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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット 『おいおい』     第1062号  (2011年12月31日)

2011/12/31

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シニアネット『おいおい』    第1062号  (2011年12月31日)
 
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━━━━━CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
巻頭俳句 季語「名残の空」(大晦日の空)。2011年は逝く。逝く年を惜しむ気はないが。
コラム紹介 大晦日にふさわしいコラムを選んだ。「社説」は骨がおれる。 
身辺雑記 「身辺整理」第2段。切るに切られぬ。気持ちの整理が出来ない。
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━━ 巻頭俳句 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 風少し出でて名残の空ありぬ    岸田稚魚(1918−1988)

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 大晦日。2011年は逝く。閉塞感の2011年。政治の不毛を嘆いた年。大阪は「橋下旋風」でスッキリした。遅まきながら、「大阪維新の志士」登録した。バッジを送って来た。来年の2月から「大阪市民」。「大阪都」を体感したい。
 早く終って欲しい年。季語の「名残の空」とは大晦日の空。今年に限り、年を惜しむ気持はない。今年は終る。明日の空は「初空」であり「初御空」である。天岩戸を無理やりに開いた神話。冬至で衰えていた太陽の陽が、再び明るくなる。キリスト教の「復活」と酷似している。
 作者は東京都生まれ。初期は石田波郷に会い、境涯性の濃い俳句。各地を旅行し風土性の強い作品から「詩的世界のより深い追求、と変化していったが、一貫して鋭い感覚的な細みの作風とされる。」(『現代俳句大事典』より)。
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┏━━ コラム紹介(朝日新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 30日;『天声人語』
 『「災害に明け暮れた心の重い年でした」。78歳を迎えた天皇陛下のご感想だ。つらい記憶を分かち合い、前に進みたい。忘れがたき年を納める12月の言葉から▼被災地に通う医師で作家の鎌田實さん(63)が言う。「長期戦に入り、みんな疲れている……人生はマラソン。がんばらない時間を作り、エネルギーを蓄えた人が勝つんです」▼病を抱えて、原発事故で避難生活を強いられた元中学教員三本杉祐輝)さん(53)。「がんを宣告され、残された回数券をどう使って生きていくか考えた。放射能もはっきりしてくれ。進む覚悟が決まればがんばれる」と講演で▼「何でも絆でくくると、収まりのいい物語になってしまう」と、作家あさのあつこさん(57)。大震災から日本論へ。脚本家の倉本聰さん(76)は、小国でも尊敬される国をと願う。「日本というスーパーカーに付け忘れた装置が二つある。ブレーキとバックギアです」
▼映画で山本五十六を演じた役所広司さん(55)が語る。「陸軍でも海軍でも、戦争体験のない若手に強硬派が多かった。今こそ、昭和史と向き合う必要のある時代じゃないでしょうか」▼サントリー学芸賞の小川さやかさん(33)は、タンザニアでの行商体験を本にした。「マチンガ(行商人)には、ウジャンジャ(手練手管)で窮地を切り抜けてしまう生命力がある。私たちは将来が不安だからと現在を我慢してしまうけど、今を大切に生きることを見直してもいい」▼日々の「回数券」。惜しみながら使いたい。 (617字)。

