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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット 『おいおい』 第966号 (2010.09.07)

2010/09/07

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2010/09/07━

    シニアネット 『おいおい』           第966号
 
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━━━━━CONTENTS(もくじ)━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
巻 頭 俳 句   川端茅舎。東京都生まれ。(1897−1941)。画家川端龍子は異母兄。
歳  時  記   「稲の花」の開花は、神秘的なドラマである。
社 説 要 約   院内感染
身 辺 雑 記  現役の時に身に付けた「マネジメント」をボランティア活動に生かそう。
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 鵙なくやきらりきらりと紙屋川    川端茅舎

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 澄み切った京都の秋空に、鵙(もず)が鋭い鳴き声をたてている。その下を、「きらりきらり」ときらめきながら「紙屋川」が流れていく。京都の西北の鷹峯、鷲ケ峰、釈迦谷山などの山稜から川が流れ出ている。この川のほとりに、平安時代初期に官営の紙すき場の紙屋院が設置されていた。そのために、「紙屋川」と呼ばれるようになった。
 画家を志したが、1930年カリエスの病気のために画は断念した。32年より自宅療養、闘病10年に及ぶ。画家としての眼と精神が俳句に生かされた。
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┏━━ 歳  時  記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「稲の花」は短命である。灼熱の正午に近い3時間ほど開花。稲の穂が、葉鞘から抽出するに伴い開花する。一斉に咲くわけでなく,舟形をした籾の中に1本の雌蕊と6本の雄蕊がある。籾の上部が割れて開くと、雄蕊が上に伸びてか花粉袋が裂ける。それを純白な羽毛のような雌蕊が受ける。これが受粉である。花粉の寿命は2−3分である。(『角川俳句大歳時記』より)。

┏━━ 社 説 要 約(1)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎院内感染◎
高度医療をになう大学病院で、なぜこれほど大規模な院内感染が起きてしまったのか。この細菌による感染は2008年から国内で報告があり、昨年1月に厚生労働省が見つけ次第すぐに報告するよう都道府県に通知した。 感染症対策は初動が大事だ。疑いがあれば早く調べて対応し、報告をするのが最善の手段だ。今回は、もっと早く対策をとることができたはずだ。感染を知りながら報告を遅らせた帝京大病院の責任は重い。帝京大学医学部付属病院(東京都板橋区)は3日、がんなど重病で入院していた患者46人が、ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性の「アシネトバクター」と呼ばれる細菌に感染していた、と発表した。感染者のうち27人が亡くなっており、この中の9人は感染が死因につながった可能性を否定できない、という。

4日;読売社説(1)院内感染 速やかに情報開示し再発防げ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100903-OYT1T01201.htm
『帝京大は、今年4〜5月に感染者が増加したため、調査委員会を設置して調べていたという。保健所へ届け出たのは、今月2日だった。あまりにも遅すぎる。アシネトバクター自体はどこにでもいる細菌で、健康な人が感染しても影響はない。だが、重症患者など抵抗力が衰えている人が感染すると、肺炎や敗血症などを起こすことがある。福岡市の福岡大病院でも23人が感染したことが、昨年1月に判明している。多剤耐性アシネトバクターによる大規模感染はこれが国内初の事例で、厚生労働省は注意を呼びかけていた。
 高度医療機関には抵抗力の弱い重症患者が集まるため、ひとたび院内感染が起きれば、取り返しのつかないことになる。今回の帝京大病院の場合は、どのような経路で感染が広がったのか。公表が遅れたのはなぜか。大学病院などには院内感染担当者の配置が義務づけられているはずだが、そこに油断や落ち度はなかったのか。帝京大は調査委による独自の調査結果をもとに、こうした疑問に答えなければならない。厚労省と東京都も、徹底した調査で事実関係を究明すべきだ。
院内感染は、どんなに警戒しても完全には防ぎきれないことも事実である。治療で抗生物質が多用されていることで、新たな耐性菌を生み出してもいる。多剤耐性アシネトバクターは、まだ国内の感染報告は少ない。しかし、別の多剤耐性菌による院内感染は多数発生している。拡大を防ぐには、早期発見と迅速な対応が欠かせない。そのためには、全国規模の監視体制を強化するとともに、医療機関は感染の事実はすばやく開示し、発生情報を共有しなければならない。(665字)。

