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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット 『おいおい』    第1014号 (2011.05.16)

2011/05/16

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シニアネット『おいおい』    第1014号  (2011年05月14日)
 
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━━━━━CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
巻頭俳句  池内たけし。高浜虚子の兄。池内家は代々能楽振興の家系。虚子の父の生家。
『知恵の輪』知の集積により文明や文化が進む。知的価値とか知的生産性について考えてみたい。
社説要約 ちょっと長目の見方をした社説を紹介する。長期視点で思考する習慣をつけたい。
身辺雑記  「八日目の蝉」と「阪急電車」を観た。いずれも女性作家のベストセラー。
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━━ 巻頭俳句 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
筍の藪もきれいに寺領かな       池内たけし(1889−1974)

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 16日は、72候の第21候の「竹筝生(ちっかんしょうず)。竹の子が生える頃。寺領であるのだろうからか、藪が綺麗に掃除されている。筍もたくさんとれることだろう。藪以外に寺全体も掃除が行き届いている。作者の得意の「平淡にして滋味がある」(高浜虚子の評)。
 作者は能楽師をめざしたが、若くして断念した。24歳頃より、虚子門下に入る。客観写生に忠実に作品の上に実践した。また、定型へのこだわりは徹底していた。
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┏━━『知恵の輪』(「知」の集積を)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 東日本大震災で一番欠けているものはマネジメント。『強い現場、弱い司令塔』。前者は秩序と高作業水準の維持をした。後者は政府・与党中枢の混乱ぶり。現場の粘り強い沈着な行動は素晴らしい。一方、官民とも本部の判断や発言の内容の混乱ぶりは、不合格点。震災対応は、長期の戦略と政策立案が必要だ。知恵と工夫がなければ、P段階の施策も出来ない。マネジメント能力がなければP−D−C−Aのマネジメントサイクルは廻らない。
 戦後の日本の企業組織(営利組織)は、現場力により高品質な商品を効率のよい生産システムと司令塔が明確な目標を決断した。現場と戦略目標管理がチーム一丸になって高度成長を達成した。ところが、ボランティア組織には、こうしたシステムが出来て無い。むしろ、「非営利組織」では「営利組織の長所」に反発してきた。「営利組織」を誤解して来た。
 マネジメント思想の導入。日本の社会にこそ、『強い現場と強い司令塔』が求められる。だが、政府の司令塔機能が混乱している。司令塔の戦略と戦術の明確なマネジメントが待たれる。『もし、ドラ』がベストセラーになっても、マネジメントに関心を示さない「司令塔」やボランティアが多いことか。(500字)。

┏━━ 社 説 要 約 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今回の皇室の震災に対して、朝日社説が重い腰を上げた。産経社説の素早い評価にクレーム。本質を見てもらいた。読売社説は大学の「知」の集積の提案。日経社説は、原子炉輸出が駄目になった。この際、産業インフラの輸出に方針変えを提案。毎日社説は、原子炉の多様性を問題視。産経社説は、北鮮のスパイ逮捕の問題。

┏━━ 社説要約(朝日新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
16日;(1)皇室と震災『国民と共に』を胸に
『天皇、皇后両陛下が東北3県を訪問した。首都圏の避難所にも足を運ぶなどして、失意の人々を慰め、励ましている。 ひざをつき被災者の声に耳を傾ける。声をかける。手を添える。その映像に心を動かされた人も多いと思う。 雲仙、奥尻、阪神、中越と大きな自然災害のあった地には、必ず両陛下の姿があった。 困っている人と同じ目の高さに自らを置く。それが新しい時代の皇室の生き方であり、主権者である国民の思いにも沿う。お二人のそんな確信を感じる。計画停電のときには、対象外の御所でも自主的に電気のブレーカーを落とした。これも同じ思いに基づく行いだろう。 「国民と共に」との姿勢を機会あるごとに示す陛下を、「皇室は祈りでありたい」との考えをもつ皇后さまが支える。皇室の将来やその基盤となる国民との関係を見すえながら作り上げてきた“平成流”といえる。 
 皇室と今回の震災を考えたとき、印象深いのは地震発生の5日後、原発事故への不安がピークにあったころに放送された陛下のビデオメッセージだ。 異例の措置に事態の深刻さを感じた人も少なくなかっただろう。政治家の万の発言よりも、5分間余の陛下のスピーチの方が心に染み、説得力をもったということか。 期せずしてそこには、社会の「いま」が映し出されているように見える。 
 迷走と不信を重ね、発する言葉が国民に届かない政治。一方で、主権者であり現人神とされたかつての天皇と現在の象徴天皇との違いを飛び越えて、終戦時の玉音放送と同視するような論評や感想も目についた。 しかし今回の放送も被災地訪問も、「公的行為」として内閣の補佐と責任において行われることを忘れてはならない。未曽有の災害に直面し、皇室に多くの目が集まる。そんな時だからこそ、両陛下の歩みに思いを致しつつ、天皇の地位や活動のありようをめぐって、国民の間で積み重ねられてきた議論を忘れないようにしたい。(777字) 

