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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット 『おいおい』 第1009号 (2011.04.30)

2011/04/30

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シニアネット『おいおい』    第1009号  (2011年04月30日)
 
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━━━━━CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
巻頭俳句  加藤楸邨は東京都生まれ。「真実感合」を提唱。「俳句の中に人間を生かす。」
『おでかけ老人』 年相応の社会認識を持ちましょう。名誉と利権欲には注意しよう。  
社説要約  「昭和の日」に関する社説とライブドア事件の総決算をしておこう。
身辺雑記 ライブドアの裁判は証券犯罪だ。形式犯のみの裁判では、大きな汚点が残る。
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━━ 巻頭俳句 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
友となり妻となり亡くて牡丹となり    加藤楸邨(1905−1993)

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 最晩年の88歳の句。牡丹に、妻の知世子の面影を見た。妻を亡くした5年後の句。1929年臨時教員養成所を卒業と同時に結婚。妻の本名は矢野チヨセ。<火の奥に牡丹崩るるさまを見つ>は、東京大空襲の夜を詠んだ。<牡丹の奥に怒涛怒涛の奥に牡丹>は隠岐の島で。作者にとっては、牡丹は特別なものである。
 <火の奥に、、、>の句は、昭和20年(1945)5月23日の東京大空襲の夜の句である。自解している、「軒下をしずかに流れはじめた煙が、ぱっと火になった刹那、庭が真昼のように明るくなって、その中に牡丹が一輪みごとに開いていた。弟や知世子と共に、燃えあがる家から、かろうじて脱出してふりかえると、牡丹は、火の中に崩れてゆくところであった。」。夜中弟を背負い、2子を求めて火の中を彷徨。翌朝、<雲の峰八方焦土とはなりぬ>。<明易き欅にしるす生死かな>。
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┏━━『おでかけ老人』━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 何時までも年をとらないことは良いことだ。元気で、ご活躍して頂いて良いのだが、高齢になり迷惑をかけ始めている事に気付かない老人がいる。特に、ボランテイア活動の世話役は、一般的には70歳以下が望ましい。環境の対応能力が急激に落ちるためである。名誉欲と利権欲のために、職に固執するのは困る。ボランテイア活動を行う人には、名誉も利権も不要だと思う。
 地位と行動がバランスしなくなっているのに、気付かない。3年間一生懸命「世話役活動」をするのが、精いっぱいと思う。3年ガンバレって、次世代の若い人に譲る。時代に合わせて、ミッションも変えて行く。こうしたルールが確立できるボランィテイア組織になってもらいたい。

┏━━ 社説要約(1) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
29日は昭和の日。昭和の時代には天皇誕生日だった日。祝日法によると「昭和の日」は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日と定められている。5回目の「昭和の日」を迎えた。この日は言うまでもなく昭和天皇の誕生日だった。平成になり「みどりの日」となっていたが、国民の強い願いもあり「昭和の日」と衣替えし「みどりの日」は5月4日に移された。昭和の前半の20年間の戦争の反省は避けられている。戦争を知らぬ子供が増えている。 

┏━━ 社説(読売新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
29日;(1)昭和の日 歴史の教訓を復興に生かそう
『東日本大震災後の様々な困難を何としても乗り越えて行かなければならない今、焼け野原から立ち上がったあの戦後の日々を思い起こし、未来への希望を思い描く人も少なくないことだろう。昭和という時代の重みをしっかりと踏まえながら、そこから何を学ぶかを考える日としたい。今では考えにくいことだが、昭和の日制定にあたっては、一部に根強い反対意見があった。平成の時代を迎えた当初、4月29日の天皇誕生日は、みどりの日と改められた。その後、昭和の日の制定を求める国民運動が活発になった。これに対し、昭和天皇には戦争責任があると問題にし、国民がこぞってお祝いする祝日にはふさわしくないと異を唱える新聞もあった。2005年に、議員提案の祝日法改正案が自民、公明、民主3党などの賛成多数で可決され、07年から昭和の日に改められた。今年で5年目を迎える昭和の日は、今や国民の間にすっかり定着した感がある。
 読売新聞は最近の世論調査で、昭和の戦前・戦後、平成の3時期について、それぞれどのような印象を持っているかを質問した。戦前は「貧しい時代」、戦後は「希望がある時代」、平成は「格差が大きい時代」という回答が、それぞれ最も多かった。戦後の復興期、生活は今より貧しかったが、明日への活力がみなぎっていた。それが高度成長時代へとつながって行った。しかし、もはや右肩上がりの時代は終わり、少子高齢化が急速に進んでいる。人々は社会保障や財政が破綻するのではないかと、不安を抱いている。そのような閉塞感に覆われた日本社会を今回の震災が襲った。国民に勇気と希望を与えるような日本のビジョンが求められている今日、昭和の歴史を振り返ることを通じて、様々な教訓を引き出すことが出来るはずだ。(718字)。

