生活情報

シニアネット 『おいおい』

俳句。俳句はすばらしい。俳句を語りあいましょう。

全て表示する >

シニアネット  『おいおい』 第838号 (2009.05.06)

2009/05/06

━━senior citizen net━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2009/05/06━

    シニアネット 『おいおい』            第838号
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━行動するための情報紙━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 牡丹はや散りてあとかたなかりけり               久保田万太郎

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5月6日は、久保田万太郎の命日である。生涯最後の日に詠まれた。夕方梅原龍三郎の家で、誤嚥下気管閉塞で急逝した。毎年花をテーマに詠っていた。死の2時前に弟子の安住敦に口頭で、<小でまりの花に風いで来りけり>を伝えた。しかし、句集『流寓抄以後』には、掲載句が最後に置かれている。死の気配のする句である。散っても見事な「牡丹」が「あとかたもなかりけり」になり、後に何も残っていない。
 蕪村の本歌とりである。<牡丹散てうちかさなりぬ二三片>。平明な表現で共感を呼ぶ、歳時記の例句登載が非常に多い。傘雨忌とも言う。東京都生まれ。(1889―1963)。 

┏━━エコカー(社説)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎はずみをつけよう◎
ガソリンエンジンとモーターを併用するハイブリッド車が、ガソリン車と同じぐらいに安くなってきた。新しいクルマの世紀がいよいよ開く。ハイブリッド車の燃費は軽自動車を上回り、二酸化炭素の排出量を大幅に減らすことができる。だが同クラスのガソリン車より数十万円割高で、買うのは環境志向の人に限られていただけに、低価格競争で普及に弾みがつくよう期待したい。 

6日;朝日社説(2)エコカー―低価格で普及に弾みを
http://www.asahi.com/paper/editorial20090506.html?ref=any#Edit2
『 実際、新型インサイトの受注は目標の2倍強、プリウスも4月初めから予約を受け付けたところ、もう5万台前後に達したという。環境に優しく、しかもガソリン車並みという値段に、消費者が飛びついているのだ。4月からの税制優遇に加え、政府・与党がまとめた新経済対策に入った買い替え補助により、最大40万円ほど負担が軽くなるのも効いている。 今年は、環境対応を第一に考える時代の出発点にしたいものだ。 
 JPモルガン証券のリポートは、ハイブリッド車の昨年の世界市場規模は57万台だが、各国の普及促進策などもあって、2018年には900万台半ばへ拡大すると予測している。家庭用電源で充電できるプラグイン・ハイブリッドや、モーターだけで走る電気自動車の実用化も遠くはない。そんなエコカーによる脱ガソリン、すなわち低炭素社会への転換の先頭を日本車には走ってもらいたい。日本では、家庭で出す二酸化炭素のうちマイカーが約3分の1を占める。06年度は約8千万トンで、90年より50%近くも増えている。 
 その点で、新経済対策のエコカー購入補助が対象となる車の燃費基準を緩くしたのは残念だ。雇用への影響が大きい自動車産業を一時的に支援するために基準を緩くしたのだが、その結果、脱ガソリンを進める政策効果が甘くなってしまった。政府は支援のハードルを上げていくべきではないか。 自動車の脱ガソリンは、高性能電池の開発といった新たな産業の拡大にもつながる。低炭素社会の実現には、こういう形でさまざまなビジネスチャンスが出てくるはずだ。 低炭素化の取り組みは、自動車業界だけでなく、産業界全体にとっても、新しい時代を開くに違いない。 

┏━━自殺統計(社説)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎自殺防止対策を急げ◎
警察庁のまとめによると、昨年の自殺者数は3万2249人に上った。前年より844人減ったとはいえ、3万人突破は11年連続である。決して改善されたという数字ではない。しかも、今年は増加傾向に転じている。1〜3月の自殺者数は8198人で、昨年の同じ期間より309人の増加だ。このペースだと、年間では過去2番目に多い3万3500人前後になる。警察庁が月ごとの数字を速報し始めたのは今年からだ。自殺対策を担当する内閣府や関係団体の要望を受けて対応した。官民を挙げて、自殺防止対策の一段の強化が必要だ。

