
賢者の道
忙しく複雑化したストレスの多い社会で生活するためには、どうしたら良いのでしょうか?体に食物が必要なように、心にも栄養が必要です。賢者の知恵=「聖書の教え」を配信します。難しく考えることなく、シンプルに生きられたら幸いです。
賢者の道〜 Vol.1196
2018/12/22賢者の道〜Vol.1196「不都合に見舞われても」2018-12-22
聖書:民数記21章4〜6節、ヤコブ書5章7節
◎思い通りに物事が進まないことがあると、つい我慢できなくなり
イライラしていまうものです。イエス様の誕生の時、ローマの皇帝
アウグストゥスから人口調査をせよとの勅命が出ました。
そのため、ヨセフとマリヤは、ダビデの町ベツレヘムへと旅をしま
した。身ごもったマリヤを連れ、ヨセフは宿屋を捜しましたが、泊ま
る場所もなく、馬小屋にて夜を過ごす羽目になりました。
その晩、マリヤはイエス様を出産したのでした。泊まる場所もなく、
予想外の事態に困惑しました。不都合に見舞われたことは、私達の
生活にとって、しばしばあることです。
1.試練か?それとも単なる不都合か?
イスラエルの民も荒野を40年間さまよい続けたとき、彼らが直面した
試練は、本当にそこまで深刻だったのでしょうか?それとも単なる
不都合に過ぎなかったのでしょうか?
「彼らはホル山を迂回し、エドムの領土を迂回し、葦の海の道を
通って行った。しかし途中で[降りかかる様々な試練のためにひどく
失望して、気分も落ち込み]耐えきれなくなったのでした(民数記
21章4〜6節)。
時には大きな試練に直面することがあります。しかし、不満をこぼす
ような状況は、成長した考え方のできる人にとっては、取るに足り
ないようなものばかりです。
些細な不都合にも耐えられず、すぐに動揺ばかりしていたイスラエル
の人々が、約束の地に入っても、果たして先に住んでいた民族と対等
に戦うことができたでしょうか?
大きな使命を達成し、成果を上げるにはどうしても忍耐することを
学ばねばなりません。殊に神の民を貫くには耐えることを学ばねば
なりません。
讃美歌520番「しずけき河の岸辺を」というのがあります。そこを
過ぎゆく時も、憂き悩みの荒海を渡りゆく折にも、こころ安し、
神によりて安し、と歌詞があります。
2番では、群がる仇はたけりて囲めど攻めむれど、望みを砕くとも
こころ安し、神によりて安し、というのです。圧巻は4番で、大空は
巻き去られ、地は崩るるとき、罪の子らは騒ぐとも、神による御民は
こころ安し、神によりて安し、なのです。
神に選ばれた者の正しい態度は、問題が起きても決してあきらめず、
じっと我慢して、何が起こっても心穏やかに耐えるのです(コロサイ
3章12節)。
2.耐え抜く力はいかに
パウロは、様々の問題や困難に直面した時、喜ぶことができると
言います。それらは、忍耐を学ぶのに役立つからです。忍耐に
よって私達の人格は、筋金入りとされ、ひいては神様への信頼を
深められるのです。
こうして、私達の希望と信仰は何ものにも動じなくなるのです。
そして万事が益であると分かるのです(ローマ書5章3〜5節)。
そこで、パウロはその「忍耐」(ギリシャ語でマクロセーミア)
こそ聖霊の実だと言います(ガラテヤ書5章22節:リビングバイブ
ル訳)。
つまり忍耐は、肉の業ではなく、救いを体験して生まれ変わった
全てのクリスチャンに与えられるものです。この忍耐を働かせて
いる様子を神様は見たいと望んでいます。この神の模範を通して
まだ神を信じない人々に神様の力強さを知らせようとしているの
です。
肉の業では、忍耐と言う聖霊の実を結ぶことはできないのです。
聖霊を求めることが耐え抜く力を得る唯一の道です。自分の力で
問題を解決できると思い上がらず、祈り、聖霊の力を得ることです。
これが、1ペテロ5章6節で「神の力強い御手の下で自分を低くしな
さい・・・思い煩いは何もかも神にお任せしなさい」と言う理由で
す。神様のベストタイミングが訪れた時、私達を高く引き上げて下さ
います。
自分が良いと思うタイミングを手放し、代わりに神様の思いを自分の
生活の中心に置いて生きることです。
◎神様の呼びかけに対して、いつでも応えられる従順さを育てていき
ましょう。人間的なプライドに動かされて行動することの危険性を
どうか理解して下さい。
思い通りに物事が進まず、イライラしたり、我慢の限界を感じ始め
たら「忍耐強く待ち望む姿勢を与えて下さい」と神様に祈りましょう!
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■しずけきかわの岸辺を
しずけき河のきしべを すぎゆくときにも
うきなやみの荒海を わたりゆくおりにも
こころ安し 神によりて安し
むらがる仇はたけりて かこめどせむれど
いざなうものひしめきて のぞみをくだくとも
こころ安し 神によりて安し
うれしや十字架のうえに わがつみは死にき
すくいの道あゆむ身は ますらおのごとくに
こころ安し 神によりて安し
おおぞらは巻き去られて 地はくずるるとき
つみの子らはさわぐとも 神による御民は
こころ安し 神によりて安し
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