5日;日本経済社説(1)院内感染の認識が甘すぎる
『細菌はアシネトバクター菌と呼ばれ、土壌や河川など、どこにでもうようよいる。健康な人ではほとんど病気を起こさないが、病気で抵抗力が弱った患者やお年寄りが感染すると、重い肺炎などを起こす。海外で抗生物質が効かない耐性をもつ型が現れ、広がっていた。こうした耐性菌は病院や老人ホームなどに侵入すると猛威をふるう。高齢化が進む社会で、耐性菌による院内感染の危険度は増している。院内感染は、手洗いなど衛生管理を徹底し、症状に応じた適切な治療をすれば防げることが多い。また耐性菌の出現を防ぐため抗生物質の適正な使用が求められている。
 帝京大病院は4〜5月に感染の広がりを把握。院内の調査委員会で公的機関への通報を促されたにもかかわらず、8月に厚労省と東京都が定例の立ち入り検査をした際に院内感染を告げなかった。菌が検出された患者の転院時にも、転院先の病院にも十分な事実を伝えなかった。同院では別の耐性菌の感染でも1人が亡くなった。院内感染への認識が甘すぎるのではないか。対策にも抜かりがあったのは明らかだ。アシネトバクターの感染は愛知県の藤田保健衛生大学病院でも確認された。国内に広がっている事態を想定して警戒を強める必要がある。海外では、既存のどんな抗生物質も効かない新型耐性菌の報告もある。グローバル化によって新しい感染症がたちまち世界に広がる。医療関係者は後手にまわることがないよう、注意を怠らないでほしい。(600字)。

6日;朝日社説(2)院内感染―衛生対策の基本を大切に
http://www.asahi.com/paper/editorial20100906.html?ref=any#Edit2
『死者が出ているという情報が病院内で十分に共有されていなかったことも明らかになっている。初動が遅れたばかりか、あまりに危機感が欠けた対応だったといわざるを得ない。それが被害を広げた可能性も高い。8月に厚生労働省と都の定期検査を受けた。その際、感染防止の態勢が弱いという指摘を受けながら、院内感染について報告しなかった。全国の病院でも、感染防止の態勢を急いで再点検してほしい。 
  細菌との戦いは予断を許さない。最初の抗生物質ペニシリンの登場以来、すり抜けて耐性を獲得した細菌と、強力な抗生物質の開発競争が続いてきたが、薬の開発がなかなか追いつきにくくなってきたのが現状だ。主要な抗生物質のどれもが効かない多剤耐性と呼ばれるタイプや、効く薬が全くないスーパー耐性菌と呼ばれるものまで出てきた。 
 アシネトバクター菌は土の中などにいるありふれた細菌で、健康な人にはまず病気を起こさないが、がんなどで免疫力が弱った人に感染すると、肺炎や敗血症などの重い症状を起こすことがある。普通なら抗生物質が効くが、今回のように多剤耐性になると、ほとんどの薬が効かなくなる。 
 大切なのは、すばやい対応だ。千葉県の船橋市立医療センターでは昨年、このスーパー耐性菌が見つかった。ただちに院内感染対策チームを招集して病院中に警報を発した。患者を個室に移して病院全体の衛生対策を徹底させた。基本的な衛生対策の徹底が大切なことは、過去の多くの事例が教えている。 感染がわかったら、院内で、そして地域で、情報を共有して取り組む。そんな基本も再確認しておきたい。(656字)。

