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賢者の道

忙しく複雑化したストレスの多い社会で生活するためには、どうしたら良いのでしょうか?体に食物が必要なように、心にも栄養が必要です。賢者の知恵=「聖書の教え」を配信します。難しく考えることなく、シンプルに生きられたら幸いです。

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賢者の道 Vol.277

2008/04/12

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  <賢者の道〜Vol.277 -In Christ Alone- 2008-4-12>
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■【今週のテーマ】「聖書に見る長子の権利の移動」
■【聖書】創世記 48:17〜20

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長子の権とは、長男に与えられる特別な分け前です。
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ほとんどあらゆる人種において、特に古代では家族制度により長子
には特別な分け前を受けて後継者とされました。


古代イスラエルでは地の二倍の分け前でした。 創世記ではこの長子
の権が、長男から次男に移動されている事例が少なくとも4つあります。


エソウからヤコブへ、ゼラからペレツへ、ルベンからヨセフヘ、
マナセからエフライムへです。


新約聖書では、長子の権はイスラエルから教会へと移動しています。


主イエスはルカ福音書15章で、放蕩息子の譬によって、「徴税人」や
「罪人」が次男の立場で、「ファリサイ派の人々」や「律法学者」
が長男の立場として示しています。


しかし、マタイ福音書21章28節から32節の「二人の息子の譬」では、
「徴税人」や「娼婦たち」を長男の立場(父の言葉に従わなかった
が、後に悔い改め従った)とし、「祭司長たち」や「ファリサイ派
の人々」を次男の立場(父の言葉を果たすと言ったのに従わなかった)
に譬えられました。


ユダヤ人は主の務めの初め、長子の立場でしたが、主の務めの終わり
には、長子の権はユダヤ人から教会に移されました。


マタイ21章の「二人の息子の譬」は、主の務めの終わりに語られ、
ここでは「徴税人」や「遊女」は長男の立場に置かれています。


ですから教会は贖われ再生された罪人から構成されており、長子の
権を受けた者たちの集団です。ですからヘブライ人の手紙12章23節
では「長子たちの集会(パネグーリス)と教会(エクレシーア)」
について語っているのです。


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エサウからヤコブへの長子の権の移動は、25章に見られます。
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エサウとヤコブは双子で、母の胎内にいた時から長子の権のために
戦いましたが、エソウはヤコブを打ち破り、最初に生まれ、長子の
権を得ました。


しかしヤコブはその戦いを放棄せず、パンとレンズ豆の煮物と交換
に長子の権を売り渡し、母と共謀して視力の衰えた父イサクを騙して
長子の権の霊的祝福をも受けたのでした(27章)。


しかし、ヤコブの策略は不必要で、神は初めから長子の権を与える
よう定めていました。


エソウは「みだらな者」「俗悪な者」となった(ヘブライ12:16)
ために長子の権を失うのです。


またヤコブも策略を用いたり騙したりすべきではなったのです。


そのような策略と欺きのため、母リベカと永遠の別れとなり、ラバン
の家に逃れそこで20年間も苦しまなければならなかったのです。


何かを得るためにもがく必要はありません。すべて神の主権ある定め
を知ることです。


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ゼラからペレツへの長子の移動は、38章27〜30節で見ます。
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この事例では、長子の権は人の行為によるのでなく与えられることを
例証します。


タマルは、双子をみごもりました。出産の時、ゼラが先に出ようと
していました。彼は手を出したので助産婦はその手をつかみ真っ赤
な糸を結びつけました。


しかし、ゼラ(真っ赤)は手を引っ込めてしまい、もう一人の子
ペレツ(破り出す)が事実上、先に生まれ出ました。


そこで助産婦は驚いて、「なんでこの子は自分で破れを作ったのか」
と言ったのです。


ここで教えられることは、人の行いは、長子の権を管理し、指導し、
案内することはできないということです。


いかに助産婦が真っ赤な糸をつけようと得られるものではないという
ことです。


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ルベンからヨセフへの移動は歴代誌上5:1に明記されています。
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ヤコブの長男ルベンは、気位が高く、力も強い者でしたが情欲で
沸き立ち、父の寝台を汚したので(49:3)、長子の権は取り去られ、
情欲の汚れから逃れたヨセフに長子の権は移されました(39:7〜12)。


不品行は、決して些細なことではありません。性的に堕落した生活を
していると自然の裁きが自動的に降りかかってきます。


いかに長子の権を持つようあらかじめ定められていても、ルベン
のようにそれを失うことをこの事例は啓示しています。


今日これを聞いたら速やかに堕落した生活を離れキリスト者としての
完全な聖潔な道を歩まなければ、長子の権と神の祝福を失うことに
なるでしょう。


私たちは汚れた生活をし、神の呪いを受けるべきではないのです。


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マナセからエフライムへの長子の移動の事例に来ます(35:22)。
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ヨセフの二人の息子を父ヤコブに祝福及び養子縁組のため連れてきま
した。


長子の権の祝福を長男マナセに受けさせようとヤコブの右手に向か
わせました。次男のエフライムをヤコブの左手に向かうようにした
のです。


しかしヤコブは手を交差したので、次男エフライムが長子の権を
受けました。この時、ヤコブは若い頃、兄を欺き、父を騙して祝福
を得たことを思い出し、策を弄したことの愚かさを恥じたことで
しょう。


ヤコブは自分の意思によって手を導いたのでなく、神の霊によって
導かれたのです。


「策士、策に溺れる」という諺があります。策略に秀でた人は、策を
弄し過ぎて、逆に失敗してしまうことがあるということです。


祝福は、私たちの手にはないことを認識しなければなりません。
年長者を離れ、尊ばなければ、年長者から祝福を受けることはあり
ません。


周囲の人の助けなしに前進できません。私たちは人の助けが必要なの
です。


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 最後に、イスラエルから教会への長子の権の移動です。
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イスラエルは神の長子でしたが(出エジプト4:22)、不信仰の故に
長子の権を失いました(ローマ11:20)。


放蕩息子の譬(ルカ15章)の享受によれば、長子の権を受けたのは
弟でした。


彼は肥えた子牛、すなわちキリストを享受したからです。


これは長子の権の移動を意味します。これによりファリサイ人が
長子の権を失い、悔い改めた徴税人や罪人が長子の権を得たのです。


私たちはキリストの教会の中で長子の権を持ち、神の祭司となる
権利を持つのですが、注意しないと失うかもしれないのです。


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