生活情報

シニアネット 『おいおい』

俳句。俳句はすばらしい。俳句を語りあいましょう。

全て表示する >

シニアネット 『おいおい』 第881号 (2009.09.30)

2009/09/30

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2009/09/30━

    シニアネット 『おいおい』           第881号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動に役立つ情報紙━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 蚯蚓鳴く六波羅密寺しんのやみ        川端茅舎

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋の夜とか雨の降る日に、土の方からジーツと細く長く切れ目なく鳴くのを昔から「蚯蚓鳴く」といった。蚯蚓は発声器がないから鳴かない。「蚯蚓鳴く」は秋の静けさがあり、詩情がある。空想を刺激するロマン的な季語として愛されている。あたりが静かな様子がわかる。
京都の「六波密寺」の辻の近くである。かつて平清盛の豪勢な邸宅のあったところ。今では、街中であるが、作者が見たこの界隈は「真の闇」であったのであろう。「平氏に非ずんば」の権勢をふるった時代の「六道の辻」付近の華やかさと、作者が見た「真の闇」の深さ。あたりの静けさが浮かび上がる。「茅舎浄土」と呼ばれる作品世界を作り上げた。東京都生まれ。(1897−1941)。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┏━━(社説)予算編成━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎立場の違いか、ぶれる論調◎
 鳩山内閣による来年度予算の編成作業が本格的に始動した。 29日の閣議で、予算編成の新たな基本方針と、税制改正の仕組みを抜本的に作り直す新政府税制調査会の設置が決定された。政府の歳出と歳入をコントロールする手順と組織がほぼ整ったといえる。 自公政権が決めた概算要求基準(シーリング)は廃止され、各府省は、民主党の政権公約と連立3党の政策合意を反映した予算要求を10月15日までに、再提出することになった。この要求を、新設する行政刷新会議が点検し、効率的な予算を作っていく仕組みだ。
野党の朝日から、与党の朝日に変貌できるか。論調が、左右に揺れるのはどうしてか。ご都合主義の朝日が変わる典型的な論調を紹介しよう。政権与党を支え切れない「生煮え論調」である。整理できてない論調。これが、「社説」と疑いたくなる。何を言いたいのかよく分からない。読売の論説と比較読みすると参考になる。

30日;朝日社説(1)予算編成―さあ、大胆な組み替えを
http://www.asahi.com/paper/editorial20090930.html?ref=any
『来年度予算を白紙から見直すことを、鳩山政権が正式に決めた。 鳩山政権はきのうの閣議で、予算編成の基本方針として概算要求基準(シーリング)の廃止を決めた。予算改革の大きな第一歩となる。シーリングこそが、前年度予算の踏襲と微修正を繰り返すことしかできない官僚主導の利害調整型予算を形作ってきたからだ。鳩山政権は「既存の予算はゼロベースで厳しく優先順位を見直す」という。これを実際にやってみせるのは画期的だ。しかし、前例を踏襲せずに白地から予算を組む作業は相当な困難が予想される。 
 民主党は「生活第一」という政策の基軸を掲げてきた。それが政権交代への期待を生んだ。これを予算編成で貫けるかどうか、が鍵になる。政権公約でうたった政策を予算に盛り込むに当たり、制度づくりにきめ細かい工夫をこらすことが求められる。子ども手当や高校無償化など、若い世代を育てる政策は国民の声に耳を傾け、しっかりと進めてほしい。 同時に大切なのは、財源の制約のもとで、厳しい選択だが合理的だと納税者に納得される内容にすることだ。公約した事業すべてに十分な予算をつけるのは至難の業だ。何を優先し、何を切るか、減らすか。  その点で高速道路無料化(財源は毎年度1.3兆円)とガソリン税などの暫定税率廃止(同2.5兆円)は再考を求めたい。温暖化対策とも矛盾するこれらの政策に毎年度数兆円を投じることが妥当だろうか。もっと優先すべき使い道が考えられないか。 
 自公政権が経済危機への対策として編成し執行中の補正予算の組み替えも含め、新政権の決断力と説明責任を果たす能力が問われる。年度内に予算を使い切ろうとして生じる無駄をなくすため、複数年度の予算管理も検討するという。「10月15日までに概算要求、年内編成」という日程はかなりきつい。それでも経済危機のもとで予算編成の遅れは許されない。スピードも不可欠だ。
 
