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シニアネット 『おいおい』

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シニアネット  『おいおい』 第859号  (2009.07.29)

2009/07/29

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2009/07/29━

    シニアネット 『おいおい』           第859号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動に役立つ情報紙━━━━━━

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驟雨来ぬ蝉は両眼濡らし啼く          山口誓子

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昭和16年(1941)作。「驟雨」とは、夕立のこと。自選自解によると、「その驟雨の中の木で蝉が鳴いている。雨が激しいのに、声を断たず、鳴きつづけている。その声を聞いて、私は鳴いている蝉を想像してみた。蝉は、膛(みは)った両眼を、激しい雨に濡らしながら鳴いているようであった。雨にもめげず鳴いているのだ。それに、蝉は両眼を雨に濡らして、快感を貪っているようであった。」
昭和23年(1948)に、「天狼」を創刊した。「酷烈なる俳句精神を標榜し、即物具象による構成・構造の新風を樹立、ここから現代俳句の大きな流れが生まれることになる。」(『現代俳句大事典』より)。山口波津女は妻。下田実花は実妹。伊勢市に山口誓子の俳句館がある。京都市生まれ。(1901−1994)。

┏━━(社説)安心と不安━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎若い人への投資を急げ◎
高齢社会を支える土台はつねに現役世代である。その「支える力」の衰えが深刻だ。少子化で労働人口が減っているうえ雇用の不安定化が進み、若い人たちの所得は細るばかりだ。 派遣労働者など非正社員は、働く人の3人に1人を占めている。年収200万円以下の労働者は1千万人を超えた。これらの人々は中高年になっても、なかなか賃金が増えない。 不安定な所得のため健康保険の保険料が払えず、正規の保険証を取り上げられた世帯が100万を超す。国民年金の保険料未納は20代後半で5割だ。 

29日;朝日社説(1)論点・安心と負担2―若者への投資を急がねば
http://www.asahi.com/paper/editorial20090729.html?ref=any
『社会保障の財源の多くは、現役世代が保険料や税金で負担している。日本の総人口1億2千万人は、半世紀ほどで9千万人を切り、4割が65歳以上になる。いま現役3人で1人の高齢者を支えているが、1.3人で1人を支えることになるという。 担い手の肩にきわめて重い負担がのしかかるというのに、若い世代の貧困化が進む。生活が不安定なために結婚や出産をためらう。そんな若者の増加が少子化に拍車をかけている。 このような負の拡大再生産を放置すれば、社会は早晩立ちゆかなくなる。社会保障の崩壊を食い止めるには、現役世代の「支える力」を高めるための策を今すぐ大胆に打たねばならない。日本では、若い世代への支出が不十分だ。社会保障給付費89兆円のうち7割が高齢者の年金や医療で、児童手当や保育などの子ども対策は3%。国内総生産(GDP)の1%に満たず、フランスの3分の1以下だ。 
 今回の総選挙では、やっとこれらの課題に光が当たった。与党は、収入の低い世帯にも所得再分配の機能が働く給付付き税額控除や、幼児教育の無償化を提言する。民主党は子ども手当や高校教育の無償化を打ち出した。求職中の人々を支援する「第2のセーフティーネット」が今夏始まり、その充実や継続も重要な論点になりそうだ。 働く能力を高めたり、働く場を提供したりする政策の強化も必要だ。仕事を辞めずに子育てや介護を続ける環境をつくることも重要である。正社員と非正社員の給与格差を縮め、同じように働けば同等の賃金や待遇が保障される仕組みを導入することも早急に検討しなければならない。 
 若者が「支える力」を持てるようになるには、この世代の困窮者を支える対策だけでなく、雇用のあり方を変え、保育や教育をもっと社会全体で担うといった総合的な取り組みが要る。若者への賢い投資。それができないと、確かな社会の明日は見えない。 

┏━━(社説)働く高齢者━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◎具体的な提案を◎
 麻生太郎首相が日本青年会議所主催の会合で「高齢者は働くことしか才能がない」などと発言した。高齢者の気持ちを逆なでしただけでなく、高齢者雇用問題への認識の浅さを露呈したものと指摘せざるを得ない。その後、麻生首相は「私が申し上げたいのは、元気で活力ある高齢者が多いということ。この方々には働く機会を与える。それが活力ある高齢化社会なんだ」などと釈明した。

28日;毎日社説(1)働く高齢者 首相は釈明より提案を
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090728ddm005070028000c.html
『総論として「活力ある高齢化社会が日本のめざす方向だ」と指摘、これに成功したら「世界中、日本を見習う」と述べている。麻生首相は高齢者が安心して働くことができ、それが社会の活力を生み出すような施策を示すべきだった。目指すべき高齢社会を描き、その道筋を示すことが国の指導者の役割ではないのか。そもそも日本の高齢者の働く意欲は欧米に比べて格段に高く、働いている人も多い。内閣府の「高齢社会白書(08年版)」によると、60代前半層では男性の7割、女性の4割が、また60代後半層では男性の5割、女性の3割が働いている。生活費の確保も大きな理由だが、「健康維持」や「知識、技能を生かしたい」という人も増えている。65歳以上の人口は今後も増え続け同時に少子化も進む。高齢者は現在は総人口の5人に1人だが、2055年には2・5人に1人となる。
 今必要なことは、中長期の展望に立った長寿社会対策である。その重要な柱は高齢者の雇用対策だ。意欲ある高齢者が長く働き続けることを規制している定年制の見直しが当面の宿題だ。年齢差別が禁止されている米国では定年制がない。日本でも定年制廃止を主張する労働経済学者らもいる。高齢社会における定年制のあり方について議論を急ぐべきである。麻生首相の「活力ある高齢化社会」の提案に異論はない。必要なことは、国のトップとして、実現に向けた道筋を示すことである

