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日刊ショートショート劇場

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創刊日:2001-11-18  
最終発行日:2019-01-23  
発行周期:日刊  
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ショートショート「サルの本」最終回

2019/01/23

日刊ショートショート劇場 No.6180

『サルの本』最終回


 未来の世界でサルの木のぼり本が発見されました。

 はるか昔に廃れたスポーツについて書かれた本はもの珍しく、世間ではおお
いに話題になりました。

「木にのぼってなんの意味があるんでしょうねえ」

 と、テレビでも取りあげられるほどです。

「そこはスポーツですから。やる人にしかわからないのでしょう」

「実際やってみては?」

「木にのぼるなどとんでもない! 落ちたらヘタしたら死んじゃいますよ!」

 この時代はこんなにも安全にうるさくなっていたのです。

「そもそものぼる木がない」

「今や木もすべて管理されてて近づくことも許されませんからねえ」

 サルの本は改めて発売されてベストセラーになりました。

「ぜひ本場の木のぼりを見てみたい」

 と思う人が現れるのは当然の話でしょう。

「タイムマシンでこの時代に戻ろう。そして人びとの木のぼりの様子を動画に
撮って配信して広告収入で稼ぎまくってやる」

 そしてタイムマシンで過去に行ったのでした。

 しかしです。

「あれえ? 誰も木のぼりしてないぞ?」

 昔と言ってもみながみな木のぼりしているワケではありません。

「無駄足かあ。もう戻らないと」

 と、取って返すのでした。

 そして帰ってから気づいたのです。

「あ、あれ? サルの木のぼり本がない? 過去に落としてきちゃった?」

 この未来人が落とした本を拾ったのが、サルの父親なのです。

 そしてその本をサルが読んで木のぼりの参考にしたのです。

 めでたしめでたし。


+かいせつ+

ご愛読ありがとうございます。敷布団です。

せっかくためてたストックが1日分になってしまいました。
思ったよりなくなるの早いです。
風邪引いて体調崩したのがよくなかった。


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最新のコメント

  • 名無しさん2018-01-18 10:21:02

    前半がとくに面白かった。

  • 名無しさん2016-05-05 17:06:35

    やはり、そうきましたか。

    口は災いの元ですからね。

  • 名無しさん2016-05-03 16:54:16

    これからも読みますよ!