30日;読売社説(1)予算と税制 財源の手当てが最大の課題だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090929-OYT1T01266.htm
『鳩山内閣が独自色を出そうとする気持ちは理解できる。だが、単に無駄を排除して新しい政策に回せば済むという問題ではない。物足りないのは、予算や税制を使っていかなる国を作り上げるかという考え方と、どんな政策に予算を重点配分していくかという基本構想が見えないことだ。今後、国家戦略室を中心に、早急に打ち出していく必要があろう。これまでの前年踏襲方式では、確かに斬新な予算を編成するのは難しかった。鳩山内閣がしがらみを断ち切り、新手法でメリハリの利いた予算を作るというなら、それ自体は大いに期待したいところだ。だが、最大の問題は財源の手当てである。今年度、46兆円と見込んだ税収は、景気の低迷で3兆〜4兆円ほど減収になる。来年度も同じような傾向が続くという見方が支配的だ。国債を増発しない限り、まともな予算が組めない状況だ。
財源となる税収をどう確保していくか。この点、新政府税調の役割は極めて重要になる。新税調は、藤井財務相が会長になり、各府省の副大臣らで構成する。自民党のように党税調は置かず、政府主導で税制を決める。来年度改正の検討項目は、ガソリンの暫定税率の廃止や中小企業に対する法人税の軽減など、減税策ばかりが目立つ。これでは財源確保どころではない。景気情勢を考えれば、今すぐ増税を打ち出す状況ではないが、新たな財源を確保する道筋だけはつけておかなければならない。暫定税率の廃止は再考し、配偶者控除の廃止についても中身を詰める必要がある。民主党は消費税率を4年間引き上げないとしているが、中長期的な安定財源として今から議論を始めるべきだ。

┏━━(社説)経済紙からの注文━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎鳩山内閣よ。市場の声を聞け◎
日本経済新聞から注文がついた。「鳩山由紀夫政権の発足以降、円高・株安が進んでいる。日々の相場に一喜一憂すべきではないが、市場の動向を離れた経済政策の運営はあり得ない。鳩山政権の主要閣僚はもっと丁寧に政策を説明し、市場を味方につけるすべを心得てほしい。」

29日;日経社説(1)鳩山政権は市場の懸念に耳を澄ませ
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090928AS1K2800228092009.html
『週明け28日の東京市場で円相場が一時、1ドル=88円台と8カ月ぶりの高値をつけ、日経平均株価も1万円割れする場面があった。先週末の20カ国・地域(G20)首脳会議が世界経済の不均衡是正をうたったことで、経常赤字国である米国のドルが売られ、その一方で円が買われた。日本は外需に依存する度合いが大きいので、企業の輸出採算悪化を心配して株価が下がった。藤井裕久財務相が外国為替市場の介入に否定的な発言を繰り返し、市場参加者の間で介入警戒感が薄れた。市場実勢を尊重しようとする姿勢は間違っていないし、外需に頼り過ぎた経済を内需主導に転換しようという方向性も正しいだろう。
問題はあらかじめ市場に手の内をさらす発言を重ねることにある。G20会議でうたわれた不均衡是正の課題は、世界経済のけん引役を米国一国だけに頼れなくなった現実を反映したものだ。ゼーリック世銀総裁でさえ「ドルに代わる複数の選択肢が増えている」と語るなど、通貨としてのドルのあり方も問われている。ドル安が進みやすい地合いで不介入発言を繰り返すことは、猛牛の前で赤い布を振るようなものだ。株安に拍車をかけたのは、亀井静香郵政・金融担当相だろう。亀井氏は中小・零細企業の借り入れの返済猶予の立法化に意欲を示すが、元本ばかりでなく金利返済の猶予も盛り込む考えを示した。融資の返済が滞れば銀行経営に悪影響を及ぼす。そんな心配から銀行株は急落している。ところが亀井氏は「株が下がるのは銀行経営に問題があるからだ」と述べた。金融の健全性を守るのが仕事である金融相としてはいかにも不適切な発言だ。
 政策の方向を政治が主導するのは当然であるが、経済政策のかじ取りには合理性が求められるのも確かだ。銀行経営者が融資におじけ付くようでは経済に悪影響を及ぼし、借り手企業も苦しくなりはしまいか。日銀出身で金融問題が専門のはずの大塚耕平金融担当副大臣も、亀井氏にきちんと物申してもらいたい。市場の懸念に耳を澄まし、市場の力を生かすようにした方が、政策運営として得策ではないだろうか

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NHK「ラジオ深夜便」10月号の「今月のエッセー」は、「過激が美しい」。昭和13年生まれの、歌人の佐々木幸綱さんが書いた。昭和10年前後に生まれた世代は、独特の生き方の美学がある。ブレーキをかける生き方を潔しとしない。強い酒を好んで飲み、しかも一気に飲み干す、ぶっ倒れるまで飲み続ける。「過激が美しい」がシンボル。それでいて、トレーニングとか身体にいいことは絶対にやらない。ハード・ストロングを愛好する。ジェームス・ディーンの様に、むやみに強い権力に抵抗する。虫けらのように踏みにじらても。
 山城新伍(昭和13年)、美空ひばり(昭和12年)、赤塚不二夫(昭和10年)、石原裕次郎(昭和9年)を挙げた。1960年代に入り、「マイルドな時代」に移行した。男性は男らしく、女性は女らしく生きた時代の世代には合わない。青年時代に精一杯の抵抗をした。「実は時代を体現しつつ青春を真っ当に生きた男の美学に殉じた死だった。」と結んだ。(400字)

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-07-23  
最終発行日:  
発行周期:週一回以上  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。