生活情報

シニアネット 『おいおい』

俳句。俳句はすばらしい。俳句を語りあいましょう。

全て表示する >

シニアネット 『おいおい』 第998号 (2011.02.26)

2011/02/26

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   
シニアネット『おいおい』    第998号  (2011年02月26日)
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
巻頭俳句; 深見けん二は福島県郡山市生まれ。山口!)邨師事。科学者として厳格な目を持つ。
社 説 要 約;「イレッサ」の死亡した患者の遺族らが損害賠償を、製薬企業に賠償を命じる判決をした。
身 辺 雑 記  高齢化の進む街。消費の衰える街。泉北ニュータウンは確実に老いている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━ 巻頭俳句 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 ものの芽のほぐるる先の光りをり      深見けん二(1922− )

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「芽のほぐるる先の光りをり」は、野に萌え出ている草の芽の先がほぐれたときに、光りました。光った一瞬を切り取った。シャッターを切った様な見事な切り口。この春の光は、命の光だろうか。
季語は「ものの芽」。「特定の木や草の芽ではなく、木の芽も草の芽も引っくるめて、春になって芽吹き萌え出るいろいろの芽を総称して言う。」(「角川俳句大歳時記」より)。
本日2月26日は、岡本太郎の生誕100年です。頑張っても良いが、爆発をしないように。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┏━━ 社 説 要 約 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
肺がんの治療薬「イレッサ」の副作用で死亡した患者の遺族らが損害賠償を求めた裁判で、大阪地裁は製薬企業に賠償を命じる判決を言い渡した。その一方で、イレッサを承認した国の対応については、「著しく不合理とは言えない」として賠償責任を否定した。副作用死が相次ぐことを予想するのは難しく、対応に著しい誤りはなかったとの判断からだ。

┏━━ 社説(読売新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
26日;(1)イレッサ訴訟 副作用の警告を重んじた判決
『致死的な肺炎を起こす副作用の可能性を製薬会社は警告し、注意喚起を図るべきだった。大阪地裁は、1月に示した和解勧告の所見で、国にも被害者の救済責任があるとしていた。それだけに、原告にとっては、今回の判決に納得できない部分もあるだろう。世界に先駆けてイレッサが日本で承認された2002年当時、ア社は、副作用が少ないことをホームページなどで強調する一方、間質性肺炎を発症する危険性は公表していなかった。発売時の添付文書でも、間質性肺炎は「重大な副作用」欄の4番目に記載されているだけで、「致死的」という説明もなかった。
 判決は、「注意喚起が図られないまま販売されたイレッサには、製造物責任法上の欠陥があった」と断じている。イレッサは、医師や患者の間では、副作用の少ない「夢の新薬」との期待が広がっていた。判決が指摘するように、イレッサは化学療法の知識・経験が乏しい医師も使用する可能性があった。しかも患者が自宅で服用できる飲み薬のため、副作用への警戒が薄いまま広く用いられた。そうした状況であったのなら、ア社はなおさら、詳しい副作用情報を提供すべきだったろう。抗がん剤の多くは、副作用を伴う。製薬会社には、新薬の長所ばかりでなく、負の情報である副作用についても、医師や患者に十分に開示する責任がある。そう指摘した判決は、製薬業界への重い警鐘となろう。
 判決は国の対応に“お墨付き”を与えたものではない。副作用情報の記載に関する厚生労働省の行政指導については、「必ずしも万全な規制権限を行使したとは言い難い」と批判している。重い病と闘う患者は最先端の薬の登場を待ち望んでいる。安全性をおろそかにすることなく、いかに迅速な新薬承認を実現するか。イレッサの教訓を生かさなくてはならない。(735字)

┏━━ 社説(朝日新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
26日(2);イレッサ判決―情報はなぜ届かなかった
『 大阪地裁は先月、和解を勧告し、原告と被告に話し合いを促していた。 
 全体の解決を図る和解と、法律上の争いに黒白をつける判決とで裁判所のもの言いが異なるのは珍しくないが、そのとき示された所見には「国には救済を図る責任がある」とも書かれていた。患者らが落胆するのは無理はない。同種の訴訟は東京地裁でも審理されており、来月の判決に注目したい。多岐にわたる論点のなかで最も注目されたのは、薬には副作用が避けられないことを前提に、その危険情報をいかに適切に医療現場に伝えるか、という問題だった。 イレッサの添付文書には当初、「重大な副作用」として四つの症状が記載された。「重度の下痢」が最初で、多数の死者を出した間質性肺炎は最後だった。企業と国は「順番は問題ではない」とし、被害を招いた責任は薬の特性を理解しないまま処方した医師にあるというような主張をしてきた。果たしてそうだろうか。 
 死亡例が相次いだことを受けて、承認の3カ月後に緊急安全性情報が出た。添付文書の冒頭に「警告」として目立つ形で間質性肺炎の危険を書くと、被害は減った。厚生省(当時)はイレッサ承認の5年前、重要事項を前の方に記載することなどを求めた局長通達を出している。企業はなぜこれを守らなかったのか。「読むのは専門家なのだから」という言い分もあるだろう。だが当時、医学雑誌などを通じて、イレッサには副作用が少ない良薬とのイメージが広がっていた。判決が「平均的な医師」像を前提に、治療に必要な情報の提供義務を企業に課したのは当然であり、国民の思いに沿うものといえよう。 
 インフォームド・コンセントという言葉は定着したが、それを実効あるものにするには、医師が正しい知識を持ったうえで、患者に正面から向き合うことが不可欠だ。わらにもすがる気持ちで新薬を待つ患者がいる。その期待に応えつつ、安全に万全を期す。二つの課題を両立させることの重要性を、イレッサ問題は改めて社会に示したといえよう。 それはひとり製薬企業だけの責務ではない。法的責任は免れたとはいえ、判決で「必ずしも万全の対応であったとは言い難い」と指摘された厚生行政もまた、くむべき教訓は多い。(897字)。

