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シニアネット 『おいおい』

俳句。俳句はすばらしい。俳句を語りあいましょう。

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シニアネット 『おいおい』 第864号 (2009.08.09)

2009/08/09

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2009/08/09━

    シニアネット 『おいおい』           第864号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動に役立つ情報紙━━━━━━

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 雲が首灼く浦上花をもっと蒔こう        隈  治人

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1945年8月9日午前11時2分に、人類史上2発目の原爆が投下された。プルトニューム型の本格的な原爆である。一般に、「原爆忌」とされるが、俳句では「ヒロシマ忌」と「ナガサキ忌」に分けて考えたい。季語も、広島は夏、長崎は秋。原爆の型も、広島がウラン型、長崎がプルトニューム型である。
地元で「土曜」を主宰していた俳人の肉声である。悲惨な被爆状況が語れる人が減った。非核や平和運動は多いが、一般市民が自然に、祈る対象としてのものは少ない。長崎市には、キリスト教がる。広島市には、仏教がある。「戦災の悲劇がその詩精神に深くかかわるが、それは単なる悲嘆ではなく、むしろ滋愛による癒しをもたらす。」(『現代俳句大事典』より)
原爆は、大げさに悲惨さを嘆き悲しむのでなく、日常の何でもない生活の中に、歴史を詠み込むことが俳句には必要である。地元の俳人の俳句だけに、祈りにも似た声が聞こえてくる。長崎大学薬学部卒の長崎市生まれ。(1915−1990)。
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┏━━(社説)日本の農業━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎農業政策の基本に戻れ◎
日本の農業は病んでいる。多くの農地が荒廃し、農家の高齢化も進んでいる。農林族、農協、農水省の3者が支配してきたこれまでの農政を抜本的に見直し、再生を目指した改革を実行しない限り、日本の農業には日本の食を担う力がなくなってしまう。自民、民主両党は危機的な状況を打開する方策を、どこまで具体的に政権公約で描いたか。農業票の獲得に目を奪われるあまり、どちらも改革の道筋を示す説得力に欠ける。

9日;日経社説(全)09衆院選 政策を問う 自由貿易と農業再生の両立策を示せ
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20090808AS1K0700408082009.html
『●所得補償の具体論を● 第一の論点は農家に対する国の支援策だ。農業の国内生産力は農業関係者だけでなく、国民全体の資産である。この基本認識は両党に共通している。農業生産を支える農家の所得を、必要に応じて財政負担で補償する考え方は基本的には正しい。自民党は「すべての意欲ある農家を支援対象とし、面積・年齢要件は撤廃する」と記した。現実に「意欲ある農家」をどう判定するのか。民主党は、小規模経営の農家を含めて支援する「戸別所得補償制度」の創設を掲げた。これだけでは自民党と同じばらまき政策だが、補助額について「規模、品質、環境保全、主食用米からの転作等に応じた加算を行う」とも約束している。両党は今後の党首討論などの場で、農家支援の具体的な条件を明らかにしてほしい。
 第二に注目すべき点は、通商政策と農政の整合性だ。両党とも、世界貿易機関(WTO)のドーハ・ラウンドの早期合意や主な貿易相手国との自由貿易協定(FTA)の早期締結を主張している。だが、看板に掲げた自由貿易主義と国内農業に対する保護主義との矛盾は明らかである。民主党は当初、公約で「米国とFTAを締結し、貿易・投資の自由化を進める」と宣言し、貿易自由化に向け大きく踏み込む姿勢を示した。ところが、発表後に「交渉を促進する」に軌道修正したほか、コメを自由化対象から除外する方針を農業団体に伝えるなど、迷走が目立つ。経済外交と国内農政を切り離して論じることはできない。農家の所得を補償するのは、FTAなどで農産物市場を開放しても、担い手の国内生産者が競争力を増し、生き残れる仕組みを築くためであるはずだ。両党とも公約では通商と農政の関係に明確に言及すらしていない。
●農政の透明性を高めよ● 第三に問うべき問題は、これまでの農政のあり方そのものに対する両党の改革の姿勢だろう。日本の農業を再生するためには、農協と政界の農林族、農水省が一体となった不透明な政策決定の構図を、根本から変えなければならない。農政は農業関係者だけの閉ざされた専門領域ではなくなっている。消費者は安心で低コストな食生活を求めている。産業界では、生産から流通、加工までを含めて農業分野に新たな事業機会を探す企業が増えている。これまでの農政のどこが問題だと認識し、どのように改善するつもりか。両党は政権公約で農業重視の姿勢を強調している。だが、目標が農業票の獲得なのか、その理念の確かさに疑問を抱かざるを得ない。日本の農業への国民の危機感は強い。高まる危機感に応え、未来像を示すべきだ。

