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賢者の道

忙しく複雑化したストレスの多い社会で生活するためには、どうしたら良いのでしょうか?体に食物が必要なように、心にも栄養が必要です。賢者の知恵=「聖書の教え」を配信します。難しく考えることなく、シンプルに生きられたら幸いです。

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賢者の道〜 Vol.1182

2018/11/03

賢者の道〜Vol.1182「尽きざる油壺-1」2018-11-3
聖書:列王記下4章2〜3、6節

◎旧約の物語の中で預言者エリシャほどユニークなものはない。
彼の存在そのものが、超国家的権威を意味したので現代の政治的
状況を考えるにあたって大いに参考になると言える。
では、エリシャはどのような人物であったのだろうか?

1.祈りの人物像
エリシャがアラムに革命が起こるように祈ると、直ちにベン・ハダド
は、暗殺され、ハザエルが次の王になった(列王記下8章15節)、故国
イスラエルの革命を思うや、暴妃イザベルの遺体は、犬の餌食となる
(同9章36節)。

彼が水に向かって枝を投げつけるや、水の中に落ちた鉄の斧は波上に
浮き上がり(同6章6節)、彼が主に祈るやアラムの大軍にも勝る力
そのものであった。

このエリシャの物語を読むと、そこには窮乏、困難、悲しみ、絶望に
対する神の慰めが満ちているのである。そこには、奇蹟が満ちており
暴虐の嵐の時代の中に祈祷と柔和がいかに大いなる力であるかを示して
いる。

エリシャの前に暴君もアラムのような強力な武装国家も勝ち得ないと
いうのが、既に奇蹟なのではないか。賀川豊彦先生が協同組合を創り
貧民救済から防貧対策へと実践していったのも奇蹟ではないか。

このように私達もまた奇蹟によって成長する。神が勝利し、権力が破
れるのを教えるのは、奇蹟を教える道しかない。十字架で敗れたイエス
が、二千年の今でも語り伝えられ命を持続しているのに対し、勝った
ローマ皇帝の権力が崩壊したのは、永遠の奇蹟ではなかろうか。

奇蹟は、天地万物を造られた創造の神を肯定すれば、容易に肯定でき
る事柄である。資金、軍艦、食糧、兵力がいかに多くあろうと勝つと
は限らない。昨日と今日では同じように見えても決して同じではない。
人間の思惑以上のものが働く、それが歴史の舞台なのである。

暗黒の時代にエリシャの如き最も偉大な祈祷の人が現われたのである。
彼は徹頭徹尾、祈りの人で彼が祈ればアラムのナアマン将軍の重い
皮膚病も悉(ことごと)く癒され、彼が祈れば死んだシュネムの婦人
の独り子もたちどころに甦った。

この祈りの力を十分に知っていた預言者エリシャは、常に弱者の友
貧しき者の友であった。シュネムの婦人の孕(はら)まない胎を開き
借金で窮していた仲間の預言者の寡婦(かふ)のために負債を保証し
エリコの住民に悪い水を清めて飲める水を与えたのはエリシャで
あった。

2.負債者の助け
ある冬の黄昏時、仲間の預言者の寡婦が突然エリシャの下に助けを
求めてやって来た。彼女は子供を抱え、借金を抱え苦しんでいた。

彼女は夫が残した借金のために、2人の子供が奴隷に売られるところ
だと聞かされ同情せざるを得なかった。エリシャは、金持ちでなく
金もなかった。しかし彼は「何をしてあげられるだろうか?」と考
えた。

「あなたの家に何があるのか?」と尋ねると「油の壺一つの他、何も
ありません」と答えた。「よろしい、では近所の人達から油を入れる
空の器をたくさん借りて来なさい。その油壺にあなたの家の残った
油を一滴づつたらして、また新しい壺をそのようにしなさい。借りら
れるだけの器に油を満たし、それを売ってあなたの家の借金を支払い
なさい」と告げたのであった。

かくしてその寡婦は、エリシャの言葉通りに実行した。彼女は子供達と
部屋の戸を閉めて閉じこもり、油が一滴づつしたり落ちるのを待った
のである。

すると不思議な事に油は壺の底からずんずん湧き溢れしばらくの間に
多くの器が満たされた。彼女は、子供に「もっと器を借りておいで」
と言うのだったが、「お母さん、もう借りられる器はありません」
と答えると不思議に湧くのが止まった。

それでそのことを彼女はエリシャに知らせると「売って借金を支払え。
残りで生活をしなさい」と言われたのであった。かくして奴隷に売ら
れる子供は助かった。

これは麗しい信仰の記録であり、神の恵みである。私達はこの寡婦
のように多くの負い目を負っている。これを解決しなければ自由に
なれない。これをどうすべきか?これを誰が贖ってくれるのか?
こう思った時、イエスの十字架での贖いに思い至る。賀川豊彦は、
これを「人の尻拭い」と呼んだ。

イエスは私達の罪の負債の尻拭いをされたのだ。今、世界中には
多くの困窮している人がいる。エリシャは、その解決方法を考えた。

「尽きざる油壺-2」へ続く
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