┏━━ 社説(産経新聞) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
29日;(1)昭和の日 苦難学び心一つに再生を
『「敗戦以来の国難」と言われる東日本大震災から50日目にこの日を迎えた意義は大きい。六十余年に及んだ昭和の時代は、あの大戦による国土の荒廃だけでなく、昭和8年の三陸大津波や23年の福井大地震、34年の伊勢湾台風など、数限りない天災に襲われた。昭和の大恐慌や石油ショックなど、経済危機にも幾度となく見舞われている。だがその都度、危機を乗りこえ国の新たな発展につなげてきたのも昭和という時代だった。根底には長い歴史に培われた経済的底力もあったが、国民が一致団結して困難に立ち向かったことがそれを可能にしたと言っていい。その強い力添えとなったのは、昭和天皇が国民と苦難を共にされたことだった。特に日本中がほぼ焼け野原となった終戦直後には、全国を巡幸され国民を励まされた。巡幸中は旅館やホテルではなく、学校の教室に布団を敷き、カーテンをかけてお休みになることもあった。そうした昭和天皇のお姿を見て国民の多くは復興への決意を新たにしたのである。
 今回の大震災でも、天皇、皇后両陛下は27日に宮城県の被災地を見舞われたほか、すでに4回にわたり被災地や避難所を訪れ、被災者を励まされた。今後も岩手県や福島県を訪問される予定だ。東京電力の計画停電に合わせ、自ら停電生活も経験された。昭和のご巡幸同様、被災者だけでなく国民みんなをどれだけ勇気づけているか計り知れない。大震災からの再建をはかるにあたり最も大切なことは、国民一人一人が「自分の生活さえ守れたらいい」という考え方を捨て、心を一つにすることである。そのためにも、昭和の時代を振り返り、苦難からどう立ち直っていったかを学ぶべきだ。今年はとりわけ、そのことを確かめる「昭和の日」としたい。(711字)。

┏━━ 社説要約(2) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
元ライブドア社長の堀江貴文被告に対する懲役2年6月の実刑判決が確定し、近く収監される。堀江元社長はライブドアの2004年9月期連結決算で、経常利益を粉飾した有価証券報告書を提出したほか、関連会社が買収する出版社の価値を過大に評価した虚偽の業績などを発表したとして、証券取引法違反の罪に問われた。 一、二審判決はこうした事実を認定し、「一般投資家の犠牲の上に企業利益のみを追求した犯罪」などと断罪。最高裁もこれを支持して、被告側の上告を棄却した。

┏━━ 社説(日本経済新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
27日;(2)堀江被告の事件が問うもの
『この事件をめぐっては、「市場を萎縮させる」「経済の自律を無視したルールの押しつけだ」という捜査批判も相次いだ。だが裁判所は、投資判断をゆがめる行為に厳罰で臨む姿勢を、一貫して示した。ライブドア事件が日本の株式市場に与えた傷は深い。ベンチャー市場を敬遠する機運が生まれた。たとえば東京証券取引所のマザーズ指数は、事件が起きた06年1月からほぼ一貫して下がり続け、現在までに8割強も下落した。企業の新規株式公開は同年の188社から10年には22社へと大きく減った。優秀な学生がリスクをとる起業を避け、大手企業への就職を希望する傾向も強まっている。
 堀江元社長の犯した罪を冷静に検証し、そこからベンチャー市場を活性化させる教訓をくみとりたい。若い経営者が粉飾の誘惑に負け、暴走することがないような経営監視の仕組みづくりも、今後は一層必要になる。社外取締役や決算の監査制度について議論を深めるべきだ。そのうえで証券取引所の上場基準の緩和や上場手数料の引き下げなどを通じ、起業や株式公開を促す。現在は監視が不十分な一方で、証券会社が実績づくりのために企業を上場させる例もある。このため上場直後に粉飾決算が発覚するといった不祥事も起きている。
 日本経済の復興を考えるうえでも、ベンチャー企業の果たす役割は決して小さくない。ライブドア事件の判決を重く受けとめ、ベンチャー市場の再生へとつなげる努力を重ねていく必要がある。(596字)。