┏━━ 社説要約(読売新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
31日;(1)2011回顧・世界 独裁者の死と失脚で揺れた年
『 北朝鮮の金正日総書記が死去。北朝鮮の国営メディアは、三男の正恩氏が金総書記の後継者になると伝えた。北朝鮮は平壌で国葬、追悼大会を行い、後継体制の安定ぶりを誇示したが、権力継承が円滑に進むのかは不透明だ。北朝鮮と対照的に、中東や北アフリカでは、独裁体制が相次ぎ崩壊する歴史的なうねりが起きた。チュニジアやエジプトなどで長期独裁政権が倒れた「アラブの春」は、10大ニュースの3位だ。その後、エジプトでは国会選挙が行われ、カダフィ体制が崩壊したリビアも制憲議会選に向けて動き出した。選挙を通じた民主化が地域に根付いていくのか、緊迫した情勢が続いている。2001年の米同時テロを首謀した国際テロ組織「アル・カーイダ」の指導者ウサマ・ビンラーディンの殺害(2位)は、テロの脅威を思い起こさせた。テロとの戦いはなお各地で行われている。
 一方、海の向こうで起きた自然災害や債務危機は、東日本大震災からの復興途上にある日本の経済にも重大な影響を及ぼした。1位は「タイで洪水被害、日系企業も大打撃」だった。9月以降、被害を広げた大洪水は、立ち直りつつあった自動車、電機、レンズなどの企業に打撃を与えた。世界の部品供給網を混乱させた衝撃も大きかった。ユーロ危機の深刻化(5位)に対しては、独仏などが危機収束に取り組んでいるが、金融不安は解消されていない。歴史的な超円高とともに、日本の景気回復を遅らせる原因となっている。中国が日本を抜いて世界第2の経済大国になった(9位)ことは、その膨張ぶりを鮮明に示した。高速鉄道の追突事故(6位)をめぐる中国当局の対応には、人命や安全性の軽視が際立ち、経済大国にふさわしからぬ姿をさらした。巨大な経済力と軍事力を背景に強硬姿勢を強める中国にどう向き合うかは、日本にとって、来年も重要な課題となろう。
 日本人28人も犠牲になったニュージーランドの地震(4位)や、トルコの地震(11位)では、多くの尊い命が失われた。 世界人口の70億人突破(8位)は、様々な問題を抱える世界が「持続可能な成長」に最優先で取り組む必要性を物語っている。(871字)。

┏━━ コラム紹介(日本経済新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
31日;『春秋』
『「なにが去年今年なものか早寝せる」清水基吉。慌ただしい年末は、ときにこんなヘソ曲がりな気分も誘う。だから「年内」の節目を控えた消費税増税をめぐる騒ぎだって、どうせ玉虫色で年越しでは……と冷ややかだった世間である。
▼野田さんはさすがにそれではまずい、と気張ったのだろう。おとといの民主党の会議は深夜まで9時間に及び、首相みずから増税の時期と率を示してみせた。「逃げるつもりはない。逃げたらこの国はどうなるのか」と14分間、語り続けたそうだ。すこしケレン味も漂うけれど「早寝」を決め込むよりずっといい。
▼暮らしにいちばん身近で、誰にも容赦のない消費税を倍にも上げようというのだ。与野党入り乱れての今後の波乱は大変なものだろう。とはいえ「逃げたらこの国はどうなるのか」と問われ、私たちも思案せずにはいられまい。震災以来、いつもよりさまざまなことを考えてきたわれら日本人の悩みはまた深まる。
▼未来に何を引き渡せるだろう――。今年はみんながそんなことに思いをめぐらせたはずだ。消費税というと政界の混乱ばかり聞こえてきて困るのだが、ここは素直に、未来をどうするかの話として考えてもいい。さて大みそかは早寝もよし、あれこれ語り合うもよし。「闇に泛(う)く日本列島去年今年」桂信子。(532字)

