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日刊ショートショート劇場

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創刊日:2001-11-18  
最終発行日:2018-05-27  
発行周期:日刊  
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ショートショート「田舎者のサル」第1話

2018/05/27

日刊ショートショート劇場 No.5946

『田舎者のサル』第1話


 サルは都会にやってきました。

「うへえ、ビルがいっぱいだあ。森とはぜんぜんちがうなあ」

 サルはあんぐり口を開けてビル群を見あげるのでした。

 サルが都会にやってきた理由、それは木のぼり大会に出るため。

 サルは不安でいっぱいでした。

「ボクの木のぼりがはたしてどこまで通用するんだろうか……」

 サルは森では一番の木のぼり名人で、力試しに大会にエントリーしたので
す。

 自信はありました。

「これだけ毎日木のぼりしてるんだ。誰にも負けるワケがないよ!」

 しかし都会にやってきて、森とのあまりの違いにサルはすっかり圧倒されて
しまったのでした。

「世の中ってこんなに広いのか……。じゃあボクなんかより木のぼりうまい人
もいっぱいいるんじゃ……」

 もう帰ろうかとも思ったのですが、出発前に自信満々意気揚々と優勝してき
てやるぜと森のみんなに言ってきた手前そういうワケにもいきません。

 そんなこんなで大会が始まりました。

「うう。なんかみんな木のぼりうまそうだなあ」

 やっぱりサルは不安いっぱいであたりをキョロキョロ見回しました。

「おいお前。どこからきた?」

「え? ボク?」

 声をかけられたサルはおどろいて振り返りました。

 そこには木のぼり大会の出場者らしい男が立っていました。

「そうだ」

「ボ、ボクは森からきたんだけど……」

 おずおずと答えるサル。

「森て! キョロキョロあたりを見てていかにも場慣れしてない感じがありあ
りと見えてたけど、やっぱり田舎者か!」

 男は、おおいに笑うのでした。


+かいせつ+

ご愛読ありがとうございます。敷布団です。

最近は30度超えするようになっていよいよ本格的に
暑くなってきたって感じます。
きついです。

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最新のコメント

  • 名無しさん2018-01-18 10:21:02

    前半がとくに面白かった。

  • 名無しさん2016-05-05 17:06:35

    やはり、そうきましたか。

    口は災いの元ですからね。

  • 名無しさん2016-05-03 16:54:16

    これからも読みますよ!