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創刊日:2001-11-18  
最終発行日:2017-12-11  
発行周期:日刊  
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ショートショート「オニになったサル」第7話

2017/12/11

日刊ショートショート劇場 No.5786

『オニになったサル』第7話


 鬼ヶ島に隠れていたサルはオニに見つかってしまいました。

「出てこい!」

 観念して出てきたサルを見て、オニは拍子抜けしたように表情をゆるめまし
た。

「なんだ、オニか。見なれない顔だが最近ここにきたのか?」

 オニは、サルのツノを見て仲間だと思ったようです。

「え、えと。このツノのせいでどこに行っても追い出されて……。で、鬼ヶ島
の話をきいてやってきたんだけど、なかなか出て行けなくて……」

「そうか、つらい目にあってきたんだな。だがもう大丈夫だ。ここではみんな
が家族だ」

 と、オニはサルの頭をぽんぽんと叩くのでした。

「あ、ありがとう」

 サルはホッと息をはきました。

 それからサルは鬼ヶ島のオニたちに紹介されました。

「よくきたねえ。ここにきたからにはもう安心だからね」

「お腹減ってない? コイツをお食べ」

 オニたちは仲間であるオニに対してはやさしくするようです。

「ここにも人間たちにヒドい目にあって逃げてきたモノが少なくないんだよ」

「わたしもある日突然ツノが生えたと思ったら、友だちや家族にまで白い目で
見られるようになって石を投げつけられるようになって、それで流れに流れて
ここにきたの」

「あなたもですか」

 突然ツノがはえるというのは自分だけの話ではないとサルはわかりました。

 サルはつぶやきました。

「オニが人を襲うから人はオニを恐れ迫害するのか、人に迫害されるからオニ
は人と敵対するのか、どっちなんだろう」 

これに、あるオニが答えました。

「鬼ヶ島に伝わる話では、オニは元は人間でツノが生えたことで人里から追い
出されたみたい。そんな人たちが集まったのがこの鬼ヶ島なの」


+かいせつ+

ご愛読ありがとうございます。敷布団です。

なんか寝てるときにやたら咳が出て目が覚めるもんで
咳止めの薬を買ってきました。
なっかなか「風邪治った!」って言い切れるまでに回復しません。

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