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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット 『おいおい』 第945号 (2010.06.16)

2010/06/16

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2010/06/16━

    シニアネット 『おいおい』           第945号
 
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━━━━━CONTENTS(もくじ)━━━━━━━━ 
       巻 頭 俳 句  高野素十 (1893−1976) 茨城県取手市生まれ。医師。
       歳  時  記 「短夜」と「明け易」
       社     説 はやぶさ
       身 辺 雑 記 「会計年度」と「活動年度」
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 短夜の親不知過ぐあはれなり     高野素十  

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 短い夏の夜をいう。4時ごろから夜が明ける。時間の物理的な短さより、短さを惜しむ心持の重さをいう。俳句では、明けやすい夜を惜しむ思いを詠う。
 新潟県糸魚川市の「親不知(おやしらず)」を列車が通過する。北陸街道最大の難所とされる断崖絶壁。遭難悲話が伝えられる。列車が、親不知を通り過ぎていく、様々な思いが胸にしみてきた。
 作者の眼は、自然界の動きに注がれた。簡潔、明快に描いた。師高浜虚子の説く客観写生を忠実に実践した。水原秋桜子の主情的な作風と対立した。
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┏━━ 歳  時  記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「短夜」は、暮れたかと思うと、たちまち明ける夏の夜もこと。夏至の日の出は午前4時台、日の入りは午後7時台。昼間が14時間半、夜が9時間半。夏の涼しい夜の短いのを惜しむ気持ちをそう呼ぶ。「明易(あけやす)」とも言う。短夜は夜、明易は夜明けに重心を置く。明易は短夜より柔らかい。

┏━━ 社 説 要 約 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
はやぶさ
◎活かそう、日本の技術◎
 小惑星探査機「はやぶさ」が、3億キロかなたの小惑星イトカワに着陸して、再び地球に戻ってきた。月以外の天体との間を往復したのは、世界で初めてのことだ。歴史的な快挙といっていい。 
15日;読売社説(1)はやぶさ帰還 歴史的快挙を次に生かそう
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100615-OYT1T00024.htm
『はやぶさ本体は大気圏突入で燃え尽きた。小惑星の砂や石は、酸化などが進んだ地球の石と違い、太陽系の初期の状態に近い。太陽系の歴史を探るヒントになるだろう。残念ながら、装置の不調で確実にサンプルが採取できたかどうか分からない。だが、着陸時に舞い上がった砂がカプセル内に入った可能性はある。そもそも帰還自体が奇跡だ。地球―太陽間の40倍にあたる約60億キロ・メートルの飛行で、機体は各所が故障し、満身創痍だった。まずイトカワ離陸後に燃料が漏れた。制御不能になり、通信も途絶した。06年、幸運にも復旧し帰路についたが、長期の飛行で、ぎりぎりの運用が続いてきた。活躍したのは、搭載された日本独自の新型エンジンだ。イオンエンジンと呼ばれる。高圧ガスを噴く化学エンジンなどと比べて推進力は小さい。地上で1円玉を動かす程度の力だが、少ない燃料で長期間動く。これが、のべ4万時間、機体を制御した。
 心配なのは、次の計画だ。開発に約130億円をかけた「はやぶさ」の教訓を生かし、ほぼ同じ規模の予算で、別の小惑星の高度な探査を目指す「はやぶさ2」の開発が滞っている。民主党が進める高校無償化に4000億円近くかかり、そのしわ寄せで、文部科学省の宇宙予算が大幅に削られたためだ。はやぶさ2の今年度予算は、政権交代前の概算要求額17億円が、3000万円まで圧縮された。ばらまき予算よりも、意義のある計画に予算を投じるべきだ。地球と小惑星の位置関係を考えると、次の探査機までに10年以上の空白期が生じかねない。経験が風化してしまう。貴重な技術を次世代につなぎ、発展させる取り組みを後退させてはならない。(687字)。

