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マダムキャッツとゴダールが好きなガールズも、ヴェルヴェット・アンダーグランドとパゾリーニが好きなボーイズも楽しめる文化批評マガジン。
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月刊フランス&ロックンロール95号 笑っておくれよ、マダムキャッツ

発行日:11/29

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                     月刊フランス&ロックンロール 95号

ロンドン!ロンドン!ロンドン!

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             ◇ Vivian Boys(ヴィヴィアン・ボーイズ)の最新情報はココでチェックせよ!
http://vivianboys.cocolog-nifty.com/blog/

◇ またしてもイズミ・カリーナが・・・
 Nothing can stop Izumi!としか言い様が無い。
 陶芸家、北澤いずみakaイズミ・カリーナが、またしても展覧会を!!場所は、新宿高島屋。今回は牛をモチーフにしたものが多く出品されるとのことで、連日、彼女はピンク・フロイドの『原始心母』を聴いているとのこと。

12月10日〜12月16日@新宿高島屋10階/NY高島屋ホーム




     ブリティッシュ・サウンズ! 
           〜 ザ・マダム・キャッツのロンドン・ツアー・レポート

11月19日(水曜日) マダム・キャッツを乗せたヴァージン・アトランティックVS901便は、暮れなずむロンドンに到着。思いのほか暖かい。出国審査を済ませ、荷物を回収し、ナッチオレが野外の喫煙エリアにダッシュすると、空気の匂いが東京ともパリともフランクフルトとも違う。あぁ、ここは、まぎれもなくロンドンなんだな、という思いにかられる。地下鉄にゆられゆられてカムデンよりもまだ北方のTufnell Parkの宿屋に到着。

11月20日(木曜日) キャッツはゴー・ゴー・ショッピング!オックスフォード・サーカスの店を中心に買い物を楽しんだ模様。どこで何を買ったかは、メンバーに直接聞いて下さい。

11月21日(我が心の金曜日) 一発目のライヴ。ボストンというパブで催されているDirty Water Club。ルルーズ・マーブルもヘッドコーツも出演したことのある、ガレ−ジ的に由緒正しいイヴェントである。会場に入ると、体育館みたいにただっ広いパブで、ステージもすこぶる高い。オレ達は、「これは絶対に違う場所だよね」と、楽器を持って会場を出、そこら辺にいた、日本でいうところのヤンキーみたいな少年少女のグループ(ガラは悪いけど、すごく気さくな奴ら。コックニー訛り)に「このストリートに、音楽を演奏するハコは他にありますか?」と聞く。すると、「この辺にはここしかないよ。絶対ない!」という返事。覚悟を決めて、会場に入り直す。やはり、ここだったらしい。いやはや・・・。
対バンが終わって、いよいよマダムの出番(3バンド中3バンド目)が近づく。オレは、この旅に向けて購入したマーブル柄のネクタイを結び直すためにトイレへ行くと、隣に、完璧なマッシュルーム・ヘア、ピタピタの白ブラウス、極細ネクタイの、66年風のフェミニンなモッドがヘアーの乱れを直している。さすが本場!!彼の正体はいずれ分かる。
マダムの1曲目は、やはり「ニヒリズム」。そこから、おなじみのナンバーがたて続けに演奏されると、さっきのモッドが踊り狂っているではないか!マダムは、いつもと同じようにドライヴ感バッチリで演奏しているのだが、激しく踊っているのは、そのモッド君とAtomic Suplexの面々(スチュアート、ダン、ベッキー)とオレくらいのものだったので、マダムはロンドン人のお気に召さないのかな、とオレは若干不安になった。しかし、最後の曲が終わり、Madame Whoが「サンキュー」と言うと、クラシックのコンサートの最後のごとく、割れんばかりの拍手とアンコールの叫びが起こる(Baravo!)。う〜ん、面白い反応をする人達だな。オレは妙に感心してしまった。バカ受け、と言って良いだろう。
アンコール・ナンバーは「遊びましょ」。さて、先述のモッド君であるが、アンドリュー・スミス君という名前で、My Spaceでマダムを聴いてすっかり気に入り、日本人のガールフレンド(シズカちゃん。ロンドンでファッションを勉強している)と一緒に聴きに来たとのこと。アンドリューとシズカちゃんは、この後2つのライヴにも来てくれた。

11月22日(土曜日の誘惑)