┏━━ 社説要約(読売新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
13日;(2)大学の役割 「知」集め被災地復興に貢献を
『東北地方の大学が、今月から授業を再開した。震災で直面した様々な困難を乗り越えて、大学は一刻も早く、活力を取り戻してもらいたい。東北や茨城の大学は、地震で建物が損傷したところも多かった。特に理工系の研究設備の被害は深刻だった。大型実験装置が壊れたほか、保存していた遺伝子サンプルなど貴重な資料が使えなくなった研究室もある。設備の修繕を急ぎ、研究機能を回復する必要がある。復旧が遅れると、世界の研究開発競争から取り残されるばかりか、優秀な人材の海外流出を招きかねない。政府も大学の研究レベルの低下を食い止めるために、必要な予算措置を講じるべきである。震災後には、外国人留学生が帰国したり、入学を取りやめたりする動きが目立った。大学が電子メールなどで冷静な対応を呼びかけたこともあり、留学生は戻りつつあるようだ。留学生が安心して授業や研究に専念できるよう、政府も大学も迅速で丁寧な情報提供を続けてほしい。今、被災地の大学には、それぞれの特色を生かして、復興に貢献することも求められている。
福島大学の放射線計測チームは、2キロ・メートル四方ごとの放射線の分布状況を調べた。データは地元自治体に提供され、避難対策などに役立っているという。宮城教育大学は被災地の教育委員会の要望を踏まえ、学校に教員志望の学生を派遣している。学生たちは教員のサポート役として、放課後の補習などで子どもの勉強の面倒を見ている。東北大学は、学部の枠を超えて様々な分野の専門家が協力し、防災や復興のあり方を研究する組織の発足を決めた。
 あらゆる「知」を集め、災害に強い街づくりや産業再生の具体的なプランをまとめ、政府や自治体に示すことが期待される。大学からの提案が実際の復興政策に生かされれば、「産学官協力」の新たなモデルになろう。首都圏の大学でも、学生ボランティアを被災地に派遣する動きが見られる。ボランティア活動への参加を単位として認定するなど学生が参加しやすい環境を整え、被災地を継続的に支えたい。(833字)

┏━━ 社説要約(日本経済新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
16日;(1)大震災後もインフラ輸出の火を消すな
『官民を挙げて取り組んできた原子力発電プラントの海外への輸出が壁にぶつかっている。福島第1原子力発電所の事故への対応が最優先になっているほか、原発推進の政策を見直す動きが、一部の国に広がってきたことが原因だ。米国では、東芝が受注した原発2基の建設計画実現が危ぶまれている。やはり日本勢が最有力とされてきたトルコの原子炉商談では、交渉が事実上止まってしまった。ベトナムでも、すでに日本が受注している原発の計画に東京電力が加われなくなる可能性が高まり、態勢の立て直しが避けられない状況だという。政府は昨年まとめた新成長戦略で、電力などインフラ輸出を戦略分野に位置付けた。今後10年間に19.7兆円の市場を獲得する高い目標を掲げ、雇用の創出を目指しているが、最も期待された原発輸出は事故の影響がしばらく続く。政府は早急に見極める必要がある。
 仮に、原発が厳しいなら別の分野に重心を移すべきだ。成長戦略では高速鉄道や上下水道、工業用水施設、高効率の次世代火力発電所、スマートグリッドなども重点分野に位置付けている。地球温暖化への対応が国際的な課題となる中、先進国でも公共交通網や、送電、水処理施設など大型インフラ整備のための投資が活発だ。日本も官民が一体になり、こうした分野にも積極的に取り組むべきだ。スマートグリッドや電気自動車を使った交通システムを7カ国で展開し、民間約20社で計7千億円の受注と、2万人の雇用を創出する。鉄道も有望だろう。日立製作所は3月に英国で6千億円規模の車両を納めることで合意したほか、他の企業も中東、北アフリカなどで大型案件を相次ぎ受注している。
産業の構造転換は震災後も重要な課題だ。自動車産業だけに大きく依存したままの状態では新興国の伸びを日本経済の成長に取り込めない。それには業界再編を通じ、インフラ関連企業を強くすることも重要だ。これまではJRや電力会社などとの商売に頼り切った企業が多かった。日本企業同士で海外の商談をばらばらに競うようなやり方も改めたい。欧米や韓国は国を挙げて総力戦で臨んでおり、被災したからといって日本に配慮してくれるわけではないだろう。(887字)。