6日;毎日社説(1)多剤耐性菌 感染防止の基本怠るな
『病院では耐性菌対策が重要な課題であり、神経をとがらせていなくてはならない。それなのに、多剤耐性アシネトバクターの集団院内感染が起きた帝京大病院では反応が非常に悪かった。病院の管理がしっかりしていれば、ここまで広がることはなかったはずだ。死亡者も減らせただろう。病院は感染経路の特定を含め、今回の事例を検証すると同時に、日常的な管理体制の不備を洗い出し、改善していくことが欠かせない。院内感染防止対策の専従スタッフが十分かどうかの見直しも必要だ。対応が後手に回ったことに加え、国や都への報告が遅れたことにも問題がある。5月に院内で対策を取り始めたのに、今月に入るまで保健所に報告しなかったのは遅すぎる。こうした耐性菌発生の情報は国全体で迅速に共有しなくてはならない。
 多剤耐性アシネトバクターは10年ほど前から世界的に増え問題になっている。菌は医療従事者や患者の家族などを通じて病院外に広がっていくこともある。最近、インドなどで感染が増え、世界保健機関(WHO)が注意を呼びかけている別の多剤耐性菌もある。
 さまざまな耐性菌を念頭に各病院で体制整備やマニュアル作りを徹底することはもちろん、国としての対策も必要だ。
 耐性菌の出現を抑えるには薬の適切な使用も大事だが、発生を食い止めることは難しい。次々出現する耐性菌に有効な抗生物質を新たに開発するというイタチごっこが続く中で、心配なのは、抗生物質の開発が停滞していることだ。耐性菌の出現が避けられない上、慢性疾患の薬と違って処方期間が短く、収益を上げにくいことが一因らしい。感染防止と並び抗生物質の開発のあり方も緊急の課題だろう。

7日;産経社説(1)院内感染 悪質な隠蔽許さぬ処分を
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100907/bdy1009070244001-n1.htm
『感染症対策は、早期発見に基づく感染ルートの特定と速やかな情報の公表が大切だ。ところが、病院側は何度も公表の機会がありながら、1年近くも情報を伏せてきた。警視庁が、業務上過失致死の疑いもあるとみて医師ら病院関係者から感染が起きた経緯について事情を聴いたのは当然だ。東京都に加え、厚生労働省も医療法に基づいた異例の立ち入り検査を行った。行政としても結果次第で、特定機能病院の指定取り消しや一定期間の業務停止も含めて厳しい処分で臨む必要がある。
 今回、院内感染を起こした病原体は、「多剤耐性アシネトバクター」(MRAB)と呼ばれる細菌だ。その後の調査で、別種の多剤耐性菌により死者が出ていることも分かり、やはり院内感染が原因との見方が強い。病院では昨年8月時点で最初とみられる感染者が見つかり、死亡者も出ていたのに、感染との因果関係が確認できないとして、対策部署への報告はなかった。保健所への報告や外部への公表は今月に入ってからだ。8月初旬には厚労省と都による定例の立ち入り検査が実施されていたが、報告もしていない。病院側は、対応の不備を認めているが、結果の重大さに対する責任ある発言とはいえない。
 MRABは、免疫力の落ちた術後の患者が感染すると、肺炎や敗血症を引き起こして死亡するケースがある。院内感染菌のひとつとして世界中で問題になっている。健康な人でも感染し、有効な抗生剤がない「スーパー耐性菌」も国内の大学病院で見つかったことが明らかになった。厚労省は今後、報告制度の在り方について検討する有識者会議を立ち上げるという。だが、どんなルールも医療機関としての自覚が前提となる。(688字)。

┏━━身 辺 雑 記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ボランテイア活動をする人の高齢化が進んでいる。若い人の新規の加入が少ないためだ。男性の場合は年金支給開始が、60歳から65歳になりつつある。また、企業が高齢者の能力を大切にして手放さなくなった。企業での能力は、限られた範囲の能力である。7割から8割までは、未使用。一般社会で生かされないだろうか。
 たとえば、企業では徹底的な「マネジメント」教育を受けている。その「マネジメント」に関する能力は、企業内で生かされた部分は少ない。その未使用の「マネジメント」の能力を非営利組織(NPO)で生かして欲しい。ボランテイア組織のマネジャーとして。また、現役の時代に、収入の1%でも、時間の1時間でもボランテイア活動に向けて欲しい。現役の時代のこの努力で、稔り豊かな人生を拓きたい。ボランテイア活動のゴールは「人間の感動」。普通の人の、日常生活の中にある。社会貢献とか崇高な人道愛でなく、普通の生活そのものである。(400字)。

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創刊日:2001-07-23  
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