2回目のライヴは、ジャック・ザ・リッパーの犯行地として有名なホワイト・チャペルのこじんまりしたパプ、George Tavern(ジョージ・タヴァーンと読みます)。
対バンは、マダム・キャッツとVIVIAN BOYSのお友達であるAtomic Suplex等4つ。この夜のアトミックは、女性リード・ギターとサックスが入った編成で、NO NEW YORKというか、コントショーンズっぽい感じ。はっきり言って、今まで見た中で最高のパフォーマンスだった。
マダムは今夜もトリ。断言しよう。この夜のライヴは、マダム・キャッツ史上に残る、余りにもスペシャルなライヴである。
マダム・キャッツと言えば、カッコ良さと同時に「おかしみ」もあるのが特徴である。彼女達には、抑えても抑え切れないユーモアの感覚があり、それはまぎれもなく彼女達のインテリジェンスの証左であるわけなのだが、この夜においてはそれが全く無かった。笑顔はほとんど無し。No smile。オルタモントのローリング・ストーンズさながらに、異様に張り詰めた雰囲気だった。1曲目「腰くだけるまで」、2曲目「耳をふさいで」と演奏されるうちに、これが最後のライヴになるんじゃないか、とオレは思いさえした。
実を言うと、Madame Whoは飛行機の中で喉を傷め始め、空気が乾燥し切っているロンドンに着いてから、さらに喉を悪化させてしまっていたのだ。他のメンバーもそのことを知っているから、なんとかしなければ!という思いがあり、このようなライヴになったのである。オレは、こんな形相のキャッツを今まで一度も見たことが無い。ナッチはいつも以上に腰をかがめていたし(キース・リチャーズ!ミック・ロンソン!)、カナコリトルの音は前夜よりも全然鳴りが良かった。リエさんに至っては、いつもの5倍は動いていたと思う(3人ともめちゃくちゃカッコ良かった!)。
観客も、最初っから大興奮!!最後に演奏されたのは「やけっぱちのぶる〜す」。いつもあんなに歌が上手くて、声が大きなWhoちゃんも、高い音になると声が出なくなってしまった。オレは死ぬほどエキサイトしたけど、楽しいんだか悲しいんだか分からない、妙な感覚を包まれた。「カッコ良かった〜!」とか「ああ楽しかった!」という月並みなセリフでは済まされない感覚なのである。曲が終わっても、観客は、もうイケイケなので、アンコールをせがみ続ける。さすがに今夜はアンコール無しだろうな、とオレは思った(それが常識的な判断だろう)。が、なんと!やってしまったのだ!曲は、「モジョ・ワーキン」。マダム・キャッツ、君達はどこまで素敵な人達なの!!!!!!声は掠れに掠れていたけれど、気合いで押し切った。ワーグナーのオペラのような幕切れ。素晴らしすぎるライヴ・パフォーマンス。ありがとう!マダム・キャッツ。

11月23日(レイジー・サンデイ) 雪が降る。雪の中を栗鼠が走りまわっている。VIVIAN BOYSのnao☆naoのlittle sister(踊るインテリゲンチャとも評される才媛。ロンドン在住)の案内でカムデンのマーケットへ行く。クスクスがおいしかった。

11月24日(月曜日) キャッツは中華街へ。一方オレは、Tottenham Court Roadのインター・ネット・カフェでうだうだした後、Charing Crossの書店めぐり。大好きだったヘルター・スケルター書店がつぶれていて悲しい。

11月25日(ルビー・チューズデイ) 明日もう一本ライヴがあるのに、Madame Whoの喉が良くならないので、Moorgateの病院で喉を診てもらう。病院の後、古着屋を発見。この店、マダム・キャツとかシックスティーズとかBIBAが好きな女子(男子向けの服は少ない)に強くお薦めしたい。

お店の名前:BLACKOUT
51,Endell Street 最寄り駅はHolborn。

11月26日(水曜日) ロンドンで活動する日本人青年のバンド、BONINGENの企画イヴェント。他の対バンも全て、在ロンドンの日本人のバンドだったので、「ここはUFO?」というデジャヴュ感覚に襲われる。
Whoちゃんの声はガラガラだし、演奏にもミスが多かったし、メンバーの顔にもありありと疲れが見えた。しかし、生まれて初めて体験するマダム・ショックに観客は大喜び。アンコールの「遊びましょ」で観客の興奮はピークに達した。マダム・キャッツがあれば、ストゥージズなんかいらないって。7インチとCD-Rもバンバン売れた。

11月27日(木曜日) 東京行きの飛行機に乗り込む。ひたすら眠るのみ。

今回、ツアーを取材して、オレは、ソロ・ミュージシャンでもなく、打ち込みでもなく、やっぱバンドって良いなぁ、としみじみ思った。そして、マダム・キャッツの音楽のみならず、メンバー4人の、余りにも個性的で、そして素敵すぎるキャラクターに惚れ直しましたッ!!Hang on you!!

            
                        11月28日深夜 本多スーサイド



★  VIVIAN BOYS (ヴィヴィアン・ボーイズ)公演情報
http://vivianboys.cocolog-nifty.com/blog/
土曜日ならヴィヴィアン・ボーイズよ!

11月30日(日)地底GO! GO! GO!@新宿スモーキンブギ
対バン:ユーガッタレディオ!、きょうことまさよ、The Storys、kING BEATS

12月19日(金)クリス&ケイトのクリスマスパーティー@国分寺ラバーソウル
http://www.rubber-soul.jp/pc/
〒185-0021
東京都国分寺市南町2-16-14 第2冨士ビルB1 TEL:042-328-4421
対バン:クリス&ケイト、他1組。
2008年最後のヴィヴィアン・ショウ。入場は無料!
でも、ご来場の方は、ベビースターら〜めんでもチロル・チョコレートでも何でもいいからクリスマス・プレゼントを持参とのこと。


◆ 執筆者紹介
本多スーサイド。1969年生まれ。ロック・バンド、Vivian Boys(ヴィヴィアン・ボーイズ)でヴォーカルとギターを担当。
hondax@nifty.com

■最後の一言
いっぱいあるけど、書き切れない!  

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フランス&ロックンロール No.95
発行日:le1er  novenbre 2009
発行人:本多スーサイド
hondax@nifty.com
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発行者プロフィール

本多スーサイド

本多スーサイド

VIVIAN BOYS所属タレント。ヴォイス、ギター、作詞担当。STALINとゲンズブールから多大な影響を受けた。

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