16日:朝日社説(2)探査機帰還―はやぶさ君に笑われまい
http://www.asahi.com/paper/editorial20100616.html?ref=any#Edit2
『イトカワの表面で採取した砂などを入れるためのカプセルは、はやぶさから切り離されてオーストラリアの砂漠に落下し、無事に回収された。はやぶさは、自分の力で判断して行動するロボットなのだ。重さ0.5トン、技術の粋が詰め込まれたちっぽけなロボットが、地上の探査チームの知恵と工夫に支えられて前人未到の大仕事をやってのける。はやぶさは、日本の進むべき道を鮮やかに見せてくれたといえるのではないか。 
 真空の宇宙とはいえ、わずかな燃料で総行程60億キロもの旅ができたのは、最新鋭のエンジンのおかげだ。ここに日本の高い技術力が生かされた。はやぶさは7年間に何度も危機に見舞われた。とりわけ7週間も交信が途切れたり、四つのエンジンが故障したりしたときは絶望視されたが、奇跡的に乗り越えた。故障しても動かし続けることができたのは、技術を熟知した技術者と研究者の力が大きい。 チームのリーダーである宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授は「意地と忍耐と、最後は神頼み」だったという。
 なによりも再認識させられたのは、高い目標を掲げ、あえて挑戦することの大切さだ。「世界でまだだれもやっていないことに挑戦したかった」(川口さん)という。小惑星探査という意欲的な目標を加え、それが、技術陣や管制チームの底力を引き出すことにつながった。 日本には、世界に誇る技術力がある。それをどう生かし、どう育てていくか。そこに日本の将来がかかっていることは間違いない。若者を鼓舞するような目標を掲げて挑戦する。それによって、技術も、そして人も、育てていきたい。 縮こまってはいられない。はやぶさ君に笑われる。 (679字)。

15日;日経社説(1)はやぶさの力を日本の力に
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE2EBE0E1E2E6E6E2E3E7E2E4E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
『日本のモノづくりの能力やチームワークがまだ捨てたものではないことをも示した。日本の宇宙開発予算は年間約2千億円。はやぶさの開発に使ったのは約130億円。少ない予算の枠内で設計に知恵を絞って、小さく軽く割安の探査機をつくり、NASAも驚かす探査を成功させた。搭載した技術の中でも、長い距離を少ない燃料で飛べる省エネ型エンジンの評判が高い。製造会社のNECは、衛星機器大手の米企業と組んで製品化し、世界の人工衛星市場へ売り込みをかけている。
 7年を超す旅の途上で、はやぶさは少なくとも2度、帰還不能になりかけた。危機を乗り越えられたのは、宇宙航空研究開発機構の科学者と技術者が、苦境にめげない粘り強さと柔軟な創意を発揮したからだ。チームの挑戦を知った多くの人たちが、はやぶさに熱い声援を送った。はやぶさの帰還を、モノづくりの楽しさや大切さを日本の若者たちが知る機会にできればいい。
 今回は科学技術への投資効率のよい取り組みだったといえる。日本には宇宙技術のほかにも、新型万能細胞や超電導など、世界トップ級の技術があり人材もいる。人や技術を大きく育て、国の資産や産業の力にすることが、いま日本の経済を成長させるうえで最も大切だ。組織の縄張り意識が新しい才能や技術が伸びる機会を奪うことのないようにしながら、チームワークの良さを生かしていく。はやぶさの強さを、日本の強さにする道を探したい。(588字)。

┏━━身 辺 雑 記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 官庁の年度末は3月31日。年度始めは4月1日のはずだが、人事異動や引き継ぎで、実際のスタートは6月1日。諸々の団体も、総会が終わり新役員と新活動方針で動き始める。活動は、12月で終わる。正月明けから3ヶ月は人事や組織で大騒動。実質活動は7ヶ月。役員任期が、1年ところが多く実質的な活動が難しい。再任してももう1年。相当なパワーを注がなければ、組織は動かない。
 マンネリ化と高齢化が、組織の活性化を妨げる。年々、問題点が曖昧になり、解決策が大きく後退する。伝承性がないから、5年間も繰り返すと見るも哀れな姿になる。もっと悪いのは、そうした組織に気持ち良く眠っている幹部がいる。弁は立つが、実践活動は経験乏しい。 一見、理屈が通っているからそれに従う。実践すると難しい。理屈通りにはいかない。
 活動期間は7ヶ月。次年度送りとなる。そして、「大過なく無事に任期をまっとうさせていただきました」で、めでたし、めでたし。(400字)。

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創刊日:2001-07-23  
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  • 名無しさん2010/06/16

    はやぶさの社説と身辺雑記の対象が意味深でした。