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フライデー・ビデオマガジン

毎週金曜日に独自の視点で選んだビデオを1本紹介します。レンタルの際の参考にどうぞ。コメントは出来るだけ”ネタバレ”しないよう心がけていますのでご安心ください。コラムもあります。

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フライデー・ビデオマガジン(No.322)

2007/12/28

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2007年12月28日号 No.322 】

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!!!今週ご紹介するのは『アダプテーション』
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<D-Column>
CD紹介です。
アイルランド出身のロック・バンド”The Frames”の最新作『The Cost』。
彼らを最初に聴いたのは、2001年に発表された『for the birds』からで、
ある日HMVで、このアルバムをジャケ買いしたのがきっかけ。それからず
っと聴き続け、今でもかなりの頻度で聴いています。かなりの名作だと思い
ます。

しかしながら、なぜか、どこの国のバンドなのか、他にアルバムは出してい
るのか、などなど、そういった情報にはほとんど興味がわかないままでした。
HMVにはよく行きますが、ずっと見かけなかったので、アルバムを出して
いないのか、もしくは解散してしまったのだろうぐらいに思っていたのです
が、先日ひょっこりニュー・アルバムが発売されているのを発見。ネットで
調べてみるとこの6年間に2枚のアルバムを出していたようで、それも驚き
ました。アイルランド出身というのも、HMVの紹介文で知りました。そう
だったんだ。

コールドプレイやトラヴィスなどのセンチメンタル系UKロック(?)がひ
と頃流行りましたが、その前からThe Framesは少し叙情的で、少し感情的で、
少し退廃的なロックを放出していたと思います。そういえば、先日発売され
たレディオ・ヘッドにも通ずるところがあるかもしれません。

曲もいいし声もいいしメロディもいい。また曲名がいいんです。
[FALLING SLOWLY][WHEN YOUR MIND'S MADE UP][THE SIDE YOU NEVER GET TO SEE]
etc.
公式サイトでディスコグラフィーが見られますが、ジャケットもいい。
そんなにトンがったところは無いし、実験的要素も無い。だけどその分、長
く聴き続けられるんですよね。公式サイトで試聴もできます。オススメです。

・The Frames公式サイト(http://www.theframes.ie/


それでは今週の1本です。


<作品プロファイル>
・邦題:『アダプテーション』
・原題:『ADAPTATION.』
・監督:スパイク・ジョーンズ
・脚本:チャーリー・カウフマン他
・キャスト:ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ他
・公開/制作:2002年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:115分
・評価:★★★★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<ストーリー>
映画『マルコヴィッチの穴』で大成功した脚本家チャーリー(ニコラス・ケ
イジ)は、新しい脚本に取り掛かるがアイデアがまとまらない。一方脚本家
養成セミナーに通う双子の弟ドナルドが書いた脚本がハリウッドで大好評。
あせったチャーリーは作品の本質を探り出そうと原作者スーザンを付け回す。
そこで彼女の驚くべき裏の顔を知ってしまう.....。

<コメント>
とにかく人を食った衝撃作『マルコヴィッチの穴』(1999)で映画界にデビュ
ーを果たしたスパイク・ジョーンズ監督作品。同じく同作で脚本家としてデ
ビューしたチャーリ・カウフマンが脚本を担当。自分自身を主人公に、新し
い脚本のアイデアがまとまらないという、これまた奇想天外なストーリーが
柱をなす怪作です。

主演はニコラス・ケイジで、双子の脚本家を一人二役で演じています。彼が
脚本を依頼された原作を書いた女性を演じるのがメリル・ストリープ。さら
に渋い演技を見せるクリス・クーパーにジョン・マルコヴィッチ&ジョン・
キューザック&キャサリン・キーナーらの『マルコヴィッチの穴』の俳優陣
も出演(と言えるのかな?)という、なかなか豪華はキャスティング。スパ
イク・ジョーンズファンはたまりませんね。ニコラス・ケイジもハゲ・デブ
を前面に押し出した熱演ですが、メリル・ストリープの堕ちっぷりもすごい。

脚本家の苦悩と原作者の私生活が交差するひねりの効いた演出や、観客をぐ
っとひきつけるインパクトのある映像、ニコラス・ケイジが画面に二人出て
くる違和感(笑)などで、前半はさほど山場が無いのに目が離せません。そ
して後半は人間の欲や業や愛が渦巻く怒涛の展開に。脚本家、原作者、蘭に
魅せられた男、それぞれに人生の悲哀を感じさせ、感動を誘う場面もあるの
ですが、これだけ代償が大きいとちょっと引いてしまいます。
同じく脚本家(というか劇作家ですが)が苦悩する映画というとこれまた兄
弟で活躍しているコーエン兄弟の『バートン・フィンク』(1991)が思い浮か
びますが、人間の愚かさを描く粘着性ではこちらが一枚上手の気がします。
ちょっと本作はリアルにまとめようとしすぎたきらいがありますね。

『マルコヴィッチの穴』を見たことがあるかどうか、そして好きかどうかに
よって評価は分かれると思いますが、個人的にはオススメ。

by DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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