芸術家の妻アデルと娘のオリーヴと共に、ニューヨー
クに暮らしている。ケイデンに失望したとして、彼から距離を置いている妻
アデルは夫婦でセラピーを受けるもうまくいかない。結局アデルはベルリン
で開催される個展のために、オリーヴだけを連れて旅立ってしまう。残され
たケイデンは悲しみにくれるが、自身の演劇でマッカーサー賞を受賞し、莫
大な制作費を手にする。それでも、家族との関係は修復できず、体調を崩し
ながらも、新しい舞台の製作にのめり込んでいくが、構想通りに進まず..
.という物語。

チャーリー・カウフマンが監督まで手がけたということで、ファン待望の作
品と言えると思いますが、内容的には良くも悪くも彼らしい作品に仕上がっ
ています。最初こそ、仕事は順調ながら妻の尊敬を得られず、家族関係に悩
む男の物語として幕を開けますが、中盤以降、映像的にもストーリー的にも
どんどんカオスと化していきます。純粋にストーリーを追っていくとわけが
わからなくなりますし、見る人によってはまったく意味がわからない作品と
感じる方もいらっしゃると思います。個人的にはこういうテイストは嫌いで
はないのですが、それでも難解でした(笑)。ただ、最後まで見ると、己の
生き方を貫けなかった男の悲哀や切なさが伝わってきて、見終わった後はそ
れなりに爽快感がありました。フィリップ・シーモア・ホフマンをはじめ、
サマンサ・モートンやキャサリン・キーナーなど、脇を固める女優陣の演技
も素晴らしく、見ごたえのあるドラマだと思います。

DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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