┏━━(社説)竜巻被害━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎十分な警戒を◎
九州北部や中国地方西部では19日から記録破りの豪雨が続き、土砂崩れや増水などで25人を超える死者がでている。気象庁は「平成21年7月中国・九州北部豪雨」と命名した。27日には関東北部で新たな気象災害が起きた。群馬県館林市内で竜巻が発生し、約20人が負傷したほか、屋根が壊れたり、窓が割れたりするなど400棟以上が被害を受けた。

29日:産経社説(1)竜巻被害 荒れる気象から身守ろう
htp://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090729/dst0907290302000-n1.htm
『スーパーの駐車場では、何台もの車が横転し、風の強さを物語った。住民は「空が暗くなり、ジェット機が発するような音とともに風が旋回し、瓦やトタンなどが飛んだ」と証言した。この日は大気が不安定な状況になっていて、気象庁は群馬や栃木、埼玉の各県で「竜巻注意情報」などを出していた。そうした気象条件下での発生だった。竜巻注意情報は、昨年3月に始められた。積乱雲の下で発生する竜巻だけでなく、ダウンバースト(下降噴流)などの突風が起きそうなときに発表される。局所的な現象なので的中率は高くないが、十分な警戒が必要だ。予報で発生の可能性がある日には、天候に注意したい。上空が急に暗くなったときなどには外出を見合わせたり、外出中なら頑丈な建物の中で様子をみたりするといった用心深さが求められる。
 天気予報には敏感でありたい。近年の気象は、荒々しくなり、災害は激甚化の傾向を強めている。背景には地球温暖化による気候変動があり、異常気象はますます増加していくはずである。岡山県美作市でも19日に降雨の中、竜巻らしき猛烈な突風が走り抜けて住宅や倉庫が壊れ、住民が負傷している。車を100メートル先の水田に飛ばす威力だった。
 日本での大型竜巻としては、平成18年11月に北海道の佐呂間町で9人の命を奪った災害が記憶に新しい。このときは寒冷前線の通過で積乱雲が発達し、激しい雨とともに襲っている。梅雨前線の豪雨は、まだしばらく油断できない。洪水や土砂災害とともに、竜巻などの突風にも細心の注意を払いたい。竜巻は台風に伴っても起きやすい。今年は約5000人の犠牲者をだした伊勢湾台風から50年にあたる。防災技術は進んだが、気象災害もその猛威を増している。

┏━━(コラム)酒とコーヒー━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 29日;日経コラム「春秋」より
 http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090728AS1K2800328072009.html
『宗教を酒に、哲学をコーヒーに例えたのは寺田寅彦である。「宗教は人を酩酊させ、官能と理性を麻痺させる」から酒。「コーヒーは官能を鋭敏にし、洞察と認識を透明にする」から哲学。よほどのコーヒーびいきだったとうかがえる。▼仕事が行き詰まってしまった時、コーヒー茶わんの縁が唇と触れようとする瞬間に頭の中に一道の光が流れ込み、やすやすと解決の手掛かりを思いつくことがしばしばある。こう述懐した寅彦は物理学者だ。コーヒーの効能と酒の酔いは違うと言いたかったのか、「客観のコーヒー主観の新酒哉」と詠んでもいる。▼コーヒーにはがんや糖尿病などの予防効果があると言われているが、先日の本紙には認知症の予防にも有効かもしれないとの記事があった。アルツハイマーを病んだマウスにカフェインを1カ月摂取させると、迷路で迷わなくなったり、脳内にたまった病気の原因とみられるたんぱく質の量が減ったりしたそうだ。
▼これでコーヒーを飲む理由が増えた。といって万能薬でないのは、カップに唇を触れようが胃に流し込もうが、頭に光一筋流れ込んでこないこと再々の一事をみるだけでよく分かる。酩酊と主観の味にもひかれるから、一杯のコーヒーと新酒とどちらも大切。そう書いて、言い訳じみていなければいいのだが。

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 すっかり、政治離している。「不満の自民党」と「不安の民主党」では、熱くなれない。マニフェストが、発表になっても興味がわかない。選挙期間中は、株価が上昇するだろう。経済の回復には興味がわく。選挙が終われば、政治の将来に不安が広がり、株価は下落するだろう。こんな図式が描かれる。
政治が安定に向かえば、株価も上がる。政治が安定して、政治に不安が伴わないことを願ってやまない。そうなれば、政治に興味も戻ってくることだろう。夏も終わり、秋が来る頃には、どちらになっているだろうか。輸出依存の経済であるから、輸出の回復で決まる。内需の消費の力が弱く、すぐに回復するとは思えない。経済の明るい光りの兆しを願いたい。(300字)

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創刊日:2001-07-23  
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  • 名無しさん2009/07/30

    毎週シニアネット『おいおい』を期待して拝読させて頂いております。世界の動静から国民の関心は国内の選挙一辺倒なっているようなマスコミの報道ぶり将来の日本のビジョンが描けないでいる自民&民主対決のマニフェスト中身で心配する。