 9日;朝日社説(1)09総選挙・農業再建―減反見直しからの出発
 http://www.asahi.com/paper/editorial20090809.html?ref=any
『日本の農業を衰退へと導いたのは、40年間も続く減反政策である。生産調整で米価を維持し、農家の収入を確保する目的だ。貿易交渉でコメ関税の大幅引き下げを受け入れず、海外諸国から批判にさらされているのも減反による米価維持策が原因である。だが、コメの需要はますます減り、国内農業を守るはずの減反・米価維持策が、目的とは反対の役割を演じてしまっている。縮小均衡のコメ政策では未来を描けない。農業の将来を考えるなら一刻も早く減反をやめ、農業を成長産業に変える道に踏み出すべきである。生産と輸入の自由化を進めれば、米価は下がる。その場合、欧米のように農家経営を戸別所得補償で支えればいい。納税者負担は増えるが、消費者には喜ばれ、農家の生産意欲は高まる。 
  民主党はコメを販売する農家への戸別所得補償制度の創設案も打ち出した。今回は、将来の減反廃止をにらんだ工夫の跡がある。生産調整に参加しない農家には所得補償をしない代わり、自由にコメを作る権利を認めるという「減反選択制」だ。政府・自民党も石破農水相を中心に減反選択制を検討していた。だが、米価維持にこだわる農林族議員の猛反発で頓挫し、政権公約に盛り込めなかった。 改革志向が明確であるにもかかわらず民主党案の問題点は、所得補償の対象を競争力の乏しい零細農家にまで広げてしまったことだ。このため毎年度の必要予算額は1兆円に膨らんだ。 地域の担い手となる意欲的な農家に農地を集めて効率化と生産拡大を進めたい。税金を大切に使うためにも、ばらまき型でない所得補償のやり方を検討しなくてはならない。 

┏━━(社説)高校野球━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◎改修工事完了の甲子園の新しい歴史◎
85年前の完成時のように、内野席全体を覆うよう翼を広げた大銀傘に「栄冠は君に輝く」が響いた。球場本体の改修工事を終えた甲子園で、全国高校野球選手権大会が開幕した。今年で91回目。1915年の第1回大会からは、戦争による中断を挟み95年目になる。伊万里農林の吉永圭太主将は「91回受け継がれてきた伝統のバトンを未来に向けて力いっぱい伝えていくことを誓います」と選手宣誓した。

9日;朝日社説(2)甲子園開幕―大銀傘に新たな歴史を
http://www.asahi.com/paper/editorial20090809.html?ref=any#Edit2
『日本高校野球連盟が、昨年度から始めた若手指導者の育成講座「甲子園塾」がある。元箕島監督の尾藤公さん、箕島と79年夏に延長18回の死闘を演じた星稜の元監督、山下智茂さんらが講師である。山下さんのノックだ。試合前の7分間で百数十本を放つ速射砲のようなノックは、かつて甲子園の名物だった。兵庫県内の高校であった実技指導で、山下さんは球を打ちながら頻繁にほめ言葉をかけた。集中力が切れると見ると、生徒を集める。緩急の妙。「ノックで生徒の心を開かせる」のだという。 大坪さんは33歳。03年に伊万里農林の教員になり、野球部を率いた。戦えばコールド負けというチーム。猛練習を課し、ボイコット騒ぎも起きた。「技術は大事。でも、最後は心の指導なんだと気づいた。」。山下さんはこう言ったという。「人間を磨けば、甲子園の方が迎えに来る」。春以降、ノックに一層気持ちをこめた。 
 甲子園を夢見ながら毎年、無数の高校が敗れ去る。それでもまた、挑む。一世紀に及ばんとする歴史と、人から人へと受け継がれる伝統。そして、それをさらに乗り越えようとする新しい力とのしのぎ合いが、人々を高校野球に引きつけてきたのだろう。少子化の中でも球児は増え続けている。高野連の加盟校部員数調査で、今年度は最多の16万9449人。3年生まで部活動を続ける率も83.1%と過去最高だ。 ただ、野球留学や特待生問題など課題はまだ多い。奥島高野連会長を中心に、100年の区切りへ向け、高校野球のあるべき姿を問い続けてほしい。 新装なった甲子園で迎える、初めての夏。選手たちが新たな歴史を刻む。 