┏━━ 社説(日本経済新聞)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
26日;(2)イレッサ判決が求めるもの
『大阪地裁は、販売開始から3カ月の間に投与を始めたケースに限って、製薬会社に損害賠償を命じた。この期間に薬に添付した「使用上の注意」の副作用を警告する記載が不十分で、その結果、当時のイレッサには製造物責任法上の「製造物の欠陥」が生じていた、との判断だ。一方で、国の賠償責任は認めず、イレッサの新薬承認審査に安全性軽視の違法があったとの原告側の主張を退けた。不十分な注意文書を改めさせなかった、規制権限の不行使は「必ずしも万全な対応とは言い難い」と批判しつつも、賠償責任を負う違法はなかったとした。権限の不行使は「著しく合理性を欠く場合」にのみ違法になるとする最高裁判例に、国は救われた格好だ。判決は、製薬会社と国には、新薬の副作用情報を十分かつ理解しやすく処方医、患者に伝える責務があると指摘したといえる。欧米で高い評価を得ていても国内承認が遅いため治療に使えない薬がある。「ドラッグラグ」と呼ばれる問題だ。イレッサは申請から5カ月の迅速な審査で世界に先駆けて国内で販売が承認され、遅れの解消につながると期待された。製薬産業と国は今回の判決を教訓にドラッグラグ解消の努力を続けてほしい。
 抗がん剤は強い副作用を伴うことが多い「両刃の剣」だ。しかし、他に治療法がない患者にとり、新薬は危険を承知の上の「頼みの綱」でもある。副作用の心配を明記し慎重な使用を促したうえ承認すればよい。市販後も追跡・監視し問題が生じたら敏速に対応することだ。イレッサは「夢の新薬」と承認前に報道され、使いやすい錠剤でもあるため、最初の3カ月で約7千人が服用し問題を大きくした。抗がん剤の専門知識に乏しい医師が処方した例もあったとされる。副作用被害の救済制度に抗がん剤を含める改正案が民主党内で検討されている。死因が病気か副作用か、判断が難しいとの慎重論はあるが、抗がん剤をまったく対象外にするのは不合理ではないか。医学に基づき適正な制度を検討してもらいたい。(815字)。

┏━━ 社説(産経新聞) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
26日;(1)イレッサ判決 がん治療の将来のために
『国としては裁判所による和解勧告をあえて拒否して得た「勝訴判決」といえるが、国の対応のすべてが「問題なし」とされたわけではあるまい。厚生労働省は新薬承認の際の問題点をしっかりと整理し、将来のがん治療と薬事行政の改善に結びつける使命がある。
 イレッサは深刻な副作用被害が出る半面、患者によっては顕著な効き目を示す。いまも臨床現場で使われている「有効な薬」というのが特長だ。それだけに、不安を持ちながら服用している患者も少なくない。この訴訟では、大阪と東京の両地裁が1月、原告と国、製薬会社に和解を勧告した。法的な責任には明確に触れなかったが、被告側に患者と遺族に対する「救済責任」を広く認めたうえでの勧告だった。国は「薬事行政に影響する」と和解に応じなかった。今回の判決で国の賠償責任が認められなかったことは、法律論としてはうなずける面がある。しかし、国には患者と遺族を救済し、今後のがん治療で同じような被害者を出さないための最善の行政を進める責任もある。
 同様の裁判は東京地裁でも争われており、来月23日に判決が予定されている。その内容にも留意しながら、厚労省と製薬会社は医薬品の安全性と有効性の確保に努め、副作用被害の早期把握と明確な注意喚起、被害が発生した場合の救済制度などを整えなければならない。死に直面するような重症患者に対し、延命効果を持つ薬があれば服用させてあげたいと思うのは当然だろう。だが、新しい薬では想定を超えた副作用が出ることもある。とくに抗がん剤の場合、強い副作用を伴うケースが多い。イレッサは当初、がん細胞だけを狙い撃ちする副作用の少ない「夢の新薬」として期待され、申請から5カ月という異例のスピードで世界で最初に承認された。日本は欧米に比べ、薬の承認が遅く、治せる薬があっても使えない。今回の判決にかかわらず、こうした「ドラッグ・ラグ」の解消には、今後も取り組んでいく必要がある。(800字)。

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 街が老いている。繁華街の象徴の店が、閉店感謝セールを始めている。1軒ではない複数の店が。ヤングタウン(青少年の街)の建物は壊されて、マンションになった。街行く人に高齢者が増えた。深刻な高齢化社会への急傾斜が始まった。生活スタイルが変わっている。25日の“PAY DAY”の銀行は長蛇の列。財布の紐が閉められていいるようだ。レストラン街は、1000円前後の食事代に人は集まっている。ビル街の昼食代が600円から700円台にくられれば、主婦は良い物を食べているのだろうか。御主人は、昼食事をちびって交際費に回しているのだろうか。
 銀行のATMの混乱ほど街はにぎわっていない。現金を買い物にしない庶民の賢明さがあるのだろうか。(300字)。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-07-23  
最終発行日:  
発行周期:週一回以上  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。