6日;読売社説(2)不況と自殺 「98年ショック」の再来を防げ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090505-OYT1T00832.htm
『警察庁が自殺統計を取り始めた1978年以降、初めて3万人台になった98年の自殺者は3万2863人だった。97年と比べて一気に8472人も増えた。97年秋、山一証券や北海道拓殖銀行が相次いで破綻した。そうした影響で、98年は「戦後最悪の不況」と言われる年になった。雇用情勢や、金融機関の貸し渋り、倒産件数などと自殺者数は相関関係がある、とされる。98年はその典型だった。「今年の経済状況はもっと深刻だ」という見方がある。内閣府は都道府県に「現在の経済情勢を踏まえた自殺対策の推進」を緊急要請した。「98年ショック」と言われる自殺者急増の再来を防ぐために、方策を尽くしてほしい。
 政府に自殺対策の体制が整ったのは、自殺対策基本法の施行を受け、2007年に自殺総合対策大綱が作られてからだ。医療機関や企業と連携した相談体制の充実、心の健康づくりの推進などを掲げている。経済の好転が重要だが、こうした対策の有効性も試される局面だ。NPO法人などがまとめた昨年の「自殺実態白書」によると、自殺の背景は単純ではなく、幾つかの要因が連鎖している。
 社会人では、失業から再就職失敗、生活苦、多重債務、夫婦間の不和、うつ病などと、徐々に追い詰められるケースがある。初期の段階ほど解決しやすい。高齢社会の進展とともに、介護疲れや看病疲れによる自殺の増加も懸念されている。内閣府は「周りの人の悩みに気づき、耳を傾ける」ことの大切さを呼びかけている。個々人にもできることを心掛けたいものだ。

┏━━スパイ防止法(社説)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎国家機密守る法律の立法を◎
軍事転用可能な技術や機密情報の海外流出防止と産業スパイの取り締まり強化を目的にした改正外為法と改正不正競争防止法が成立した。産業機密情報の漏洩にあまりに無防備で「スパイ天国」とさえいわれてきた日本にとって一歩前進といえる。施行は来年中というが前倒しすべきだ。加えて重要な国家の防衛、外交機密についても外国のスパイから守る法の整備が必要で、長年の懸案である国家秘密法(スパイ防止法)の制定が急がれる。

6日;産経社説(1)産業スパイ厳罰化 次は国家機密守る立法を
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090506/fnc0905060329000-n1.htm
『今回の法改正は3年前に発覚した光学機器メーカー、ニコンの研究者がロシアに軍事転用可能な機密部品を渡した事件や、一昨年の自動車部品メーカー、デンソーの中国人従業員による図面データの大量不正持ち出し事件などがきっかけとなった。研究者は窃盗罪、従業員は横領罪に問われたが、結局は起訴されず、両社とも泣き寝入りする結果に終わっている。このため改正外為法では、安全保障上の懸念がある技術を国外に提供する場合は、すべて経済産業相の許可が必要とした。さらに、無許可の技術提供や輸出に対する罰則についても、最長10年の懲役へと量刑を引き上げた。一方、改正不正競争防止法では、産業スパイが企業の重要情報をコピー、送信などの手段で不正に持ち出しただけで刑事罰が科されることになる。
 これまでは、従業員が企業秘密を外国政府に渡しただけでは摘発が困難で、不正取得された情報がライバル企業に渡った事実まで被害企業が立証する必要があった。それが今回の改正により、デンソー事件のようなケースも立件が可能となる。しかし法整備はこれでも十分とはいえない。日本では情報の不正持ち出しが窃盗罪の対象にはならない。スパイ行為を包括的に取り締まる法律もない。日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法や自衛隊法、原子炉等規制法などに部分的な取り締まり規定はあるが、抑止力は不十分だ。日本を舞台にしたスパイ活動が分かっても、外国人登録法や出入国管理法違反などの軽い処罰にしかならない。
 個別法による対応は、すでに限界にきている。ほとんどの国ではスパイ防止法を制定し、国家機密の保護を当然の責務としている。日本も情報漏洩で国益が損なわれる事態をいたずらに見過ごすことは許されない。

┏━━身辺雑記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
敗戦後の日本の「政治家」は、政治をしていない。真の「政治判断」を求められたことは稀である。政治家は、経済が生み出した「富の配分」という「利益分配業務」に終始した。付加価値の創造に関与することを避けてきた。国家の安全とか外交問題は、アメリカのポチでいれば、安泰であった。既得権益の死守に、存在意義があった。
 政治家は、危機存亡のリスクを負わずに、「家業」としてぬくぬくと利権が守れた。政治家は「家業」の範囲を出ることなく、世襲制で維持できた。その上に、官僚制度が、「分配業務」を支えた。霞が関の官僚達は、既得権益を守るために「族議員」を飼いならした。不利な法律は、骨抜きにした。
 このシステムが日本の政治をダメにした。生産過程での「付加価値創造の業務」が、求められている。グローバル化の進展の中で、「世界における日本」が期待されている。時代は、国家の在り方を語れる政治家を求め、夢と志の実現を期待している。(400字)

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-07-23  
最終発行日:  
発行周期:週一回以上  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。