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賢者の道

忙しく複雑化したストレスの多い社会で生活するためには、どうしたら良いのでしょうか?体に食物が必要なように、心にも栄養が必要です。賢者の知恵=「聖書の教え」を配信します。難しく考えることなく、シンプルに生きられたら幸いです。

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賢者の道〜 Vol.1061

2017/08/30

賢者の道〜Vol.1061「生きている神」2017-8-30
聖書:ルカ福音書20章38節

◎サドカイ派ユダヤ人は、現世的・合理的思考を持ち、政治的・実利
的に生きていたので、民衆に人気を博したイエスを抵抗勢力とみなし、
排斥しました。

一方、パリサイ派ユダヤ人は、律法を遵守し、信仰的・啓示的思考
を持ち、正統的・宗教的に生きていたので、ユダヤ原理主義のもつ
偏狭さからイエスを憎んでいたのです。

とにかく、復活を信じないサドカイ人たちはイエスを陥れようと
していたのです。

彼らはイエスに質問を投げかけ窮地に追い込もうとしました。
その質問は「七人の兄弟の妻となった女は、復活のとき、誰の妻と
なるのか?」というのです。

復活信仰を優先させ、彼女は一度に七人の妻にはなれないから、
誰か一人の妻にならねばならないというべきか、律法を遵守し、
全部の妻だとも答えるべきか、二者択一を迫られたのです。

◎しかしイエスはこのような前提そのものを根底から見なおしてい
ます。イエスはサドカイ派の人に「思い違いをし、聖書も神の力も
知らない」と指摘します。

イエスは復活を彼岸の事柄として、此岸の継続の状態を否定して
います。従ってパウロが復活の体を「霊体」として語ることも、
根本前提が誤まっていたことは明かで歴史的限定の下にいたと言え
ます。

さて、イエスは復活理解の正しい方向を示しています。出エジプト
3・13以下の記事に触れ、神の名を問うたモーセに「私はあるという
者」「アブラハム、イサク、ヤコブの神」という名が告げられたと
あるのです。

その意味するところは、歴史状況のただ中で、私達が関わるような
仕方で関わる神を指すのです。そして現在を真剣に生きようとしな
い限り、認識できない神なのです。

「死人の神」ではなく、現在のただなかで未来を迫る神なのです。

◎このような視点に立つ時、サドカイ派・パリサイ派の人々の
「死にたる様」が明かとなるのです。

彼らは、神の自由性と先行性を認めず、自らの合理的思考、現世的
願望や独善的教条により、現状を固定化し、現実的な迫りに目を閉じ、
耳を塞ぎ、心を翻そうとしない。

いかに彼らが合理的に進歩的に敬虔そうに振る舞い、宗教的戒律や
行事に励んでも、決して現在生きているものではない。だからこそ
彼らが復活を否定しようと肯定しようと、真に生きている神に出会う
はずはない、復活の力にあずかる事はないというのです。

教義的に復活の形態を想像的に固定化する事も、「聖書も神の力も
知らない」ことに他ならないというのです。

イエスは仕来りや既成観念による恣意的・主観的虚妄から自由になり、
万人をして現に人たらしめ、現在的状況の中で自由な、しかも責任的
主体として立ち得る創造的生を志向していたのです。

◎その限り、「あなたがたは大変な思い違いをしている」とのイエス
の宣言の代わりに、「すべての人は、神によって生きているからで
ある」(ルカ福音書20・38)とルカは結び復活の信条を一般化するのは、
イエスの意図とは外れていると言えます。

まして35節の「復活するのにふさわしいとされた人々」を受けて、
「(彼ら)すべての人は、神によって生きるからである」と解釈しては、
万人に関わる神の現実が、特定の宗教人に限定し、私的原理に貫かれ
た教条となってしまうのです。

ユニークなイエスの思想を曲解せずに受け取る事の難しさを示して
いる個所と言えましょう。

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