┏━━ コラム紹介(毎日新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
25日;『余禄』
『東日本大震災に襲われ、続く原発事故に苦しんだ2011年。恒例のいろはカルタで振り返る。
 【い】命を守るはてんでんこ【ろ】籠城カダフィ排水の陣【は】橋の下に行列【に】NYの敵(かたき)をパキスタンで【ほ】防災無線守った乙女の心【へ】便利な言い訳「想定外」【と】ドジョウで政権を釣る【ち】チェンジされそな大統領【り】遼金全額寄付します【ぬ】ヌエも怪しむマニフェスト【る】ルールールルルは世界共通語【を】オレ流から高木竜へ【わ】忘れにけりな新燃岳【か】がけっプーチン【よ】夜中に歩道大渋滞【た】大王悩ます殿下の放蕩【れ】冷房に冷たい視線【そ】そう清っ武!【つ】つづ菅内閣【ね】ネットがお助けカンニング受験【な】なでしこ世界一の花に【ら】ラッパもむなしイラク撤退【む】無人機で攻める地球の裏【う】埋めた安全、中国高速鉄道【ゐ】いさめる役員オランパス【の】のど元過ぎて原発再稼働?【お】追い付かない洪水タイ策【く】グッ・ジョブズ【や】病めーる八百長力士【ま】待てばカイロにも春【け】限界原発にサクラ咲く【ふ】復興が世界への恩返し【こ】これっていったい改革?【え】永遠の命一本松【て】TPPは「米」次第【あ】アリとキリギリシャ【さ】坂の上の苦悶(くもん)(未完結編)【き】虚勢大国の新将軍様【ゆ】揺れで自信喪失学会【め】メディア王は盗聴王【み】ミタ見たで40%【し】司会者までは鑑定できず【ゑ】円高く株凍える秋【ひ】140億の瞳【も】もうけもメジャー、ダル美酒【せ】世界遺産つわものどもの夢開く【す】スローなスピーディ【京】京の夢 絆を世界に(663字)。

┏━━ コラム紹介(産経新聞) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
31日;『産経抄』
『あっという間に重い、あまりにも重かった年が過ぎようとしている。年末になると、新聞やテレビは穏やかな年でも「激動の一年」と振り返るのが常だったが、本当に大地や海が激しく動いた今年、激動という例えはあまり使われなかった。
 ▼「3・11」の前と後で、この国は良くも悪くも変わった。震災直後の現場にいちはやく入った記者やカメラマンたちも想像だにしなかった現実に絶句し、無力感に打ちのめされた。▼道路や通信網が寸断された中、彼ら彼女らは、空腹感を覚える暇もなく避難所を訪ねまわり、あるときは歩いて峠を越え、原稿や写真を送り続けた。「東京は何もわかっちゃいない」と呪詛の言葉を吐きながら。▼確かに「東京」は何もわかっていなかった。テレビによる史上初といっていい大津波のライブ中継に息をのみ、福島第1原発の状況も震災発生直後から心配されたものの、正確な情報が首相官邸からも東京電力からも伝えられなかった。
 ▼それもそのはずで、当時の菅直人首相は、部下や東電の不手際を怒鳴り散らすばかりで官邸は大混乱に陥っていた。俳人の長谷川櫂さんは「かかるときかかる首相をいただきてかかる目に遭ふ日本の不幸」(「震災歌集」から)と嘆いた。
 ▼新聞も変わらねばならない。事故が起こるまで日本の原発の安全性を信じていた小欄も読者にわびたい。一方で、一部メディアは放射能の恐怖を必要以上にあおりたててはいないか。健康に影響ないごく微量の放射能を含むがれき処理を6割の自治体が拒んでいる現実は、震災を機に芽生え始めた「絆」を汚している。この国が良い方向に変わらなければ、2万人近い死者・行方不明者に申し訳が立たない。(687字)。

┏━━身 辺 雑 記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 身辺整理は「切ること」。「詫びの世界」に似ている。千利休が、秀吉の可動式の「金の茶室」を避けた。金銭と名誉を離れて、茶室では人は平等を体現した。自らの命と引き換えに「茶道」を残した。「詫び」とは,削いで削いだ究極の世界。
 私も今回の引っ越しで、衣装箱1本に収まる「記録書類」にする。資料や書類は整理が終り。残るは、忘年会と職場旅行の写真の山。アルバムにも張られてない。段ボールのまま。これには日数が懸かるだろう。CDやDVDに落とし込みたいが、その価値があるか決めかねている。
 FDの類は最初から破棄処分。大学の非常勤時代のドキュメントの整理が残っている。来年も正月早々「身辺整理」に追われることだろう。書類は処分すれば永遠に消える。「記憶」は曖昧で段々消えて行く。「記録」に残せる量も限りある。残すもの選択が大切である。半世紀住んだ「堺市」の最後の年越蕎麦。来年が良い年で有りますように祈念しています。(400字)。





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