┏━━(社説)ふるさと信仰━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◎「伊勢神宮信仰」を大切にしよう◎
9日;産経社説(1)遷宮まで4年 日本人の心確認する機に
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090809/trd0908090242000-n1.htm
『お盆が近づき、ふるさとに帰省する家族連れも少なくないだろう。先祖のお墓に参った後には、鎮守の森を訪ねてはどうだろう。幼友達と、その下で遊んだ木々が、一段と成長して枝を広げているかもしれない。神社には、日本人の伝統や知恵がこもっている。はるか縄文の昔から、人々は自然の恵みに感謝しつつ、それが永遠に続くよう、頭を垂れて祈った。神社に対する素朴な信仰は、「自然とともに」という日本人のあり方そのものなのである。
神社は全国に約8万社あるとされ、その本宗が「お伊勢さん」、伊勢神宮(三重県)である。皇大神宮(内宮)と豊受(とようけ)大神宮(外宮)からなる伊勢神宮はいま、4年後に迫った「式年遷宮」の準備に追われている。式年遷宮とは、20年ごとに神宮のすべての社殿を造り替え、神宝や装束の一切を新調してご神体を新宮に移す儀式である。民俗学では、新しく生まれ変わることで神威をパワーアップさせる意味合いがあるという。1300年以上昔の持統天皇4(西暦690)年に第1回が行われ、戦国時代に中断したほかは守り続けられ、平成25年が62回目にあたる。今年11月3日(文化の日)には、内宮への入り口・五十鈴川に架かる宇治橋の造替工事が完成し、3代の夫婦による「渡始式」が行われる予定だ。その式年遷宮を記念した特別展「伊勢神宮と神々の美術」が9月6日まで、東京・上野の東京国立博物館で開かれている。日本の歴史の中で、伊勢神宮を代表とする全国の神社が果たした役割を改めて確認する展覧会である。
 お伊勢参りのにぎわいを鮮やかな色彩で描いた珍しい絵画「伊勢参詣曼荼羅」や、普段は神殿の奥深くに鎮座している貴重な神像などが公開されている。これらを見ていると、日本の神々が清らかで、深い精神性をたたえていることが実感できる。21世紀は「自然との共生の世紀」ともいわれる。4年後に迫った式年遷宮を、「日本人の心のふるさと」を再確認する大切な機会としたい。

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 故郷で夏休みを過ごす、帰省が始まった。朝日新聞は、高校野球開幕と甲子園の改修工事完了にちなみ、高校野球を論じた。高校野球のあるべき姿を求めて、新しい歴史が始まると。産経新聞は、故郷信仰を論じた。1世代ふるいように思う。お伊勢さん信仰は江戸時代からある。その伝統を論ずるのは大切だが、現在の「日本人のふるさと」信仰とは結びつかないようだ。子供の時代を田舎ですごし、神社仏閣にこよない信仰心をもっている世代は、数少ないシニア世代ではなかろうか。
田舎が遠くなった。過疎が進み、限界集落すら出て来ている。農業の中心は、田舎にある。その農業の「政策」が、今回の選挙でも、曖昧である。食は、国家政策の基本である。(300字)

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