┏━━ 社説(読売新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
27日;(2)堀江被告収監へ 司法が三度断罪した拝金主義
『堀江被告は、大規模な株式分割を行うことでライブドアの株価を短期間で急騰させた。投資事業組合(ファンド)を悪用し、本来は「資本」に計上すべき自社株の売却益を、不正に「売り上げ」に計上して、見せかけの成長を装っていた。上場企業による正確な情報開示は、投資家を保護し、市場の公正さを維持するために重要だ。堀江被告が関与した犯行は、これらを根本から揺るがす、極めて悪質なものと言える。実刑確定は当然だろう。
 かつて堀江被告は「法が禁じていなければ何でもできる」と豪語していた。事件は、ファンドに関する会計ルールが未整備だった盲点をついた側面もあった。だが、最高裁が追認した2審判決は違法性を認め、「被告の規範意識は薄弱」と批判した。拝金主義を指弾した司法判断である。
 過去の粉飾決算事件の有罪判決では、執行猶予が付くケースがほとんどだった。このため、弁護側は「仮に有罪でも実刑は重すぎる」と主張したが、退けられた。そもそも日本では、粉飾決算などに対する罰則が軽かったと言わざるを得ない。ライブドア事件の後、旧証取法を抜本改正した金融商品取引法が施行され、有価証券報告書の虚偽記載などの懲役刑は、「5年以下」から「10年以下」へ、大幅に引き上げられた。海外から、「日本市場は違法行為に厳しく対処できない不透明な市場だ」などと批判されるようなことがあってはなるまい。
 投資家を欺く行為は重大な犯罪だということを、企業経営者は改めて認識する必要がある。今後も証券市場で法の抜け穴を狙う取引は出てこよう。証券取引等監視委員会などによる監視の強化が欠かせない。証券犯罪の捜査に精通する検察官が育っていないとも指摘されている。金融や会計の専門家を採用するなど、検察当局が捜査力を高めていくことも大切である。(740字)。

┏━━ 社説(産経新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
28日;(1)堀江被告収監へ 事件乗り越え起業家出よ
『ルール無視ともいえる強引な株式分割などで株価を短期間でつり上げ、投資家らを欺いた堀江被告の責任は重い。健全なベンチャー企業をも巻き込み、新興企業を対象とする株式市場から投資家が離れるきっかけにもなった。最高裁が厳罰を支持したのも当然である。これに対して、堀江被告は記者会見で「粉飾の規模を考えても、僕だけ実刑というのはすごい不公平」と述べている。反省の姿勢が微塵もないのは信じがたい。堀江被告は、事業の実態は違った。法の抜け穴を利用して次々に企業買収を繰り返すマネーゲームに明け暮れていた。「成長性の高い有望な企業」という幻想を投資家に抱かせ、利益追求だけをめざしたことは詐欺的行為と批判されても仕方がない。「法に触れなければ何をしても構わない」という発言に象徴される堀江被告の行動は、国民一般のベンチャービジネスへの誤解を生む結果ともなった。若い世代も含めて起業に対する意欲に水をかけたことも合わせ、堀江被告の罪は二重に重い。
事件後、市場の健全性維持に向けた取り組みも進んだ。金融商品取引法が施行され、取引や会計のルールが改正された。有価証券報告書の虚偽記載では、懲役刑が「5年以下」から「10年以下」へ引き上げられた。ライブドアに続いて、インサイダー取引で摘発された村上ファンド事件や公認会計士による粉飾決算事件などが続いただけに、公正な市場の維持に向けた不断のルール整備を求めたい。同時に、ベンチャー企業の経営の自由度を高める工夫も必要である。新興企業の育成は日本経済の復活には欠かせない。未曽有の被害に見舞われた東日本大震災の復旧・復興は、民間の資金と斬新なアイデアをいかに導入するかにかかっている。この忌まわしい事件を乗り越え、若い起業家を育てねばならない。(734字)。

┏━━身 辺 雑 記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
後味の悪い裁判だった。犯した罪と科せられた実刑とのバランスが欠ける。証券犯罪の本筋では争われなかった。自己の利益のためには他人の事は省みない、市場への詐欺的な行為。法律が禁止していなければ何でもするという拝金主義者に対して、捜査当局は、立件の難しい法律の適用を避けた。勝訴しやすい形式犯で妥協した。問われたのは、粉飾決算と関連会社に関する虚偽情報を流した偽計取引に関する起訴にしか過ぎない。本筋を外した起訴事実だけが残った。
 事件の本筋は、(1)ニッポン放送株を大量に取得するために、TOB(株式公開買い付け)ルールに反する脱法行為)(2)大幅な株式分割による相場操作(3)巨額の買収資金を調達してMSCB(価格修正条項付き転換社債)を引き受ける証券会社が、株価を操作して暴利を想定した。こうした株主への背信行為が罰されるべきだった。
 判例だけでは事件の本質は理解できない。当件は、極めて悪質なもので実刑がバランスしない。日本金融資本主義の崩壊する端境期に咲いたあだ花だったのかもしれない。実刑判決後の堀江貴文の言動を見聞するにつけ、悲しくなる。特に、「私は悪くない。悪いのは検察だ。」の発言は許せない。(500字)。

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