┏━━ 社説要約(毎日新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
16日;(2)視点・震災後 少数派にこそ耳傾けよ
『「多重性」はあったのに、「多様性」がなかった。原発事故発生後、複数の専門家から聞いた反省の弁である。たとえば、福島第1原発には停電に備え非常用ディーゼル発電機が13台あった。一部が壊れても予備があるという「多重性」の考え方だ。ところが、そのほとんどが地下に置かれた同じ仕組みの発電機で、津波で12台が壊れた。違う仕組みの発電機を高台に置くなど、「多様性」があれば結果は違っただろうというのだ。当たり前の対策に思える。実際、一つの要因で設備が同時に壊れる「共通要因故障」の危険性を訴えていた研究者はいる。浜岡原発の運転差し止め訴訟でも指摘されていた。それなのに、なぜ、「現実のリスク」として考慮しなかったのか。
 遠因として考えられるのは、原発を推進する集団もまた、多様性に欠け、排他的だった。政府と電力会社、メーカー、大学などが原発推進の一大グループを形成している。「原発に大事故は起きない」という建前に支えられてきた共同体だ。危険を訴える少数派には「反原発」のレッテルを貼り、「極論」と退けてきた。原発の安全性はリスクを扱う科学の問題であり、イデオロギーの問題ではない。科学に「絶対安全」はありえない。にもかかわらず、「推進派」対「反原発」の構図が作られた。その結果、合理的な安全対策にも目をつぶってしまったのではないか。今後は、原発政策の根本的な見直しや、既存の原発の危険度の判定に、多様な意見をくみ上げる仕組みが必要だ。そのためには、少数意見を排除しがちな日本的意思決定の在り方を見直した方がいい。
 たとえば、米国では、審議会方式をとる場合も、メンバーの選び方や運営方法などを厳しく規制しているという。報告書に少数意見が添付される習慣もあるようだ。英国には、あらかじめ政府が作成した政策案に対し、あらゆる関係者から意見を募って公開し、それを吟味して決定する制度がある。そうした手法を参考にしつつ、安全確保や政策決定の仕組みを変えていく必要がある。国内だけで決めず、国際的な検証にかけるのもひとつの方法だ。第二の福島原発を出さないために、組織の「共通要因故障」にも注意を払いたい。(889字)。

┏━━ 社説要約(産経新聞) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
15日;(2)米軍資料収集 北スパイの暗躍を許すな
『北朝鮮からの不正輸入事件で逮捕された在日朝鮮人の自宅から、在日米軍に関する資料が押収されていた。背後関係も含め、徹底した解明と再発の防止が求められる。この資料は「米軍軍事郵便」と書かれた封筒の写真などを印刷した文書類で、「軍事機密書類」を示す記号もあった。郵便物は見つかっていないという。別の容疑者の自宅からは、北朝鮮の秘密警察にあたる国家安全保衛部の幹部と容疑者らが一緒に写った写真も押収された。逮捕された在日朝鮮人らのグループが郵便物をこの幹部に渡していた疑いが強い。このケースは氷山の一角とみられ、北との関係や組織的な諜報活動について、容疑者らを厳しく追及すべきだ。
 北朝鮮は昨年、韓国哨戒艦撃沈事件を起こし、韓国領の延坪島を砲撃した。日本に向けたミサイル発射訓練も繰り返しており、一部は米国にも向けられた。「先軍政治」の北朝鮮が特に狙っているのが、日米韓3カ国の防衛・軍事機密であることは明白である。平成18年1月には、陸上自衛隊の最新型地対空ミサイルシステムに関するデータが朝鮮総連傘下の在日本朝鮮人科学技術協会に流出していたことが発覚した。3年前にも、韓国で脱北者を装った北の女性工作員が韓国軍将校らに近づき、情報を入手して北に送っていた事件が明るみに出た。今回の東日本大震災で自衛隊と米軍が共同で行った大規模な救援・復旧活動の詳細な情報なども狙われている可能性がある。
 在日朝鮮人らの直接の逮捕容疑は、経済制裁で禁止されている北朝鮮からの衣料品を輸入した外為法違反である。日本製の生地を北朝鮮で加工し、中国・大連の企業で「中国製」と偽装したうえで日本に持ち込んだとされる。2年前も、核開発に使える磁気測定装置を東南アジア経由で北に輸出しようとした都内の貿易商社や、ミサイル運搬に転用可能な大型タンクローリーを中国の貿易会社を通じて北朝鮮の商社に輸出した京都府の会社が摘発されている。こうした核・ミサイル技術の流出には、とりわけ徹底した監視が必要だ。(828字)。

┏━━身 辺 雑 記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1日で映画を2本見てきた。「八日目の蝉」と「阪急電車」。私は予備知識なしに、まず映画館で作品の映画をみた。原作は両作品とも女流作家のベストセラー。映画を純粋な目で見られた。小説が男の作家主流の時代は、男の身勝手は男の勲章となった。女の作家は「女性のサガ」をずばりテーマにする。女性は妊娠により、一方的に重い責任を背負う。
 2つの作品の原点は「男の身勝手」。前者は、女大学生になった主人公が現在と過去の狭間を揺れ動きながら1つのなる話。後者は、「電車内」という劇場風の舞台で、コミック風に展開される。身勝手な男に対する女性が復讐の鬼になるところから話は始まる。
 原作を買って来た。現在、両原作ともベストセラー上位。原作と映画を比較して考えてみたい。映画の企画の意図がなぞらえる様に思える。原作にない、映画的な表現が素晴らしい。映画を創る側の意図が楽しい。好奇心が疼く。映画館で買ったカタログの内容が生きる。(400字)。
 

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